八潮市内で道路陥没事故に伴い、中川流域下水道エリア内の12市町で下水道の使用制限が出ています。救助活動が難航しており、下水道の復旧まで時間を要することが見込まれます。中川流域下水道の汚水量などの状況について試算してみました。(あくまでイメージしやすいように試算した大まかな数値です)
①流域全体の汚水量
- 汚水を処理する中川水循環センターへの計画流入水量(※1)は年間1億6868万9130㎥です
- 15市町から1日平均46万2162㎥/日(学校プール1541杯相当(※2))の汚水が流入している計算になります
②下水制限エリアの汚水量
- 下水道使用制限の対象12市町は、計画汚水量の約84.9%を占めています(※3)
- その割合と①から算出すると、制限区域から出る汚水量は1日平均39万2838㎥/日 (学校プール1309杯相当)にもなります
- 大まかな計算ですが、それだけの汚水が行き場を失い次々と溜まり続けています
③草加市の汚水量
- 草加市の汚水量は、中川流域下水道全体の17.3%を占めています
- 草加市内からは毎日、学校プール226杯の汚水が出ていることになります
- 例えば、草加市民1世帯が1回洗濯機を控えると学校プール42杯分、お風呂の湯舟を1回控えると学校プール85杯もの節水になります(※4)
埼玉県などが、春日部中継ポンプ場から汚水を川に放流、バキュームカーで周辺マンホールから汲み取るなどの緊急対応に尽力されていますが、上記の制限区域内から出る汚水量には遠く及ばない状況です。
一人ひとりが少しでも下水道の使用を控えることで、被害拡大や汚水溢水のリスクを減らすことができます。
洗濯機の使用回数や洗濯物の量を減らす、シャワーを出しっぱなしにしないなど、できる範囲で協力し合いましょう。
- (※1)埼玉県下水道公社「令和6年度事業計画」における令和6年度の計画流入水量をもとに算出
- (※2)学校プール1杯を約300㎥で算出
- (※3)中川流域別下水道整備総合計画の計画汚水量をもとに算出
- (※4)洗濯機1回100L、お風呂200L、令和7年1月1日住民基本台帳の世帯数12万6968世帯から算出
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