曖昧批評

調べないで書く適当な感想など

「軍師官兵衛」第23回「半兵衛の遺言」の感想

2014-06-08 22:58:10 | 大河ドラマ
救出された官兵衛、家臣たちと感動の再会。のはずだが、感激してたのは家臣だけで、官兵衛はいまいち表情がさえない。土牢に心を置いてきたらしい。

一気に許してもらおうと、ホームレス的風貌のままで信長に謁見。化け物みたいになったことが、裏切ってない証拠ですと。信長が松寿を成敗したことを詫びねば、という気になったその機に乗じて松寿丸登場。すべては亡き半兵衛の仕業。信長は負けを認めた。


軍師ならぬ尊師のような姿を利用して信長に許された官兵衛。

だしちゃん以下荒木家の女子供が六条河原で処刑された。夕日の金色の光の中で観念するだしちゃんが美しかった。ここまで小汚いおっさん(官兵衛と秀吉と村重)ばっかり映ってたので、桐谷美玲は一服の清涼剤、癒しであった(死んじゃったけど)。が、本筋には関係ない人なので、この人の線はあまりに深追いしすぎた感あり。


光秀が処刑を止めようとするのは、一応本能寺の伏線なんだろうね。でも、光秀の謀反も村重並みに時間をかけて描いたら、到底関ヶ原までやれないだろう。ここからどうやって巻いていくのか。

官兵衛が歩けない。目付きも悪い。いよいよ腹黒く生まれ変わったか、と喜んだのも束の間、半兵衛の軍配を受け取った途端、以前の爽やかな笑顔を取り戻してしまわれた。残念。

いつの間にか、公式サイトの家康のキャストが寺尾聰になっていた。若干横幅が足りない気がするが、渋い家康になりそう。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「SHERLOCK3」第3話「最後の誓い」の感想

2014-06-08 02:24:55 | テレビ・映画
SHERLOCK3は、ブログに書くことを考えずに、ピュアに楽しみたいと思って感想は書かずにいたが、つい書きたくなったので。

ネタバレするかもしれないので、まだの人は戻るボタンを押したほうがいいかも。

原作の「犯人は二人」がベースということになっているが、序盤のホイットニーを麻薬の廃アパートに救いに行くところは「唇の捻れた男」だった。

そのとき、ワトソン夫妻が乗っていた車がアウディS3スポーツバックの先代の前期型だった。そして、ジョンがめちゃくちゃ強かった。一瞬で相手の腕を捻挫させた。あの技術は護身術として覚えたい。


ワトソン夫妻の愛車はアウディS3。

マグヌッセンは、原作の恐喝王ミルヴァートンだと思われる。ミルヴァートンはずんぐり体型のイメージなのだが、マグヌッセンはスリムだ。死んだような目をしていて、シャーロックの中では一番吐き気がする犯罪者らしい。

実際、女性議員の顔を舐めたり、ジョンの目を指パッチンするなど、かなりムカつくやつだった。奴はマスコミの経営者なのか?

シャーロックがメアリーに撃たれた後の描写が秀逸だった。弾は貫通しているか?死ぬとしたら原因は?前と後ろどちらに倒れれば出血を抑えられるか?という思考をじっくり別撮りの映像で説明。これが多分2~3秒の出来事。物凄い頭の回転の速さ。


死にかけながらモリーや兄貴に考えろ考えろと急かされるシャーロックの頭の中を、凝った映像で表現していた。

さらに、ショック死を防ぐために精神の宮殿に降りてモリアーティに会い、死ぬとジョンに嫌疑がかかることに気づいて意識を取り戻す。死にかけた人間の意識が戻るときって、こうなんだろうなと思った。非常によくできた映像表現だった。


モリアーティは精神の宮殿だけの存在だと思われたが......。

アップルドアは結局なんだったのか? 僕はあの真っ白な部屋はシャーロックとジョンを逮捕させるための(物的な証拠がないのにマイクロフトのノートPCを渡した罪)ダミーで、物理的な書庫が別にあると思ったのだが、奴が死んでしまったので真相はわからず。


メガネがGoogleグラスみたいなやつではなく、普通のメガネだったので、あの圧力点表示は本当に彼の脳内の話で、記録も精神の宮殿にあるのかもしれん。

シャーロックは、撃つ必要があったのかなあ? マイクロフトは二人に離れろと言ってたので、マグヌッセンを捕縛(のために銃で狙う)するつもりだったと思うんだけど。


ずいぶん引きで撮ってるので、また何か誤魔化してるかもしれん。


撃った瞬間を拡大してみた。分かりにくいが、ちゃんと薬莢が飛んでいる(マグヌッセン頭上の銀色の点)。ヤツの頭に命中したかどうかは映像ではわからない。

メアリー・モースタンは、原作でもワトソン夫人の名前なので、最終的には丸く収まると思っていた。元殺し屋だっていいじゃん。ハドソンさんだって麻薬王で殺人犯の奥さん(?)だったというトンデモ設定なんだから。


東の風が云々は、原作の「最後の挨拶」からだな。原作の東風は一次大戦前のドイツのことである。スパイが絡む話だったのも、原作リスペクトなんだろう。

まさかのモリアーティ復活で、また対決するんだろうが、第4シーズンはホームズファミリーにも殺し屋がいたり、妙に睡眠薬に詳しい弟子がいたりで強化されているはず。ホームズ兄弟の3人目が出てくるかもしれん。



会いたかった?

初出時、ワトソン夫妻の車をアウディA3と書きましたが、よく調べるとS3のようなので、訂正しました。失礼しました。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする