仕事終了!と乗り込んだエレベーターで、アブ?ハチ?と二人きりになってしまいました。向こうも、じーっとしているし、私も刺激しないように固まっていましたが、時々ジジジッなんて羽音をさせて威嚇してくるので、「早く~」と扉を睨みつけて時間の過ぎるのを待ちました。
そして、『この感覚、過去に経験があるような……』と思い出しました。留学中の寮でのこと。そこのオンボロ・エレベーターに閉じ込められたことがあります(いつもガッタンガッタンと鳴いているかなりヒドイ代物でした)。
一人だったらまだしも、全く知らない大きな男の子と二人で閉じ込められてしまい、その気まずさに、「早く~」と心から願ったのを覚えています。彼も、『うわ、この小っさいアジア人、英語分かるのかよ』と居心地が悪かったかもしれませんが、HELPボタンで助けを呼んでくれて、マシンガン・トークでその不安な時間を和ませてくれました。実は、早口で、スラングバリバリで、何を言っているのか大半分からなかったんだけど、エレベーターの墜落などをイメージして、永遠に感じられる時間をじっと待つよりは、何倍もましだったな。
散々、扉の向こうから、「OK,OK」と言われ続けて、暫く待った挙句、外に出してもらい、彼とはバイバイしました。もう少し英語が分かるようになってからだったら、友達になれたかもしれなかったのに、惜しかったな。
子どもの頃、家に泥棒が入ったり、雷が落ちたりすると、翌朝クラスの人気者になれるのと同じ原理で、その夜の私はフロアの『時の人』となったのでした。
そして、『この感覚、過去に経験があるような……』と思い出しました。留学中の寮でのこと。そこのオンボロ・エレベーターに閉じ込められたことがあります(いつもガッタンガッタンと鳴いているかなりヒドイ代物でした)。
一人だったらまだしも、全く知らない大きな男の子と二人で閉じ込められてしまい、その気まずさに、「早く~」と心から願ったのを覚えています。彼も、『うわ、この小っさいアジア人、英語分かるのかよ』と居心地が悪かったかもしれませんが、HELPボタンで助けを呼んでくれて、マシンガン・トークでその不安な時間を和ませてくれました。実は、早口で、スラングバリバリで、何を言っているのか大半分からなかったんだけど、エレベーターの墜落などをイメージして、永遠に感じられる時間をじっと待つよりは、何倍もましだったな。
散々、扉の向こうから、「OK,OK」と言われ続けて、暫く待った挙句、外に出してもらい、彼とはバイバイしました。もう少し英語が分かるようになってからだったら、友達になれたかもしれなかったのに、惜しかったな。
子どもの頃、家に泥棒が入ったり、雷が落ちたりすると、翌朝クラスの人気者になれるのと同じ原理で、その夜の私はフロアの『時の人』となったのでした。