若女将の修行日記

『写真館の若女将・成長記録』のはずが、いつのまにか『若女将のおとぼけな記録』になっていました。

理想の夫婦

2008-09-19 10:34:22 | その他
取引先のスタッフの方に、
「自分の理想の夫婦ランキング1位です」
と言われました。いつも一緒に働いているし、人前では喧嘩をしないので、そんな風に言っていただけたのかな、と何だかくすぐったい気持ちでした。

私も最近、『理想の夫婦ランキング』上位に食い込むご夫妻を見つけました。パラリンピック円盤投げの大井利江選手ご夫妻です。60歳・元漁師の大井選手は仕事中の事故で首から下の自由を失い、握力も無い手で、指に円盤を引っ掛け、遠くへ投げます。海の男らしい無口な彼が、メダル取得後に奥様への感謝を口にする様は胸が熱くなりました。

奥様も、子供のころの怪我が原因で足に障害があるとのこと。自分もハンディを持っているのに、働き盛りでいきなりご主人が障害を持つようになり、彼の希望のために、足を引きずりながら重い円盤を拾い続けて練習を支えたという奥様は、私には、とても眩しく写りました。少しでも仕事で厳しい想いをすると、二代目のためにこの仕事をしているんだ、なんで私が、と時折心の中で彼を責めていた昔の自分が恥ずかしくて堪らなくなりました。

パラリンピックの総集編を見ながら、様々な選手の裏に隠されている深いドラマに心をうたれ、その活躍に目を見張りつつ、隣で真っ赤な目をして、息苦しそうにカレーライスを食べている二代目(泣きながら食べるのって、本当に大変なんですよ)を見て、「私達もいつか本当のいい夫婦になっていけそうかなー」なんて思ったりしてしまうのでした。

パラリンピック、本当に素晴らしい大会でした。期間中、感動スイッチが入りっぱなしでした。