若女将の修行日記

『写真館の若女将・成長記録』のはずが、いつのまにか『若女将のおとぼけな記録』になっていました。

記憶に残るような

2008-06-08 00:14:39 | その他
自分たちの結婚式。牧師先生の前に立ち、厳かな時間はどんどん過ぎていきました。「はい、誓います」と言ったはずだし、二代目も「はい、誓います」と言ってくれたはずなのに、全く記憶にありません。指輪を交換したときも、何が何だかサッパリ覚えていないのです。

でも一瞬だけ残っている記憶があります。それは、号泣したことにより鼻水が止まらなくなってしまって、「どうしよう?」と感じたこと。そのときに、「あぁ、きっとこの“どうしよう”っていう記憶だけが思い出になってしまったりするんだ~。」と思ったのです。そして、その通りになってしまいました。

遂に足響・足唱ジョイントコンサートの本番です。

今日のために、一所懸命練習してきたのです。100%以上のものを出そうなんて欲はありません。ただ、終演後に「練習した甲斐があったみたい」と、ニヤニヤすることが出来たらいいな、と思います。そして願わくば、演じているときの幸せ感覚が少しでも記憶に残ったら、最高だな、と。「コケてしもうた、どうカバーするよ!?」という瞬間だけが思い出になったりしませんように!

見に来てくれる皆さんが、帰り道に鼻歌を歌ってしまうような、ちょぴっとステップを踏みたくなってしまうような、そんな舞台でありますように。

2つの出来事

2008-06-07 10:52:57 | その他
昨日、真っ赤なスポーツカーに乗ったイケメンを、私の車の前に入れてあげました(別にイケメンだったから譲ったわけじゃないけど)。暫く走った後、信号待ちで、彼は窓を開け、たばこの吸殻をポイっと捨てました。今でもこんな人がいるのか、と暗澹たる気持ちになりました。真っ赤なスポーツカーも、イケメンも台無し。あっという間に幻滅です。

今朝、私の車の前に大きなファミリーカーが信号待ちをしていました。すると、後ろの窓が開き、小さな手が何かゴミをポイっと投げ捨てました。「あぁ、またか。」とガッカリしていると、運転席のドアが開き、お母さんが降りてきて、そのゴミを拾いました。急にその家族が素晴らしいメンバーに見えてきました。日本の未来も捨てたもんじゃないかもね、と。

一瞬にして人をガッカリさせることも、希望を持たせることもできてしまうんだな。人に、一瞬の幸せを感じてもらえるような人間になりたいと、小さな出来事に出会って、改めて思ったのでした。

振袖

2008-06-06 11:41:49 | その他
昨日から、着付けレッスンが恐怖の『振袖』に突入しました。かなり落ちこぼれ生徒なので、「もう振袖なんてやって大丈夫ですかぁ?」という私も先生に「大丈夫、大丈夫。写真屋さんにとっては一番大切でしょう?」とニッコリされては、ぐぅの音も出ません。

振袖といえば成人式。

私は、ちょうど留学中に成人の日を迎えてしまい、「今頃、日本では同窓会かぁ」とホームシックになりつつ、一着だけ持参していた普段着の着物に、めちゃくちゃに帯を締め、「外人ばっかりだもん、大丈夫さ!」と授業へ出掛けました。予想通り、寮では大人気!、キャンパスでも「Oh! Geisha!」と声をかけられ(違うって)、上機嫌でした。

ところが、私は忘れていました。同じ大学に、家族でワシントンへ赴任してきている日本で有数の企業の支店長令嬢がいたことを。彼女は、日本でも「ほぉ」と一目おかれるような立派な振袖に、ものすごいオシャレな帯結びをして、キャンパスに登場したのでした。外人の目にもその違いは分かってしまったらしく、一気に注目は彼女に移っていき、ランチタイムには、すっかり『お姫様』と『御付の女中』な雰囲気になってしまいました。

日本に帰ってきたら、祖母がすっごい派手な(そしてイイモノらしい)振袖を買って待っていてくれたので、3ヶ月遅れの成人式をしました。外国で最後にかけてきたアニーパーマに、そのパーマに合うように、と美容師さんが苦心してくれた超派手派手メイクの成人式の記念写真は、我が家の秘宝です(大抵、「まぁ、綺麗ねえ」と言われる記念写真なのに、我が家では格好のネタ扱い)。

さぁ、来週から、自分の派手派手振袖を持ってお稽古に通います。天国でおばあちゃんが、「20年経ってやっとその気になったか」と嬉しそうに見守ってくれていることでしょう!

体調管理

2008-06-05 09:34:26 | その他
健康ネタについて、ネガティブなことばかりを書いているようですが、実は結構、カラダは丈夫になってきています。幼稚園時代は、運動会や遠足といった行事をことごとく欠席し、子供時代も、頭が痛い、お腹が痛いといっては学校を休み、学生時代は、雨だ風だといって学校を休んでいました(ハメハメハ大王か)。

OLになってからも、最初の銀行には割と甘えていたので、「体調が悪くて……」と度々休ませてもらっていました。ところが、転職を繰り返す内(って、2回ね)、どんどん人数が少なく、役割もハッキリしていき、休みにくくなっていきました。そして、最後の自営業に至っては、熱が39度あって音が異次元から聞こえるような気がしても結婚式の撮影は待ってくれず、お腹が痛くて真っ直ぐ立てなくても、冗談を交わしながら広告撮影を夜中まで続けなくてはなりません。そんな過酷な現場を数回通り抜けることにより、いつの間にか自然とカラダは強くなっていきました。

カルメンの舞台まであと4日。何とか、万全の体調で迎えたいものです。あまりにも色々考えると、当日知恵熱出すから、クールに構えよう、クールに。

(今朝も、フラメンコのフィニッシュのポーズを決めた瞬間我に返り、自分が一体何を踊ったのか全く記憶にない、という恐ろしい夢で目覚めました。クールに構えなきゃ~、クールに~)。

モデル体験

2008-06-04 10:25:12 | その他
渡良瀬通信という雑誌の撮影で、友人にモデルをお願いしました。プロのモデルさん以外は、大抵カメラの前で最初は固まってしまうものなのですが、彼女は大物なのか、もともと才能があったのか、素直な笑顔を振りまき、自然な写真が沢山撮れたようです。7月号の渡良瀬通信、是非ご覧下さい。

写真屋さんになる以前、モデルを頼まれたことが2回だけあります。それはそれはカチカチの酷いモデル振りだったと、今思い返しても恥ずかしくなります。

1回目は、銀行OL2年目のとき。就職活動用のパンフレットに「現在活躍中の先輩」として掲載されました。電話を取っているシーンや上司とお話しているシーンを撮影していくのですが、そのときのカメラマンが結構無茶な注文をする人で。「うーん、目の中に光が欲しいな。やる気がみなぎる感じの目力をココでくださーい!」なんて言われて、余計にガッチガチになった記憶があります。無理だよねぇ、そんなの。

2回目は、インターネットの会社にいたとき。とらばーゆという雑誌で、「無謀な転職をした人特集」(正しくは、「未経験の仕事に転職した人特集」です)というページに掲載されました。といっても、別に私がその会社で大成功していたから、とらばーゆが目をつけた訳ではなく、会社のPRとしてそのページの依頼を受諾、一番無謀な転職組は……と上司が見回したらマツモトだった、ということです。その時も、カメラを向けられると、「てへっ」と笑ってしまって、「うーん、イメージがちょっと違うんですね。バリバリ働いてるぞ、という雰囲気で!」と言われてしまったのですが、実情がそうではなかったので、最後まで「てへっ」と笑い続けてしまいました(結局、「てへっ」が掲載された)。

無茶な要求はせず、その人の自然な笑顔を引き出せる写真屋さんに……なりたいですね。

体質改善

2008-06-03 17:55:23 | その他
今日の撮影で、スポーツジムにお邪魔しました。こんなに沢山の人々が、雨降りの平日の午前11時に体を鍛えているのかと、驚きました。エライと心から思いました。やはり、そんな心がけの正しい人々なので、老若男女皆さん、無駄なお肉はなく、ムキっとしていて、いやー、いるんですね、足利にもこんなにナイスバディな人々が。

以前にも書きましたが、私はコレステロール値が異常に高いので、お医者様から改善命令を頂いています。インターネットなどで調べてみると、やはり改善するには、二大柱である「食事」と「運動」、コレに気をつけなければ始まらないようです。

まず、食事。ケーキ・アイスクリーム・チーズ・バター・ウインナー・ラーメン・揚げ物……見事に大好物ばかりがコレステロールの敵なんだもんなー。そりゃあ、気をつけるけどぉ、限度があるしぃ。

じゃあ、運動。結構、仕事で動いていると思っていたのですが、キーワードは「継続的な運動」。ウォーキング・ジョギング・縄跳び・エアロビクス・水泳……なるほど、きちんと能動的に「運動をしよう」と心がけないと、縁のない動きなわけです。時間ないしぃ、面倒くさいしぃ。

今日、スポーツジムで撮影をしながら、これまで言い訳ばかりしていた自分を猛省しました。何かを始めなきゃ。せめて、お風呂上りのアイスクリームを本当に止めるとか、二代目と夜のお散歩を始めるとか。

明日から。いや、来週から!

パン

2008-06-02 10:28:18 | その他
パンの焼き立ての匂いが大好きです。とても幸福な匂いという気がします。

最近、手土産で気に入っているのが、『マルシェ』というマーケットのパン屋さんの焼きたてパン。プレーン、チョコレート、コーヒー、抹茶、プリン……と様々なフレーバーがあり、見た目もコロコロと丸くてかわいらしい。焼きたてを紙に包んでもらって、お届けすると、とても喜ばれます。みんな、パン焼きたての匂いが大好きなんですね。

10ヶ月間だけ専業主婦をしたことがあります。子供も居なくて、旦那さんの帰りは夜中、それはそれは優雅な毎日を送らせてもらったのですが、その中でも時間がたっぷりあったからこそ取り組めたのが、自家製パン作り。コネコネして、ふんわり発酵させ、ぷわーっと焼き上げる。とても幸せな昼食でした。

ある日、とてもよく焼けた気がして、電車で1時間ほどの祖母の家に向け、出発しました。車内にいい匂いを振りまきながら、到着。「食べてみて、おばあちゃん!」と差し出すも、パンはコチンコチン。なんと、時間が経ったらとても食べられる代物ではなくなっていました。それでも、祖母は「結構、風味はいいよ」などと言いながら、食べてくれたのでした。

『小さくてカワイイ、いかにもおばあちゃん』ルックスの割には、辛口ハッキリ発言の多かった祖母のコメントですから、きっと『風味』は本当に良かったのでしょう!……?