狂人の頭の中

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『憲法改正』の議論の中で日本共産党の主張の変遷

2015-05-07 23:23:25 | 狂人の頭の中
今日から本格的に衆議院の委員会で憲法改正について話し合われている。

ふたを開ければ、『日本共産党』以外の政党は概ね改正に賛成だ。

さてさて、「民主憲法」である『日本国憲法』を

共産党が是とするのは率直に違和感がある。

これには『日本共産党』が現実に向き合いながら「方向転換」をした時期がある。



日本共産党 党旗

当初(1945年)、敗戦直後日本共産党(以下、共産党)は大日本帝国憲法下で

現行憲法を『天下り憲法廃止と人民による民主憲法の設定』を行動綱領としている。

つまり、「米国製の憲法なんか反対だ!」というわけだ。

しかし、1961年の綱領において共産党は

『憲法改悪に反対し、憲法に保障された平和的民主的諸条項の完全実施を要求してたたかう』

として、現行憲法を丸々是認して逆に憲法改正を「改悪」としている。

まさに、「180°転換」だ。

これにはおそらく戦中・戦後と隠然たる影響力を持ち続けた

故・宮本顕治氏の判断があったのだろう。



最近でおなじみの方では「不破哲三元中央委員会議長」がいるが、

宮本氏が生前の頃は『宮本-不破体制』とも呼ばれ、重要な判断は宮本氏の判断を仰いだ。

それは宮本氏が役職を退いた後も続いた。

いわゆる「院政」というやつだ。

てなことで、党名である「日本共産党」と「行動綱領」大きく乖離した状態で現在に至っている。

そこで黙っていないのが『新左翼』と呼ばれている、いわば「過激派」だ。

『新左翼』を「日本共産党」は「ニセ「左翼」」と呼んでいる。

ここまで来ると、「日本共産党」は民主主義を容認しているのか?といえばそうではない。

「共産党の二段階改革」と呼ばれているそうで、本来の目的は・・・

・『資本主義を乗り越え、社会主義・共産主義の社会への前進をはかる

・『主要な生産手段の所有・管理・運営を社会の手に移す生産手段の社会化

・『民主主義と自由の成果、資本主義時代の価値ある成果のすべてを受けつぎ発展させる

・『思想・信条の自由、反対政党を含む政治活動の自由を厳格に保障する

要は民主主義の後に社会主義国家にすることらしい。

話しはまだ続く・・・

この二段的発展は「マルクス・レーニン主義」を容認するもので当時の東欧州の瓦解に直面して、

共産党は「社会主義・共産主義の発展」と2004年の綱領改定で変更された。

でも、結局同じじゃないかと思うのですが・・・



というように日本の「社会主義・共産主義の表看板」である『日本共産党』は

変節に変節を重ねて現実と向き合っているように思う。

しかし、1980年代後半くらいからでしたかね?

欧州の「民主社会主義」への方向転換を経て、今はやりのピケティーの様な

「ポスト資本主義」が現実味を増してくるようであれば、

「21世紀型社会・共産主義」が台頭して先進国で与党となる日が来るかもしれない・・・よ。








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