2023.6/17のこと。「スズメバチか、除草作業中に男性刺され死亡 (埼玉県幸手市河川敷)」とのスズメバチによる被害のニュースが放映されていました。春から夏にかけた繫殖期には特に狂暴になるオオスズメバチの被害が発生しており、国内の統計によると、毎年30~50人が死亡しているとのことです。
ラズベリーの花が好きなオオスズメバチ(6/20)
6月に入って、「中国陝西省でスズメバチに襲われ、省内の3つの市で合わせて1600人を超え、42人が死亡し、206人が入院して治療中 」とのこと。地元当局は警察官など数千人を動員して巣の除去に乗り出しており、これまでに約710個を除去したという。スゴイ!
オオスズメバチは世界最大種のスズメバチで、中国、韓国、日本など東アジアから東南アジアにかけて生息し、体長は3.5~3.9㎝、女王蜂は5㎝を超すことも。人間の汗やアルコール、甘い香りなどに引き寄せられ、特に走っている人間や動物には敏感に反応し攻撃するとのことです。
※アナフィラキシーショックを起こすと全身各所に様々な症状が現れる。全身にじんましんが発生したり、咳や喘鳴が生じたりする。喉頭粘膜が腫れ空気の通りが悪くなることから、呼吸困難による窒息が生じることも。消化器症状としては、吐き気や嘔吐、下痢、腹痛なども。さらに、全身の血圧や意識状態も低下し、短時間のうちに死に至ることもあるとのこと。
知人の合唱団に所属している人の話ですが、暑い日、合唱の練習中室内にスズメバチが侵入。タクトをふる指揮者が手を刺され、救急車で搬送され応急処置を受け事無きを得たとのことです。一方、遠足などで子供たちがスズメバチの被害にあった話なども時々聞きます。
被害に遭わないためにー
野生動物で人間に被害を与えそうなものに対処するには、その動物の習性を知ることによって、被害に遭わない・危機を回避できる場合があります。
スズメバチの場合は、❶巣が近くにありそうな場所には寄り付かないこと。❷威嚇してきても、手や持っているもので追い払おうとしたり、大声をあげたり、一目散で逃げたりしないこと。そのような行動は、スズメバチにとっては攻撃されていると感じ、臨戦態勢に入ります。特に、危険を感じたとき、冷静に行動できなくパニック状態になりやすい人は、要注意です。まずは落ち着いて、静かにその場所から立ち去ることが賢明です。