電動タタラ機で5mmの粘土板を作り、型紙に合わせてカットし、石膏型に押し当てて素地を月ります。乾燥後、750℃で素焼きし、次に素焼き用化粧土を筆(表のみー)で塗り、再度750℃で再焼成し化粧土を定着させます。
次に、中央に鉄絵で骨描きし、色絵具を塗ります。その後、両サイドに織部釉Dを流し掛けし、最後に、絵付けした部分のみに長石釉を筆で薄塗りします。なお、粘土は、志野土+ロット土+五斗蒔赤土のブレンド土、焼成は電気窯による酸化焼成(1250℃、19.5時間)です。
➊色絵付小判型小皿 H1.2、9.5×15.5
❷色絵付小判型小皿 H1.2、9.5×15.5
❸色絵付小判型小皿 H1.2、9.5×15.5
❹色絵付小判型小皿 H1.2、9.5×15.5
❺色絵付小判型小皿 H1.2、9.5×15.5
❻色絵付小判型小皿 H1.2、9.5×15.5
フチの凹凸は、電動タタラ機で粘土板を押す時にできるギザギザを模様として意図的に表現したものです。留意することは、き裂が生じることがあるので、そのすき間を一つ一つ丁寧に締めておきます。織部釉は、全体的にくすんだマット調になったのは、白化粧土の薄い場合、粘土の鉄分(五斗蒔赤土)と反応したのでないかと思います。