「若きヴェルテルの悩み」「ファスト」などで知られるゲーテは1749年に生まれました。皇帝顧問官であった父とフランクフルト市長の娘である母との子供として生まれ、ゲーテの家は屈指の名家でもありました。この生家は第2次世界大戦の爆撃でほぼ破壊されてしまいました。しかし、戦後忠実に復元され、ゲーテハウスとして公開しています。
ゲーテハウスの入口です。
左はゲーテで右は奥さんです。
「これは何んでしょう?」と、何かの番組にクイズで出てきそうなものです。部屋の中にあるので「ストーブ」のようですが、薪などを入れる場所がありません。さてー。
「薪ストーブ」ということが、廊下にでてわかりました。部屋の外で薪を燃やし、その熱や煙を室内を通すことに暖をとるといったやり方だったのです。それにしても、このような方式は、ストーブを焚く人が必要なので、上流階級の家だったことが推測できます。
ゲーテハウスの入場は、「ゲーテ博物館」からとなっています。建物は復元ですが、調度品は疎開させてあったため、戦災を免れることができました。なお、中庭には花が育てられ、ゲーテ家の暮らしぶりが伝わってきました。