本とパンのあるくらし

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きみ、ひとりじゃない

2013年04月05日 | 小説
不法移民となった子供たちを描いた波乱万丈の物語を読みました。

「きみ、ひとりじゃない」 デボラ・エリス (カナダ)
16歳のアブドゥルはフランスのカレーという港町でイギリスへ渡る機会をねらっていた。
イラクに住んでいた彼は戦争の混乱の中ひとりぼっちとなっていた。

    

軍の学校から抜け出してきたロシアの少年チェスラブ、気性の激しいロマ(ジプシー)の少女ロザリア、そしてアブドゥル。
帰るところのない子供たちは荒れ狂う海の中、新天地と信じているイギリスめざしてヨットで旅立つのだが…。

不法移民となった子供たちのあまりにも悲惨な日々、しかもこれが今現実に起こっているということに愕然とさせられた。

困難な状況の中、必死で生きぬ抜いていこうとする子供たちの気迫がすごい。
ラストは、少しだが希望の持てる終わり方で、ちょっとすくわれる。

コメント
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