本とパンのあるくらし

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香りを聞く

2013年07月23日 | 児童書
中学生の少女、砂凪(さなぎ)が主人公の児童書を読みました。

「声をきかせて」  樫崎茜 ( 講談社)

     

砂凪の家は「香老舗みつしま堂」といって、お香や匂い袋を扱っているお店。
小学生の時から仲よくしていた悠が突然学校に来なくなってしまった。
パン屋の娘珠季と金物屋の息子蒼太と一緒に悠の家へも行ってみるが…。

謎の人物の登場などもあって物語は少しミステリアスな雰囲気もある。
お話自体も面白いが、「香」について書かれたところに興味をひかれた。

     

砂凪がおばあちゃんに教わりながら香の修業をするシーンがおもしろい。

香道では匂いは「かぐ」とは言わず、「聞く」と表現するとのこと。

香りのタイプは「甘い」 「辛い」 「苦い」 「しょっぱい」 「酸っぱい」
の5つで表す。

知らなかった「香」の世界をかいま見た、なかなか興味深い本でした。

コメント
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