☆ 知新 温 (Arata On) ☆ のお菓子だぁ~い好き!

食空間カメラマン 知新 温 (あらた おん)の日々是修行←話題脱線中
◆ 最近、不定期更新になってます!(詫) ◆

【 オピニオンリーダーが語る 「厨房談義」 第23回 】

【オピニオンリーダーが語る「厨房談義」第23回】
2016年1月25日開催、東京ガス様 業務用厨房ショールーム
『「BO!セミナー」料理撮影セミナー 』
~美味しそう!の先へ、魅力を表現する料理写真講座~
の様子を掲載して頂いております!
作例写真も合わせて掲載しておりますので、お時間のある際にご覧下さいませ。

どうする?2

2006年09月25日 | カメラマンになるまで。

’あらた おん’のHPはこちら。



今週は、 「熱闘花時間・3の巻 : 卒制デザイン編」 をお送りする予定でしたが、
先週の記事への反響がっ、あまりに大きかったので。予定を変更して、特別記事
「これで、写真の世界に無理矢理入りましたレポート!」を起稿させて頂きます。

お花の話題を楽しみにして下さっていた皆様、すみません。しばしお待ち下さい。

あの~~、前置きしておきますが。いい話は、これっぽっちも聞けませんよっ!
心が温まる。とか、癒される。とか、元気をもらった。とかを期待されている方は、
この後、読み進まない方が賢明かと思われます。たぶん、呆れます・・・。

さて、さて。私の写真ライフは、冒頭から波乱の幕開けでスタートしました。

オリジナルレシピを写真に残したいと、通い始めた写真教室でしたが。。。
”写真は財力!”を豪語する先生の方針に、「お金持ちしか、ダメなの!?」と、
真っ向から異議を唱え、退会。「レンズ1本で撮る」と捨てゼリフを残しました。

普通はですね。写真を始めたばかりの頃って、’カメラを持ってお散歩!’とか、
’レンズ選びに、お店でウキウキ!’とか、’撮影旅行に行っちゃったー!’等、
楽しいことが一杯なわけですよ。で、色々な写真を撮って、上達していくと。

翻って、私。一眼レフなのに、単レンズ1本(しかも、安いf値暗い物。)のみ。
料理しか撮らない。それも、「自分で作った料理以外は、気合いが入らない!」
などと、撮影頻度、極端に少なめ。写真上達への道の、正反対を歩みました。

まあ、それでも。料理写真は「美味しく写ってくれ~!」と、念を込めて撮って
いたせいでしょうか。次第に、コマコマした撮影を頼まれるようになり。気心も
知れているし、好き勝手撮れるし、楽しかったので引き受けました。もちろん、
アマチュアだったので、な~んの責任感もありません。

そんなある日。私が必要経費以外を請求しないのは、相手に心理的負担を強い
ているらしいこと。(タダで写真を貰うのは、心苦しいと言われました。)一方で、
私の相場を基準に、プロカメラマンさんのギャラが値切られてしまったらしいこと
を、人伝に聞き、大大大ショッーク!

きちんとした技術を持った人が、正当な報酬を得られない!そんな、バカなー!!
私の遊び写真は、趣味のままで。無邪気なカメラマン気取りは、辞めようと思い
ました。(いつも考えナシなんですよー、行動が。)

ところが。最後の納品に訪れた日本料理店で、事件は起ってしまうのでした!

写真を渡し、再撮の必要がないことを確認してから、お店を後にし、駐車場で鍵を
取り出した瞬間です。追いかけてきた見習い君が、突然、ぼそぼそ言うんです。

  「あのー、写真が違うんです。他の人と。雑誌に出てるのと違います。」
  「へっ???私の写真のことですか?」
(そりゃあ、オシャレな雑誌なんて見ないから、違うかも。自慢じゃないけど、立ち読みしてる雑誌は、
 週間ベースボールとジャンプ位だし・・・。← 本屋さん、すみません。買ってませんでした。)

  「自分で思ってたのと、違うんです。撮る位置が違ってます。」
  「す、すみません。和食の作法を損ないましたか?」
(もしかして、ダメ出し?業界紙と「今日の料理」と「栄養と料理」しか読まなかったのが敗因か・・・。)

  「自分が一流の料理人になったら、自分の料理を撮って下さい!」
  「えぇぇぇ~~~!?」
(ちょっと待て!! 私の返事ぐらいは聞いてから、帰ってね。 ていうか、聞こうよっ!!!)

予期せぬ出来事が起こると、人間は、リアクション出来なくなることがあります。
まさにそれ。その場で、オヤジ立ちをしたまま、しばらくの間、固まりました。。
(オヤジ立ちとは:足を肩幅に開き、手を腰に当て、空を見上げる姿勢です。)

「一流の料理人の写真は、一流のカメラマンしか撮れないでしょうがぁ!!!」

と、心の中でつぶやきつつ、その時、プロになろうと決めました。(単純至極。)
しかし、私の手元には。単レンズ1本、使ってない標準ズーム1本、壊れると評判
のカメラボディ1台。そして、写真工業出版社の本数冊しかありませんでした。

 脳天気なので、気がつかなかったですけど、前途多難を暗示していました。

来週に続く・・・。(続いちゃうのね?長い、長すぎると、自分でも思います。)

 今日の写真は、西荻窪のル・ミディさんの店舗写真を。フランスの
アンティーク雑貨を中心に、オシャレなドライフラワー教室もなさっています。
撮影時、入るなり商品のレイアウトを変え、オーナーさんを青くさせました。
(撮影時間が短かったんですぅ。←言い訳。)高価な商品を壊さなくて良かった。