大川原有重 春夏秋冬

人は泣きながら生まれ幸せになる為に人間関係の修行をする。様々な思い出、経験、感動をスーツケースに入れ旅立つんだね

ほめることとけなすこと

2010-07-16 16:36:00 | メッセージ
最近、ある重要な事実に気がつきました。それはどういうことかというと、この日本では、出る杭は打たれるという諺通りの社会なのだということを……。どんなにまじめに正直に人に接しても、そういう気持ちが曲解されることもあるんですね。
「万人を同時に喜ばせることなんて、出来ない。この世の全員に認められるなんて、不可能です。同じことをしても、ある人はほめるし、ある人はけなす」だから、八方美人になる必要もないし、人は人、自分は自分とドライに割り切って、気の合う友達と楽しい時間をどれだけ共有できるかが大切な生き方のように思うのです。他人と過去は変えられないけれども、自分と未来は変えられるという気持ちで毎日地道に努力していきたいと思案しています。アート界においても先見の明を持って優れたアーティストを探したり、重要なアート作品を掘り返し、正しい位置に正当評価、価値付けする行為ができるアートディーラーと呼べる人は、僕の知っている限り数名です。その方々は当然目立つわけですから、アート界では「悪く言われる」という笑い話みたいな状況に陥るわけです。日本のアート界は、まだまだ僕を含めてイナカノヒトですね。要するに知性も教養のかけらもないおバカさんの集まりだと言い切ってもいいんじゃないかな。とどの詰まり誉められることもけなされることも同じことのような気がします。つまり一人の人に対する評価というのは常に賛否両論であるのだから、この単純な二律背反する矛盾を矛盾として早く気づき、他人の評価は参考意見として聞いておくぐらいの気楽な生き方の方がストレスを感じずに生きられるような気がします。

人は生まれかわる

2010-07-15 10:30:00 | メッセージ
『才能は清流でも培うことができるが品格は人生の激流の中でしか培えない』とある文豪が述べているそうですが、ある意味正鵠を得ていると思います。泥の中から綺麗な蓮の花が咲くように実際の人間社会においても揉まれれば揉まれる程より人として自立しすばらしい人格を形成することも可能ではないのかな、とぼんやり考え込むことがあります。人は生まれ、少しずつ学びながら、真っ当な人間として生きる生き方の方が精神衛生上とても健康的だし、何事も「正直親切」を心がけた方が対人関係においては楽な生き方だと自分は思うけど…。特にアート界は美しい表現世界を提示し、多くの人々に共感してもらうことが一番の喜びであるということを前提でのぞめば目の前には「明るくクリアーな世界」しかないと思う。アート・ディーラー自身が心が濁っていたり、目が曇っていたら『真実の光』には出会えないと思う。芸事においても同様で、「いい能を舞いたければ、いい人間になれ」とある能楽師がおっしゃっていますが、このことは全てに当てはまると僕は思う。
「若気の至り」という言葉がありますが、もしたまたま悪友と付き合い、悪の道に半分足を突っ込んだとしても、本人がそのことに気付き改心した時が真面目な人間に生まれかわる新しい誕生日のようなもの……だからこそ人間は絶えず生まれかわり、新しい人間として目をさまし人生の覚者になれるのではないのかな。例えば、日本は自己破産した人間にはとても冷ややかな対応をする社会だと思う。再起を許さない風潮があるのはある意味致し方ない部分もあると思うのですがやはり、もう一度捲土重来を期す人には助け舟を自分なら出したいと思う。一度挫折を味わった人は痛い目にあった時、辛さや痛みを十二分に感じる経験をしているのだから許してあげてもいいと思う。
人は日々、学びながら自らの弱点や欠点に気付く事によって人格を高め品格を向上させる生き物だと自分は信じていますしそのように自分は努めています。

「マン・レイ展 知られざる創作の秘密」 オープニングレセプション

2010-07-14 15:07:45 | 美術
「あなたは何者ですか?」という問いに対して「私は謎です。」と返答したというマン・レイの写真家として、画家としての生涯にわたる創作活動を紹介する展覧会のオープニングパーティに昨日出席してきました。内覧会場は大勢の関係者で埋めつくされ活気にあふれていました。僕の知っている美術関係者は10名に満たなかったですが……。
約四千点にのぼるマン・レイ財団にあるコレクションから四百点が今回日本の美術館に展示される本格的なマン・レイ展です。出品作品のクオリティの高さに目を見張りました。と同時に展覧会の展示構成の工夫に主催者の意気込みとセンスの良さを感じ、好感が持てました。レイヨグラフの技法を偶然発見したマン・レイは職業写真家から芸術写真家へ変貌を遂げていき、人間の無意識を視覚化しようとするチャレンジ精神が高いレベルにまで昇華された世界は前人未踏のものだ、と改めて思い知らされました。もともと、アーティストとして絵画における成功を夢見ていたマン・レイは写真における成功をしても画家としての夢を実現することを絶えず心の中で模索していたのでしょうか?本展に出品されているペインティングは独特のユニークな造形と色彩感覚から編み出された印象を受けます。マン・レイの心象世界は何か不思議なペーソス【pathos】を感じます。特に、人間の無意識と言うか本能の働きとして、人の秘密を覗き見たいという欲望を『目撃者』というシンボル的な言葉にした『The Witness』や『のぞき Le voyer』のオブジェはマン・レイの中の最もマン・レイらしさを象徴するアート作品ではないのかなと思います。
いずれにしてもマン・レイ展、かなり網膜を刺激してくれる楽しい展示内容なのでいずれ近いうちに再訪したいと考えています。



「マン・レイ展 知られざる創作の秘密」






雨の夜

2010-07-14 00:43:17 | 日記
今日は午前中読書をしてゆっくり休んだ。抗生物質が効いてきたみたい。掃除と洗濯をして銀座に向かう。ブログをチェックしていたら女性アーティストが遊びに来たので北京のアートフェアの話をする。「私の作品もだしてよ」「いいよ」と僕。値段は日本の十倍をつけるよ!何故なら中国人は半値に値切って更に三割値引きにするから。その上税金が35パーセント取られたら経費をひいたら手元にほとんど残らない…原価ゼロなら売値はいくらでもいいけど…もしかして予断と偏見の僕かもしれないけど…その後バァイオリニストと国立新美術館に向かう。マン・レイ展のオープニングレセプションに出席。大勢のお客さまでレセプション会場は満員。知り合いは数名いるだけ。その後二人で銀座に戻りエスペロでスペイン料理をいただく。ギャラリーに帰って事務的な打ち合わせをスタッフとする。夜友達が数名来店。お酒で乾杯しアート談義で1日が無事終わった。あっという間に時間が過ぎた。大過なく平穏無事な1日でした。ラッキー!雨の音も初夏には心地よい感じ
がする。

おバカな日本

2010-07-13 00:14:52 | 政治・経済
先日、福田元首相の姿を東京駅で偶然見た。SPはいないように見えたけど…そういえば鳩山前首相にお会いしてあるパーティーで立ち話をしたことがある。彼の理知的な判断力に可能性を感じたけど…アメリカの手下のブルジョアマスコミに攻撃され後退してしまった。文字通り交代した管さんにも一度お会いしたことがありお茶道具と古美術の件で立ち話…管さんの短命内閣のあとはずばり前原!?アメリカ(ディビット・ロックフェラー)がどうしても首相になって欲しい人でしょう!はずれたらワインで乾杯しよう。管さんの誤算は消費税を上げることへの国民の拒否反応を管さん自身は甘くみていた。管さんは資産家じゃないくせに権力を握って裸の王さまになってしまったのかな。僕の個人的な見解で福田元首相はバランス感覚のとれた素晴らしい政治家に見えたけど…アメリカに脅されてさっさと辞任…今回もアメリカから情報工作機関が多数乗り込んできたんだろうな。今夜は霞が関の売国奴と料亭で祝杯か?
出鱈目な役人と政治家が国民を愚弄することで一番得をする人々はブルジョアジーとアメリカだけでしょう。魯迅の小説でも読み返すか!小沢さんに頑張ってもらいたいけど…世界一不安定な政局であり続ける日本…アメリカの陽動作戦じゃないかな。日本は底力があるのに…ちょっと前まで中流意識があった国民が今は…よくよく思い返せばバブルで資産価値がアメリカと日銀に計画的に吹き飛ばされイラク戦争の金庫番に成り下がったあたりから日本の国力は下落傾向…頼みのIT産業も安給料につけこまれたおばかなエンジニアが企業機密を週末韓国、台湾、中国に提供してお小遣い稼ぎ、勿論女性付で…結果コテンパに逆襲されている有り様。お寒い日本…僕は毎日人様から学ぶことだらけ。あたまがよくなりたいです。

初夏の銀座

2010-07-12 21:16:12 | 日記
すっかり銀座の街も夏らしくなり爽やかな装いのお客さまでごった返して来たような印象を受けるけど…特に僕のギャラリーから一歩外に出ると目の前に三越新館が眩しく聳えていてとても新鮮な印象を受けます。この新しい光景に正直にいうと昨日気付いたのです。何年間も工事中でしたので…三越新館のことはよその地区のことと思い込んでいました。僕の五丁目のギャラリーから直線で70メートル位の距離。晴海通りの向こうの四丁目のことと思っていたけど…ピカピカのビルが目の前にデーンと聳えていると、やっぱり嬉しいね。これで松…と松…は当分赤字になり丸の内も客足が激減して銀座の一人勝ちは決定的…僕にはあんまり関係無いけど、多くのお客さまがギャラリーにも立ち寄って下さると本音の部分では嬉しいな。三丁目の方は景観が暗くなり寂しいと感想を述べてくれたお客さまがおられますが明暗の意味についてちょっぴり考えさせられました。いづれにしてもプラス思考で行くだけですね。

不思議な1 日

2010-07-11 22:24:50 | 日記
今日は朝から夕方まで銀座のギャラリーでお客さまの接客に追われた。こだまさんの個展は会期中無休なので日曜日は僕が担当する。ネット検索で素敵なお客さまが来てくれた。友達も顔を出して下さる。一緒にシャンパンを飲みアート界の話題…その後 柳橋のルーサイトギャラリーに両国川開きの会に向かう。隅田川の船を眺めながらお蕎麦をいただいた。まるで江戸時代にタイムスリップしたような感覚になった。帰りがけ都営地下鉄で約6年振りにあるアーティストに偶然出くわす。物凄く驚いた。彼は交通事故でひどい怪我をしたということは風の噂で聞いていたけど…無事で良かった。勿論 うちのギャラリーで個展をやらないかとしっかり伝言する。近日中に銀座に遊びにくるとのこと。不思議な1日だった。

不快

2010-07-11 14:00:00 | 日記
私にとって最も不快なものはあきらめである。あきらめ切れぬ、という言葉はあきらめを肯定してそれに到達しえぬ場合にのみ用うべきものである。が、私はあきらめを敵とする。私の日々の努力は、実に、このあきらめと戦うことである。あきらめるくらいなら自殺した方がよほどましである。というよりも、あきらめと戦うためには私はけっして自殺をも否定しない。死んで勝つということは絶対ないが、しかし死んで敗北から逃れるということはあるのである。

北条民雄

東日本周遊

2010-07-10 22:36:49 | 旅行
約5日間、新幹線と在来線で東日本(秋田、青森、岩手、宮城、福島)を車窓から眺めた印象…日本は山紫水明の国であると改めて認識した。春夏秋冬、美味しい食べ物が一杯出来る土地柄。江戸時代のように鎖国しても当分国民は生存できると思うけど。日本の為政者がアメリカから独立する意思表示をすればいいのに。シンプルなことを複雑に見せかけて国民を愚弄する権力者の罠にもうそろそろ国民が気付いてもいいと思うけど…当分日本にある2つの共和国の構造は変わらないかも。判断力と自衛力を付けて賢くならないと権力者の共和国側にいいようにされてしまうと思う。公務員を半減するか日本の国民を全員公務員にするしか道はないでしょう。痛み分けの共和国を創る…結構、名案だと思うな。それと愚民化教育と権力者からの洗脳に気付いてまっとうな人間に戻ることが急務だと考える。

今日

2010-07-09 20:36:04 | 日記
体調がすぐれず思考停止の状態が続いている。いつものプラス思考でポジティブに、前向きなテンションで意志を固くしている積もりだけど…今朝はミニ白神山地を一人で散策した。ブナ林の爽やかな木漏れ日にちょっぴり癒された。ペンションのオーナー夫妻と日本海に向かう。鰺ヶ沢の食堂でランチをいただいた。その後岩木山の麓にある森のイスキアに佐藤初女さんを尋ねた。あいにく講演会のために不在。その後ペンションで身体を休めながらずっと読書をしていた。約二年ぶりの青森で学ぶべきことが多いにあった。そろそろ東京に帰って仕事をしようと思う。

予は

2010-07-09 14:00:00 | 日記
予は常に青年の失敗を興味を持って見ている。青年の失敗こそは、彼の成功の尺度である。彼は失敗をどう思ったか、それから彼はどうしたか。落胆したか。引退したか、あるいは更に勇を鼓して前進したか。それで彼の障害は決まるのである。

モルトケ

2010-07-09 00:44:23 | 旅行
今まで日本国内をかなり旅してきた。車だったり、電車だったり…とにかく色んなところに出掛けてその土地の風景や人々の生活の営みを見聞させてもらう機会を得てきた。貴重な経験が出来たことは天に感謝したいとしみじみ思う。旅は自分自身を振り返って見つめるいいチャンスだといつも感じる。旅先では大概不思議な出会いがある。人としてまっとうな生き方をしている素晴らしい方に出会うと自分の立ち居振る舞いを反省させられる。都会のど真ん中から山奥に行けば行くほど人としての素朴さや純粋さの意味を再考させられる。今回の旅は特別どこに行くか事前に決めた訳でなかったけど無意識に身体がある磁場に引き寄せられる感覚で青森の岩木山の麓に呼ばれてしまった。今ある知り合いになったペンションに宿泊しているけどオーナーは僕とうまがあうと勝手に解釈している。地域づくりを真剣に模索している真面目な方…近所にはおむすびで有名な佐藤初女さんや奇跡のリンゴを栽培している木村秋則さんの家がある。オーナーは岐阜県の出身。今回で五回目の訪問ですが彼の
生き方に学ぶことが一杯ある。出会いには偶然はないように再認識させられる。人は強い磁場に引き寄せられるように思う。日本列島の各地には真面目に地域づくりを模索しているまっとうな人々がいる。これからの日本がさらに良くなるキーマンは都会でパソコンを操作しマネーゲームに明け暮れている人や高層ビルで働く人々では決してないと僕は考えている。アートが生活ではなくて生活がアートそのものの本物の生き方をしているまっとうな人々に会える。旅は面白い。

過去において

2010-07-08 14:00:00 | 日記
過去においていくら失敗した事実があったにしろ、今後失敗するとは限っていない。人類の歴史は、過去に失敗したことをねばり強く何度もやってみることで人類が成長してきたことを物語っている。昔一度失敗したことは、未来において必ず失敗するなどと考えていたら、人類に進歩はないわけだ。百度失敗したことでも、百一度目にものにならないとは限らない。そんなことがわかってたまるものではない。

武者小路実篤

不老不死温泉

2010-07-07 17:22:49 | 旅行
 昨夜どこでもいいからなるべく遠くに行きたくなり東京駅に向かった。秋田行き最終の新幹線に乗って真夜中近く秋田駅に到着。約四時間の新幹線の旅はちょっと腰が痛くなったけどリセットすることしか考えられない精神状態だったので我慢できた。記憶に間違いなければ約二年ぶりの不老不死温泉。今回で三度目。日本海に面して露天風呂があるのがうれしい。黄金色の湯と海の青さ、薄いブルーの空の対比、コントラストがなんとも言えない印象。勿論温泉の効能は抜群。(内風呂も最高に効きそう。)日本海の波しぶきと風の音を聞きながら温泉に浸ることが出来るなんて幸せな出来事。もし機会があれば一度訪ねる価値があると思う。

 夕方になると夕陽が沈む光景を見ることが可能です。言葉にならないくらい感動します。少し前まではかなり前もって予約しないと宿泊できない超人気の宿でした。青森には同名の温泉がありますが親戚だそうです。一度だけかなり前に訪れたことがあります。