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沖縄のことあれこれ。

沖縄市新図書館、広さ3倍 九州最大級、蔵書も充実

2017-05-02 09:17:28 | ニュース

広々とした館内。車いすの人なども利用しやすい=4月29日、沖縄市中央の新図書館

沖縄市立図書館(大城実館長)が3日、蔵書の増加で沖縄市上地にあった旧施設が手狭になったことを理由に、市中央のコリンザに移転し、貸し出しを始める。新施設はコリンザの1階部分を改装した。床面積は約5041平方メートルで、旧施設の延べ床面積に比べ約3倍。1フロアの広さは九州で最大級という。開館に先立ち、4月29、30の両日に新施設の利用者向け内覧会が開かれた。

蔵書数は約3万冊増の約22万冊で、将来的には35万冊を見込む。フロアには271席あり、ゆっくりと読書や調べ物ができる。郷土・沖縄市資料コーナーには、1959年に開館した琉米親善センターの頃からある貴重な蔵書もある。

施設理念は「いつでも、どこでも、誰でも」。

目の不自由な人たち向けに、ページを拡大して画面に映したり、その場で文字を読み取って音声化したりする機械を設置。こどもの本コーナーには、子どもが多少騒いでも気兼ねなく読書できる防音効果のある部屋や授乳室も設けた。

3日の一般貸し出しは落成式典後の午後3時すぎに始める。


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コーヒーで久米島おこし 地元産、今秋にも初収穫

2017-05-02 09:05:19 | ニュース

久米島産コーヒーを栽培している安村猛さん(中央)と息子の安村翔太さん(左)、森島喜一さん=4月24日、久米島町

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沖縄本島から西に約100キロの久米島で、レゲエバー「スパイラルマーケット」(久米島町)を経営する大阪府出身の森島喜一さん(58)が2013年からコーヒー栽培に取り組んでいる。

今年10月後半から11月前半にかけて初めてコーヒーの実の初収穫が見込まれ、地元産コーヒーの商品化が期待されている。

地元農業関係者やコーヒー焙煎(ばいせん)事業者らとも連携、コーヒー栽培・販売を久米島の新たな産業とし、島おこしへの貢献を目指す。

森島さんは13年に高級コーヒーとして知られる「ブルーマウンテン」の産地、ジャマイカ観光局からコーヒー苗を入手した。試験的に鉢で育ててみたが、台風被害で失敗した。14年に島でコーヒー栽培の実績がある安村猛さんに依頼し、久米島産のコーヒー栽培を本格化した。

コーヒーの実は収穫できるまで4~5年かかるため、当初はインドネシアなどからコーヒー豆を輸入、島内で焙煎し、「久米島珈琲」のブランドで売り出した。14年度の販売量約60キロからスタートし、15年は前年比約5倍の300キロ、16年は88.3%増の565キロに達した。

森島さんは「久米島はコーヒー産地のハワイ・コナ市と姉妹都市であり、将来はハワイに並ぶコーヒー産地として発展させたい」と意気込む。

現在コーヒー農園の面積は約6600平方メートルで、200本を栽培している。16年まで開花する木は数本にとどまっていたが、今年は約40本が花を咲かせた。安村さんは「1本の木から1キロの実が採れるだろう」と収穫の日を楽しみにしている。今後コーヒー栽培面積を増やし、千本まで増やしたいという。

6月にもコナ市のコーヒー農家から直接栽培方法の指導を受ける予定だ。将来は久米島産コーヒーを「球美(クミ)珈琲」ブランドで販売し、希少価値の高い新たな特産品を目指す。

森島さんは「コーヒー栽培をきっかけに、グリーンツーリズムの発展や、観光客らの島での長期滞在などにつなげたい。久米島を癒やしの島にしていきたい」と語った。(呉俐君)

 

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ハーリーの歴史詳しく 会館、展示をリニューアル

2017-05-02 06:51:37 | ニュース

 

那覇市泊にある「那覇ハーリー会館」内の展示コーナーが今年からリニューアルした。那覇ハーリーの歴史を伝える大型年表や、戦前や戦後のハーリーの様子を伝える写真を展示している。会館を管理する那覇爬龍船振興会の玉城徹夫専務理事は「ハーリーの歴史を知ってほしい」と話した。那覇ハーリーまつりは3日から那覇港新港ふ頭で開かれる。

那覇ハーリー会館は、2014年に泊港北側に新設。爬龍船6隻が入る大型の倉庫と那覇爬龍船振興会の事務所がある。展示コーナーとなっている1階ロビーには、久米、泊、那覇の本バーリーで使用する衣装などがこれまで展示されていたが、「歴史を知ってほしい」との思いから、今年から大型年表や過去のハーリーなどの写真を展示している。

外国人観光客に対応するため、説明書きの一部は中国、台湾、英語、韓国の4カ国語で説明している。

那覇ハーリーの歴史は古く、1392~1405年ごろに琉球に伝来したといわれている。ハーリーの行事は琉球王国の国家安泰のために行われていた。しかし、1879年の琉球処分以降爬龍船の行事が廃れてしまったが、その後、伝統が途絶えることを懸念した泊青年会が、地上で爬龍船に乗り、地域を回る「地ハーリー」を開催し、継承に努めていた。1975年に約60年ぶりに海上での古式ハーリーが復活。今年で43年を迎える。

第2回那覇ハーリーまつりから参加している振興会の玉城専務理事は「元会長の吉濱照訓さんの力で復活できた」と振り返る。リニューアルした大型年表を背に「ハーリーを知り、競争も楽しんでほしい」と呼び掛けた。

那覇ハーリー会館の展示コーナーの見学は無料。運営する那覇爬龍船振興会の担当者が不在の場合もあるので、見学の際は事前に連絡が必要。

問い合わせは同会(電話)098(861)1494。

 

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