沖縄県内企業の売上高上位(10位までの抜粋)
東京商工リサーチ沖縄支店は2日、2016年の沖縄県内企業売上高ランキング(同年1月期~12月期の集計、金融業除く)を発表した。上位100社の売上高合計は前年比1・8%(368億2200万円)増の2兆945億8200万円となり、1988年の集計開始以来2番目に大きい規模だった。沖縄経済が観光の好調さを背景に個人消費や建設需要が旺盛に推移していることから、小売店など消費関連業種の躍進や建設関連の堅調さが目立った。
売上高総額は5年連続で2兆円を突破した。売上高が100億円を超えた企業は前期から2社増えて65社となり、3年連続で過去最多を更新した。前年より売上高を伸ばした増収企業も7社増加して75社となり、企業の収益環境の好調さを反映した。
売上高トップは1742億8600万円の沖縄電力で、2年連続の首位となった。2位サンエー、3位沖縄徳洲会まで上位3社は前年と同じで、それぞれ売上高が1千億円を超えた。7位に入った遊技場のサンシャインは、今回からランキング対象となった。上位10社の売上高合計は8683億2800万円となり、前年と比べて2・1%(180億5900万円)の増収となった。
増収率が最も大きかったのは大城組の71・2%増だった。一方、売上高1位を長く続けていた南西石油は79・4%減と最大の減収率となり、前回の4位から24位へ順位を大きく落とした。16年3月で石油販売を終了し、石油タンクの貸出業へと事業縮小したことに伴う減収となった。