ソロモン諸島五輪委員会は、2020年の東京五輪の競泳事前キャンプなどで互いに協力を進めようと、県、八重瀬町と25日、県庁で協定を結ぶ。18日、ソロモン諸島水泳連盟が沖縄合宿や協定締結などのため、選手や監督、現地で活動している企画者の與那原祥さん(那覇市出身)ら6人が沖縄入りした。県や県体育協会、八重瀬町が那覇空港で歓迎した。
與那原さんは専門の水球では年齢別日本代表候補の経験も持つ元競技者。国際協力機構(JICA)の青年海外協力隊の体育隊員として、2016年の夏からソロモン諸島に渡り、本来の授業に加え、水泳や水球などを教えている。東京五輪水泳競技へソロモン諸島の選手を送り出すという目標へ向けて、與那原さんが同諸島の連盟などに働き掛け、沖縄を取り込んだ取り組みが始まる。
歓迎式では沖縄2020事前キャンプ等誘致推進委員会の翁長良成副会長が、ソロモン諸島五輪委員会のゴールデン・キロコ・マヌモアナ副会長に、「沖縄もソロモン諸島もアイランドで島人(しまんちゅ)だ」と伝えると、笑顔が広がった。八重瀬町や教育長、高体連、県水泳連盟への訪問も予定している。合宿は31日まで行う。【琉球新報電子版】