交通量が多い公道で始まった自動走行バスの実証実験=3日、沖縄県宜野湾市の国道58号宜野湾バイパス
片側2車線以上の道路での実験は県内で初めてとなる。公共交通の活性化によって沖縄の慢性的な渋滞の緩和につなげることを目標に、県内のバス事業者や警察関係者らにも試乗してもらいながら、最新の自動運転技術の安定・信頼性を検証する。実証実験のため、一般客は乗車できない。
内閣府は3日、国道58号など交通量の多い沖縄本島の公道上で自動走行バスを走らせる実証実験の開始式を、沖縄県北中城村のイオンモール沖縄ライカムで開いた。
13日までの期間中、宜野湾市―北中城村の往復20キロの走行ルートを1日3便程度運行する。
松山政司科学技術政策担当相(左から6人目)らによる実証運転開始のテープカット=3日、沖縄県北中城村
今回の自動運転では、日本版の衛星利用測位システム(GPS)の構築のため打ち上げられた準天頂衛星「みちびき」からの信号を受信し、数センチの誤差で走行位置を計測する。衛星情報に高精度の地図情報などを組み合わせることで、路肩に駐車する車両をスムーズにかわして走行するほか、一部区間では車線変更の実証も行う。
自動走行バスに試乗した松山政司科学技術政策担当相は「世界最先端を行く高精度の測位衛星を使った実験がスタートした。効率のよいバスの運営につながれば、沖縄の渋滞もかなり解消する」と期待した。
県内での内閣府による自動走行バスの実験は南城、石垣に続いて3度目。実施ルートは、沖縄ライカムから国道330号や県道81号、国道58号を通り宜野湾マリーナに至る経路を往復する。時速40キロを制限速度とし、運転手も乗車して手動運転で補助する。
今回の実験では(1)「みちびき」からの信号を利用した車線維持の制御(2)車載カメラ映像にデジタル地図情報を重ね合わせて障害物を認識する照合技術(3)道路上の磁気マーカーに従いバス停に隙間なく横付けする正着制御―などの新たな導入技術を検証する。
使用する低床ノンステップバスには、これまでのハンドルとアクセル操作に加えてブレーキの自動制御装置も装備された。
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初のビットコイン億万長者が報じられる
英紙テレグラフは、以前フェイスブックに対する権利を主張した双子の兄弟キャメロン・ウィンクルボス氏とテイラー・ウィンクルボス氏が、仮想通貨ビットコインへの投資によって資産を得た初の億万長者であると報じた。
テレグラフ紙によると、ウィンクルボス兄弟は2013年に世界のビットコイン流通の1%をわずか1100万ドルで購入した。当時1ビットコインの価格は120ドルだったという。
後にウィンクルボス兄弟は、「長期的」な投資を考えているため売らないと発表し、ビットコインは「金の改良版だ」と指摘した。
テレグラフ紙は、現在ビットコインの価格は4年前の約100倍になり、この価格の上昇がウィンクルボス兄弟を資産10億ドル超の億万長者にしたと考えている。
米国のビジネスマンでボート競技の選手だったウィンクルボス兄弟は、SNS「ハーバードコネクション」の作業中にフェイスブックの創業者ザッカー・バーグ氏がアイデアを盗んだとして同氏と長い間裁判で争った。なおその後、和解が成立した。