試飲調査会に参加したアイスランド人と(前列左から)瑞泉酒造の佐久本学社長、忠孝酒造の大城勤社長、久米島の久米仙の島袋正也社長=11月11日、アイスランド・レイキャビク(ブルーシップ沖縄提供)
琉球泡盛の欧米市場開拓に向け、沖縄県内酒造メーカー3社(忠孝酒造、瑞泉酒造、久米島の久米仙)とコンサルティングのブルーシップ沖縄の4社は11月、北欧アイスランドでテストマーケティングをした。6日までに結果をまとめ、現地消費者を対象とした試飲会で泡盛ベースのカクテルが「高級なウオッカ」「上質なジン」のようだと好評を得るなど、海外展開の可能性を実感した。
11月11日に行われた試飲会ではアイスランド在住の20~50代の男女計17人が参加した。現地のバーテンダー・チャンピオンが作った泡盛をベースとしたカクテルを提供し、泡盛であることを明かさずに反応を探った。
![](https://ryukyushimpo.jp/archives/002/201712/49b4183cf3d99361a5a0ae39e511af7c.jpg)
泡盛をストレートで飲んだ人からもまろやかさが好評だったという。バーテンダーからは「(ウイスキーベースの)マンハッタンや(ラムベースの)ダイキリといったクラシック・カクテルのベースとしての採用も十分考えられる」との評価を得たという。
久米島の久米仙の島袋正也社長は「(アイスランドには)日本の酒がほぼ入っておらず、先駆者になれる」と感触を語った。瑞泉酒造の佐久本学社長は「現地では酒類全体が高価なものとなり、日本や沖縄のイメージ、泡盛の天然酵母、現地に合わせた商品開発をPRしていけば広がると感じた」との見方を示した。
10日にはアイスランドで酒類を専売する政府機関・ATVRを訪問した。基幹店舗4店でテスト販売することで合意し、今後日程を調整する。
忠孝酒造の大城勤社長は「沖縄の風土や文化と、泡盛の歴史や製法を融合させた物語を伝えられるかが(今後の販売戦略の)大きなテーマになる」と述べた。
ブルーシップ沖縄の慶松大海社長は「泡盛のポテンシャルは他のハードリカーと肩を並べる力があると実感できた」と語り、今後の展開に意欲を見せた。
「アイスランドミッション」と名付けられた取り組みは酒造3社とブルーシップ沖縄の4社が9月に結んだ連携協定に基づいて実施した。11月9日から14日にかけて試飲会のほか、在アイスランド日本大使公邸で外国の使節らを招いてのレセプションなどもあった。
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