沖縄美ら海水族館を運営する沖縄美ら島財団の花城良廣理事長は6日、亜熱帯植物研究の新たな拠点として、年内にも西表島に総合研究センターの分室を開設する意向を明らかにした。
花城理事長は分室の開設について「沖縄の植物調査は完璧ではなく、特に沖縄本島から遠く離れ、研究者が行きづらい西表島は抜けている部分がある。もう一度調査してみてはどうか、という専門家の助言があった」ときっかけを語った。
西表島が世界自然遺産の候補地となっていることもあり「地域との連携を深め、貢献していきたい」と語った。
総合研究センターの研究分野は海洋生物の調査や希少生物の保全を担う「動物研究室」、亜熱帯植物の調査・保全を担う「植物研究室」、首里城や琉球王国時代の文化や伝統技法の復元に関する技術開発を担う「琉球文化財研究室」などに分かれている。