東京商工リサーチ沖縄支店は2日、2017年の県内企業売上高ランキング(金融業除く、1~12月期集計)を発表した。
サンエーが1737億3900万円で初の1位となった。小売業としても初の1位。
上位100社の売上高合計は、前年比1・7%(349億3100万円)増の2兆1295億1300万円となり、1988年の集計開始以来過去最高となった。
今回のランキング対象となった100社の昨年の売上高との比較では、608億7800万円、2・9%増となった。
入域観光客数が900万人を突破し過去最高を更新するなど、基幹産業である観光の好調さを背景に、レンタカー需要などで自動車販売業が伸びた。建設業、小売業なども堅調に推移した。個人消費の旺盛さや建設需要の高さが改めて浮き彫りとなった。
売上高総額が2兆円を突破したのは12年から6年連続となった。売上高が100億円を超えた企業も前期から2社増えて67社となり、4年連続で過去最多を更新。増収企業は前年から10社減少し65社となった。
売上高ではサンエーに続いて前年1位の沖縄電力が1723億4千万円の2位、3位は前年と同じく沖縄徳洲会が1167億9600万円だった。上位3社は売上高が1千億円を超えた。
上位10社の売上高合計は8917億4500万円で、前年と比べて3%(260億6600万円)の増収となった。
過去29年間の調査で9回1位だった南西石油は、16年3月で石油販売を終え、事業縮小したことに伴い、前回の24位からランキング外へ順位を落とした。