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戦前の藍壺で藍作り 本部の池原さん、土中から掘り起こし「技術、継承したい」

2018-05-15 23:36:12 | ニュース

土中に埋まっていた藍壺を掘り起こし、壁面を補修する池原幹人さん(右)ら=本部町伊豆味

琉球藍の染料のもととなる「泥藍」の精製を自ら手掛ける藍染め作家の池原幹人さん(34)=沖縄県本部町伊豆味=が、戦前に造られたとみられる藍壺を使った昔ながらの製法に取り組み始めている。少なくとも50年以上、土中に埋まっていたとみられる三つの藍壺を4月に掘り起こし、夏頃から使い始める予定。琉球藍の世界に入って10年目を迎える池原さん。「しっかりとした技術を身に付け、継承したい」と意気込んでいる。

藍壺はリュウキュウアイの葉と水を混ぜて色素を抽出するために使われる。藍作りが盛んだった伊豆味地域には戦前、多くの藍壺があった。今回掘り起こした三つは、伊豆味の山中にある池原さんの藍畑の敷地内にある。畑の土地を探していた池原さんが2016年秋ごろ、土中に埋まる藍壺を見つけ「これを使って藍を作りたい」と、一帯の土地を借りて開墾した。

三つともおわん型で、草と水が混ざりやすい構造という。それぞれ直径3メートル、深さ1・3~1・4メートルで、一つで水約4トン分の容量がある。中に詰まった土を掘り出すと、底は漆喰(しっくい)で作られ、壁面にはコンクリートで補修した跡があった。

県立博物館・美術館学芸員の大湾ゆかりさんは「掘り起こされた藍壺は戦前に造られたものだと思う」と語った。

池原さんは4月5日、伊豆味の友人2人と劣化した壁面を補修した。土建業の照屋正信さん(56)は「(池原さんは)面白いことをするよね」とエールを送る。池原さんも「地域の先輩たちの協力があってこそ」と感謝する。

現在3カ所の藍畑を管理しながら、伊豆味の工房で泥藍作りや藍染めを手掛ける池原さん。先人が造り、利用していた藍壺を使う動機は「興味心が一番」と笑う。その一方で、沖縄の伝統産業に関わることに対する決意もにじませる。「自分でやって、失敗しながら経験を積む。伝統的なことに関わるからには、ちゃんとした技術を身に付け、継承していきたい」と力強く語った。

/(長嶺真輝)

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「琉球藍」の画像検索結果

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月桃かりゆしで夏を快適に 抗菌防臭、紫外線カット サンエーとパイプニットが共同開発

2018-05-15 23:26:20 | ニュース

沖縄県内スーパー最大手のサンエー(宜野湾市)と衣料品製造・販売のパイプニット(うるま市)は14日、県産の月桃を使ったかりゆしウエアを共同開発したと発表した。

月桃の成分を定着させた繊維を素材に使うことで抗菌防臭や紫外線のカット、保湿の効果が期待できる。

月桃が持っている効果を発揮できるかりゆしウエアの開発は初めてという。

かりゆしウエアの原料には、日本月桃(那覇市)が県内で有機栽培している月桃が使われている。

葉の部分を蒸留して月桃の成分を含んだ「葉水」を抽出、繊維生産などを手がけるオーミケンシ(大阪府)の技術で布地に定着させた。


月桃の葉水を定着させた布地で検査すると、菌の発生率を抑えられたほか、9割以上の紫外線のカットや肌の保湿ができるなどの結果が出たという。

サンエー衣料部の糸数昌哉氏は「県産品の月桃の魅力を広めていきたい」と強調した。

パイプニットの瑞慶覧昭専務は「月桃を使ったかりゆしウエアの販売で沖縄の農業活性化もできる」と話した。

かりゆしウエアは限定1700枚。

販売は男性用が14日から、女性用は5月下旬を予定。

価格は男性用が9200円(税抜き)、女性用が7600円(同)。

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月桃  沖縄では「サンニン」という。

「月桃」の画像検索結果

 

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仲本さんミス・スプラナショナル日本代表 

2018-05-15 05:48:13 | ニュース

ミス・スプラナショナル日本大会で優勝し、日本代表として世界大会に出場する仲本百合香さん=14日、西原町役場

国際的なミスコンテスト「ミス・スプラナショナル」(12月、ポーランド)の日本代表にこのほど、西原町小那覇出身の仲本百合香さん(23)が選ばれた。大会に出場する仲本さんが14日、西原町役場に上間明町長を訪ね「世界大会に向け英語や教養をさらに磨きたい」と意気込みを語った。

仲本さんは1995年生まれ。西原東小時代にバレーボールを始め、コザ高時代はエースアタッカーとして県大会上位に入賞、国体にも出場するなど活躍した。長崎国際大学に進学後もバレーボールを続け、保健体育の教員免許を取得した。

ミス・スプラナショナル・ジャパンは、テレビで出場者を募集しているのを知り応募した。5月6日にTOKYO FMホールで開催された「ミス・スプラナショナル日本大会」では、長い手足と体のバランスの良さや純粋さのほか、質疑応答での発言内容や態度などが評価された。コンテストのカメラマンからも「未知の可能性を感じる」と高評価を受け、トップモデル賞も同時受賞した。

身長174センチで、弟は全日本ジュニア男子のメンバーとして活躍する仲本賢優選手。現在はモデル活動のほか、母校でのバレーボール指導などに当たる仲本さんは「将来は国際的に活躍できるモデルやスポーツ指導者になりたい」と述べ、世界大会での飛躍を誓った。

ミス・スプラナショナル公式サイトはこちら☆

 

 

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