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家宝の「三線」だったのでは… 戦時中みそと交換 馬小屋の母子は今どこに

2018-10-16 20:03:00 | ニュース

沖縄県名護市辺野古に住む島袋健勇さん(82)が、沖縄戦終結後の1945年7~8月ごろに預かった三線の持ち主を探している。

若い母親と幼い男の子2人が島袋家の馬小屋に避難していた時に、母親が持っていた三線とみそを「物々交換」したという。

島袋さんは「戦火の中で大事そうに持っていたので、恐らく家宝ではなかったか。関係者が生きていたら三線を返したい」と話している。/(北部報道部・又吉嘉例)

三線のさおはクロキ製で、カラクイ(糸巻き)の穴が円ではなくて変形している。交換当時は皮が張っていた部分に漢文が書かれていた。皮は米軍製のパラシュートの布で代用するなど何度か張り直され、現在は蛇皮で覆われている。

島袋さんは当時8歳。終戦前は辺野古も激しい爆撃を受け、焼け野原となっていた。

「爆弾が55発も落ちたらしい。国民学校では避難訓練ばかりしていたから、すでに日本は負けると分かっていたんじゃないか。勝つと思えば避難なんて必要ないはず」と指摘する。

島袋家は瓦ぶきで、集落で唯一屋根が残った家だった。家の中では親せきの5~6家族が身を寄せ合い、軒先や馬小屋は避難してきた人に提供した。馬小屋の若い母親が連れていた男の子は、4~5歳くらいと2~3歳くらい。「2人とも歩ける年齢で、下の子はよちよち歩きだった」と振り返る。

母子が滞在したのは1週間程度だという。「肌身離さず持っていた三線だったけれど、子どもたちの命を助けるためには手放さざるを得なかったんじゃないか。みそを付けたら木の葉っぱでも何でも食べられるだろうし…」と推測する。

関係者探しを決めたきっかけは家宝の250年以上前の三線の修復と豊年祭での演奏を伝える本紙記事(9月24日付21面)だった。

島袋さんは「三線もあの母子の宝物だったかもしれない。誰もこの話を分からなくなってしまう前に見つけたい」と情報提供を呼び掛けている。

情報提供は沖縄タイムス北部報道部まで。電話0980(53)3717。


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下地島―成田便就航へ 来年3月ターミナル開業 沖縄県宮古島市

2018-10-16 19:18:23 | ニュース

下地島空港旅客ターミナル施設を整備する県や三菱地所、宮古島市らが15日、県庁で会見し、ターミナルを2019年3月30日に開業すると発表した。ジェットスター・ジャパンが来春、成田―下地島間の定期便を1日1往復することも決まった。九州や関西をターゲットに路線を増やす予定だ。


台湾、香港、韓国などの国際線定期便やチャーター便の誘致にも取り組み、開業日までに就航決定したい考えだ。国内・外それぞれ3~5路線の就航を目標としている。プライベートジェットの受け入れも可能としている。ジェットスターは180人乗りのエアバスA320型機を使用する。

ターミナルの年間利用者数目標は19年中に11万人、25年に57万人。

宮古島市の宿泊施設の客室数は千室だが、19年には3300室に増える予定で受け入れ態勢も整える。ターミナル施設では10人を採用し、来年までに地元を中心に20人を雇用する。

宮古島市の長濱政治副市長は「市はクルーズ船の寄港数も増え、空と海の入域客が増えている。大いに期待している」と話した。


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観光目的税、宿泊費から徴収 使途や税率を議論へ 21年度導入へ 沖縄県検討委

2018-10-16 06:32:55 | ニュース

観光目的税制度の導入について議論する検討委員会の第2回会合=15日、那覇市小禄の沖縄産業支援センター 被写体種別

県文化観光スポーツ部は15日、観光目的税制度の導入を議論する検討委員会(下地芳郎委員長)の第2回会合を那覇市小禄の沖縄産業支援センターで開いた=写真。県が2021年度に導入を目指す観光目的税について、宿泊費から徴収する方針を決めた。

入域行為やレンタカーの貸し受けなどに課税する場合より課税しやすく、宿泊費に応じて税負担を変えられることなどを利点とした。分科会を設置し、今後は税収の使途や税率などの検討を進める。

課税する対象(課税客体)を宿泊行為にすると、多くの施設などからの徴収経費はかさむ一方で、観光客数や滞在日数などに比例して税収が得られる利点がある。滞在日数を増やす県の施策にも沿い、委員から好意的な意見が挙がった。

新たな税は観光客の増加に伴って顕在化する課題を解決することが目的。使途は、持続可能な観光地づくり、利便性・満足度の向上、県民理解の促進―などを大枠に据え、設置を決めた「観光税制度検討分科会」(湧川盛順分科会長)を来年1月までに2~3回程度開催し、税の徴収方法や税率などを検討する。その後、検討委員会で意見書をまとめ、本年度中に県文化観光スポーツ部長に提出する。

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北谷町美浜に新ホテル 20年春開業 テラス、ムーンが共同

2018-10-14 07:21:05 | ニュース

ザ・テラスホテルズ(名護市、国場幸伸社長)とムーンホテルズアンドリゾーツ(恩納村、同)は11日、北谷町美浜のフィッシャリーナ地区に新たに建設する「北谷ハーバーホテルプロジェクト」(仮称)に着手した。2020年春に開業予定。

鉄筋コンクリート造の地上9階建てで、88客室。最上階は1室でフロアを占有する140・22平方メートルの「特別ルーム」となっている。

このホテルは国場組グループの両社による初の共同プロジェクト。テラスホテルズが事業主で、ムーンホテルズが運営する。コンセプトは「暮らすように街を楽しむ」で、中長期滞在できるように客室の広さは50平方メートル以上となっている。

ザ・テラスホテルズが16年3月に開業した「チャタンハーバーブルワリー&レストラン」に隣接し、マリンレジャーも楽しめる商品、施設造成を通じて地域の発展も目指す。


地鎮祭で鍬入れする(左から)国場組の国場幸一会長、ザ・テラスホテルズの国場幸伸社長、エヌプラスデザインの仲吉良暢社長=11日、北谷町美浜

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敷地面積は3512平方メートル、延べ床面積は7939平方メートル。カフェラウンジやプール、ジムなどがある。

 エヌプラスデザイン(仲吉良暢社長)が設計し、国場組(玉城徹也社長)が施工する。

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沖縄音楽と「カリー」 オリオン 台北でビアフェスト

2018-10-14 07:06:53 | ニュース

オリオンビールを片手に沖縄音楽を楽しむ来場者ら=13日午後8時ごろ、台北市

オリオンビールの台湾での消費拡大を目指す「オリオンビアフェストin台北・沖縄スペシャルタイム」が13日、台北市の統一時代百貨店台北店で始まった。14日まで。

ことしで5回目。参加者はステージでディアマンテスの歌が始まるとタイミングを合わせて「嘉例(カリー)」と声を上げ、雨の中、沖縄音楽を聴きながらビールを堪能した。

台湾では屋外で音楽を聴きながらビールを飲む習慣はなかったが、オリオンビールが楽しみ方を提案し定番化した。

オリオンビールは2016年2月に台北に事務所を開設し、日系飲食店を中心に販路を広げてきた。今年3月には台中に事務所を開設し、台湾全土での販売拡大、営業強化に努めている。4月には台湾での取扱店を検索するサイトを開設、6月にはファミリーマートでデザイン缶第2弾を発売するなど、親しまれている。18年度の樽(たる)、缶、瓶を合わせた台湾での出荷目標は前年度比26%増の1700キロリットルに設定している。/仲村良太

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