つづらの修復が、少しずつ進んでいます。
最初は傷も持ち味として、活かそうと思っていましたが
ヤスリを掛けていくと、どうやら味にはなりそうもありません。
穴は穴だし ひび割れは怪しいし 擦り切れた跡は手に当たると痛い。
やはりパテで穴埋めをして、それから色をつけてみよう。
で・・・パテで穴埋めをしながら気が付きました。
柿渋ではパテの色は隠せない・・・よね。
パテの色はクリーム色で焦げ茶の蓋には、目立ちすぎます。
しかも何箇所もあるので、きずだらけのボロボロが目立ちます
やっぱり これは着色しないと無理だよね。
ペンキとかアクリル絵の具とかではなく やっぱり古来の染料を使いたい。
自分の頭の情報をひとまず 引っ張り出し思い出しました
「べンガラ染めはどうかな・・・?」
以前、ネットで生地を買い物をした時に「おまけ」で付いてきた
ベンガラ染めキットを思い出しました。布以外にも染めることができるかな?
ネットで探し調べてみると塗料として販売しているお店に出会いました。
ベンガラの歴史は江戸時代からあり 木材の保護剤としても使用できるそうです。
もしかしたら・・・
つづらはベンガラで塗られているかもしれません。
取り寄せたのが少量パックのベンガラキット。
粉末の塗料を水や湯で溶いて木材へ塗るだけ。
乾燥した後に、色止めとしてミョウバン水を塗れば完成!
早速、春のような日差しの中 ベンガラを挑戦!
刷毛で塗ると スイスイと塗料が気持ちよく広がります。
塗りムラや小さな気泡は塗った直後に布で全体を拭くと
きれいに整います。魔法みたい!
2度ほど重ね塗りをしてベランダで日干しをし
ミョウバンまで塗り 今はお風呂場で乾燥中。
土からできた染料なので、匂いもない。
汚れた手は水で洗えばすっきり取れます。
思い入れもあってか、こうしてBeforeの写真を見ると
「わぁ。こんなに汚かった!」と思えるほど(笑)
きれいになっています(そう思いたい)
明日から雨・・・
週明けは雪のマーク。補修作業はお休みかな。
日差しでしっかり塗料を乾かしてあげたいので・・・
次の作業はいつになるかな?
楽しみです。