おじたん。的ぶろぐ生活。

おじたん。である。語るんである。

ハムスターの不思議。

2004-10-16 00:48:02 | 我思う、故に書くなりよ。
うちにはハムが5匹いる。勝手に増えて、減ってゆく。

小さくて、まん丸で、ふわふわなのが良いのか、人気である。うちのはロボロフスキーと言うロマノフ王朝譲りの…(うそ。)名前の種類で、事のほか小さい。「観賞用」と言うもっともな素性が付いて来るのだが、言い返せば「人になつき難い」と言う意味で、他の種類と比較して「手乗り」とか「エサを手から取って食べる」と言う愛玩動物らしい事はしない。

で、この時期、飼っている主でさえ「寒い…」と感じるワケで「ちゅーちゃん」たちも寒いと感じているらしく、互いにのめり込んで寝ている。これでは可哀想なので、床に敷いているウッドチップの量を増やしたりするのだが、最も効果的なのが「ティッシュ」を入れてやる事だ。

あまり増えられても困るので、オス・メス2つのゲージに分けて入れているが、どちらにも細く裂いたティッシュを上から投入する。彼らはこの春から夏にかけて、このゲージで生まれ育ったちゅーたちなワケで、ティッシュと言う物は初めて見て、触り、嗅ぎ、齧る物でもある。

ところがだよ、初めて見る「ティッシュ」なのに、せっせと寝床に運び込んでゆくのである。まるで、ティッシュが寝床に最適だと知っていたかの様に、手を器用に動かしてクシャクシャにし、口で銜えて寝床に運び込むのである。これは一体、どーゆー事なのか?

自然界に「ティッシュ」は無く、それに類似する物も少ないハズであるにも関わらず、飼い主の意向に沿った形でご利用頂けるとは…。中には間違って喰ってるヤツもいるんじゃないだろうかと、小一時間眺めてみたが、多少オスの方が「雑」である事を除いてはどちらもちゃんと布団代わりに使っている。

ティッシュとはちゅーちゃん達にとっては布団である事が常識らしい…。

さて、当初ちゅーちゃん達は8匹だった。1匹のオスが天寿を全うし、ほどなくしてもう1匹のオスが逝く。どちらの個体も、寝床から離れた所で冷たくなっていた。が、後から逝った方のオスは、直前まで元気だったので、てっきり寝ているのかと思ったが、不自然に埋もれている。2時間ほど買い物に出掛けた間の出来事だったので、不審な点が無いかどうか調べて見る事にした。

ウッドチップに埋もれて動かない遺体を引っ張り出すと、上半身がきれいに「骨」。あんまりにもキレイに骨だったので驚かなかったが、食われちゃったのである。夜行性な彼らには、夕方と夜に2回ほど野菜とか飼料を与えており、飢え苦しんでいたワケでは無い。動物性のエサも毎日では無いが、与えているにも関わらず、食ってしまうとは…。

このカニバリズムが起きた後、さらにもう1匹のオスが逝った。寝たまま逝ったらしく、残りの仲間に埋もれたまま冷たくなっていた。これも喰われるのか? と思い、しばらく様子を見ていると、別にそういう事は無かった。この2匹の違いは何だったのだろうか? 丁重に裏庭に埋葬しながら考えて見たが、飼い主にはわからない。食われたヤツは嫌なやつだったのだろうか。それとも明らかに美味しい感じを漂わせていたのだろうか。

ちょいと寂しくはなってしまったが、ちゅーちゃん達は飼い主の複雑な思いとは無関係に元気である。残念な事だが、つい先日にはハムに噛まれて亡くなった方がいたと、ニュースで知った。特別な症状を起こしてしまったとの事であるが、ハムに噛まれるのは珍しい事ではない。元気の良いハムなら、人間に掴まれて抵抗しないワケが無い。ただ、人間の手が何たるかを知らせてあげる事も大事なことである。慣れ難いハムではあるが、手とエサは違う事ぐらいは、うちのハムでも判っているらしい。たまにゲージを掃除してやり、毎日のエサと水をあげているだけで、金魚や熱帯魚と変わらない接し方しかして無いが、この種を飼ってからは痛い思いをしていない。でも気をつけないといけないねぇ。

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デジカメ。

2004-10-15 19:29:03 | 我思う、故に書くなりよ。
1台あればいいものを、なぜかゴロゴロさせている。

最初に買ったのはCASIOのQV100。これは最初のデジカメだったので、デジカメと言う物に結構驚いた。知人に譲る事になって、代わりに貰ったQV10Aが2代目となるが、これは既に物足りなくなっていたので、3代目としてCanonのS10を買う。いかにもコンパクトカメラらしいデザインが気に入っただけで、性能とか機能は二の次だったが、成功だった。今でも愛用している200万画素機。当時ではまだあまり流行って無かったCF型のHDDが使える。大きさ、重さ、角張ったデザインといい、往年のコンパクト・カメラがデジタルで蘇った感じ。

いよいよデジカメを極めようと買ったのが4代目のNikonの990。スイバル式の回転レンズで、QV10Aと似たような構造だが、非常に満足の行くカメラ。ただし、パシャパシャ撮る向きでは無いので、どちらかと言うと「じっくり腰を据えて撮る」向き。面倒だけれど、絞り、シャッタースピードがコントロール出来るので、別に露出計を使って撮ったりする。一番出番の多いカメラ。カメラの作りもしっかりしていて、やわな所が無い。お金掛けすぎて作っちゃったらしく、後継機種からは質感が落ちたらしい。

お次は友人から譲ってもらったNikonの5000。500万画素で、990の後継に使おうと思った矢先に壊れる。カメラとしては悪くないが、暗いところではピントが合いにくいとか、ストロボの露出が気を抜くとブっ飛ぶとか、癖があるカメラ。かなりいじれる操作がうれしいけれど、いじってるうちに電池が無くなる。入院費用の捻出待ちで、お蔵入り。5代目。

6台目は廃棄物だったもの。おそらくラーメンのスープか醤油をブッ掛けたKodakのDC220。分解して清掃し、復活させた。独特のカメラ用のOSを使っているみたい(?)だが、200万画素と言う割にはあまりシャープでなく、妙な味が出ている。出汁のせいだろうか。(出汁のせいではなく、109万画素だと言う事が判明。)バッテリーの持ちがイマイチな点を除けば、カメラらしいカメラだと思う。

7代目もKodak。DC3800と言うコンパクト機。これも廃棄物だったが、3個イチで復活させた物。3個の内2台が水没だったので、復活に苦労した。外装はベコボコだが愛用している。タバコの箱と変わらない大きさで、持ち運びに苦労しない。その割には外装がやわいアルミなのでベコボコになる。なりは小さいけれど、性能は侮れない。なかなかきれいな絵が撮れる。

8台目はIntelのWebカメラ。CS630。単体でデジカメとして使える。画素数は少ないものの、きれいな発色をする。ピントもシャープ。Webカメラはいろいろ買ったが、一番発色も良く、シャープだった。

あと2台ほど転がってたハズだが、ジャンクなので復活には時間がかかる。まぁ気にする物でもないので割愛。

常用しているのは990とS10とDC3800の3台だが、どれもCFをメディアに使う物で統一している。使用経験からメディアはCFと決めているので。後は、電池をなるべく単3の大きさで統一している。使いまわしのせいもあるけれど、いざとなったらコンビニで調達出来るし、値段もたかが知れているので助かるワケ。S10は単3じゃないんだけれど、コンビニでカメラ用で調達出来る。この辺はカメラメーカーな作りって事かな。

んで、デジカメの良い点として「気に入らなかったらその場で消せる…」と言うコマンドがあり、ほとんど気に入った試しが無いので、残っている写真が異様に少ないのが、私。

何しに撮りに行ったんだか…って感じが多々あるので、新しいカメラは購入する気が起きないって事になっている。最近流行りのレンズ交換1眼レフタイプなんてのも気乗りしない。

距離計連動式でもいいから、絞りとシャッタースピードはマニュアルであって欲しいと言う希望があるのです。デジタルなのはメディアに記録する部分だけでいいし、露出もオートなんか要らないって話ですから、そんなのこの先現れないと思います。

あれやこれやいじれる部分が無いと、写真は面白く無いんです。フルオートだと、便利なんですが面白味が無いんですね。誰が撮っても同じって事はある意味大事だとは思うのですが。そう言う意味で「失敗」の出来るデジカメってのがあれば面白いと思うんです。

「あー。ちょっと暗いなぁ…」とか「あー。ぶれちゃったぁ。」って言うのがあってもいいと思うのです。それはそれで「味」があると。あとはデジカメなんだけれど「モノクロ」しか撮れないとか、その代わり階調表現がえらく細かいとか。

もちろん、高級なデジカメでは機能選択で実現出来るだろうけれど、安いカメラで出来て欲しいと言うか、ピントは目測、露出はお天気マークなんてのが出てくれるとウレシイなぁ。あんまり無茶するとCCD壊れちゃうけれど、その辺は得意のオートマチックで保護するとして、フルオートでないトイ・デジタルカメラってのがあっても面白いと思うんだけれどなぁ。どこか出してくれないかなぁ。もう少し普及しきらないと出ないかなぁ。

とまぁ、あれやこれや考えてみたりするんですけどね。要するに「これで完璧!」って1台がまだ無いのですね。銀塩では私の場合、NikonのF3が一応「これで充分!」と言う物だったのですが、デジカメの場合、商品として何を盛り込むかまだ「決定」って物が無く、試行錯誤と言うのか過渡期とでも言うのか、そう言う状態なんだと思うのです。銀塩の場合「レンズ、シャッター、絞り、フィルム」で完結していて、後はオマケみたいな感じだと思ってます。デジカメは動画が付いたり、ゆくゆくはネットワークと言う通信も考えられるわけで「以上。おしまい…」と言う底がまだまだ見えないんだと。この先がどうなって行くのか、楽しみでもあります。「原点回帰」なんてのもきっとあるんじゃないかな。

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みずだきにしてみました。

2004-10-14 19:18:19 | 我思う、故に書くなりよ。
今晩の夕食ですが、材料が揃ったので「鶏の水炊き」にしてみました。

まぁ、ただ水から煮込んだだけではつまらないので、鶏がらスープの元と出汁の素を少々加えた物で煮込んでおります。後は白菜だとか、水菜、豆腐、きのこなんかを放り込んで、食欲の秋を滲み出させるワケです。

丁寧に灰汁を取り、煮込み上がれば仕上げに「ネギ」。今回は、これ何ていうんですかね? やたら緑が濃く、細いたばになってる「ネギ」をだくだくに入れます。

ポン酢とかで食べると美味しいらしいですが、今回は無いので、黒酢と濃い口醤油をブレンドしてつけ汁にします。

と、作っているうちに見ているだけでお腹いっぱいになったので、もう少し時間をおいて食べる事にします。鶏がらが良く食材に染み込んでなおさらウマー! な感じを予定しております。



追記。今回の写真はケータイで撮ってみました。P2102Vって機種ですけれど、スチールな金属の感じも、ぐつぐつなネギの感じも良く撮れてますねぇ。もっと使わねば。サイズもブログ向きだし。
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ネギだくだく…。

2004-10-14 03:25:28 | 我思う、故に書くなりよ。
ここの所、雨が続いているせいか、肌寒いと感じる様になった。

で、しっかりと肌寒く無い様に備えれば良かったのだが、面倒なのでそのまま寝ていたら、どうやら風邪をひいてしまったらしい。

で、そんな時はどうするか? ネギを沢山食べる事にしている。具体的にどの位、沢山かと言うと、普通に売ってる白い部分が半分ほどの長ネギ3本分位。これをひたすらに小口に細かく切り、時間の経たないうちにうどんに入れて食う。薄味の出汁にうどんとネギ、一味唐辛子を少々。これでおしまい。

詳しくは全く知らないが、ネギだくのうどんを食べると風邪が悪化しにくいと言う私の経験である。恐らく、ネギに含まれる硫化アリルと言う成分が血行を良くするんだと思うが、それが風邪と関係あるのかどうか定かでは無い。

ネギを軽く炙っても美味しいねぇ。この「にがにが…」っとしたのが硫化アリルだと聞いた覚えがあるので、新鮮なネギをあまり加工しないで食した方が効くと信じている。でも流石に生で齧るのは気が引ける。豚肉と一緒に食べると、栄養の吸収が良いと言う話もあるので「豚肉しょうが焼き&ネギだく」なんてのも良いかも知れない。焼き鳥の「ネギま」なんてのも美味しいねぇ。塩で。

良いかも知れない…と言っているだけで、絶対に風邪に効く…とは言って無い。微妙に怪しいと思ったら、素直に薬を処方してもらった方が確実に良い。

ネギラーメンとかも好きだねぇ。神田駅に程近い「天下一品」ってラーメン屋さんの「こってり」にニンニクいっぱい、ネギいっぱい…なんてのも意見の分かれる所ではあるが、大好きだ。ここの所、食べていないが…。

通常、ネギだくと言うと牛丼界では「玉ねぎ」を指す。玉ねぎで試して見るという手もある様だが、私は関心しない。あれはツユで煮込んであるべき物で、みじん切りを生のままうどんに入れても美味しいとは思えない。

ネギを喉に巻く…と言う方法もあったな。ネギで喉を湿布する要領だと思ったが、首の短い私には不向きだ。寝ているうちに、本当にネギまみれとなり、ネギ臭の中で寝る事になり、いただけない。でも、きっとこの「ネギ臭」を吸い続ける事により、喉の痛みが緩和されるのであろう。重篤な状態になったら試してみようと思う。

他にも「しょうが」とか「くず」なんかが良いと言われているので、おいおいと試してみる…。

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Zippoである理由。

2004-10-13 14:22:14 | 我思う、故に書くなりよ。
高校2年生でタバコを吸い始めて、ほぼ毎日吸っている。途中、パイプや葉巻にも時間を割いたが、手軽と言う理由でタバコに戻る。

で、これに火を点けなければ味わいも余韻も無い。そんなワケでZIPPOが登場する。実はタバコを吸う前からZIPPOは持っていた。コンパクトなガスコンロに火を点けるためである。

オイルライターの代名詞ともなったZIPPOであるが、アウトドアには重宝する。強風でも火が消えず、コンロに火を点けるのに具合がいい。純正のオイルでも、ガソリンでも、灯油でも工夫は必要だが火が点く。コンロとアルミ鍋のうどんを持って、冬の夜中に海岸へ出かけて、ずるずるとうどんをすするドライブが好きだった。

これといって、思い入れのある品では無いものの、ZIPPOはコレクションしてしまう妙な品でもある。友人からおみやげとしてもらったり、自分で買ったり、無くさない限り微妙に増えていく。あえてアンティークなモノを買っているワケではなく、自分で使うために買ったモノが多い。

ふと、常用しているオイルライターは見るからに「老いるライター」。落としたりぶつけたりで、あちこちがベコベコのボコボコだったりする。何気なく底を覗くと「1993」と刻印してある。もう12年目に突入なワケだ。どこで買ったのか定かでは無いが、どうせディスカウントショップに違いない。そうでもしない限り、スターリングなんて貰う事も無ければ、自分で買う事も無い。

12年。多少の経たりは出ているが、故障も破損も無く使えている。珍しい柄だとか、デザインとかではなく、普通に「銀色」なだけだが、手放せない大事な物になっている。後何年、自分の身近にあるのか判らないけれど、特別な理由が無い限り、一緒に過ごす事だと思う。

ちなみに、持っているZIPPOをひっくり返して調べてみたら、一番古いのは「1986」年のモノだった。ちょっとでも傷が付くのを恐れながら使っていたが、いざ、思いっきりな傷が付くと、ヤケクソの暴挙に出る。側面をやすりで削り落としちゃったのだ。真鍮の剥き身になった中途半端なZIPPOは、以後使われる事無く、引き出しの奥にしまわれる。

別に、これで火を点けたからと言って、タバコが美味いと思った事は無い。100円のガスライターの方が美味いと言う説がある位だから、気分の問題だと思う。それよりも、ふたを跳ね除け、着火ホイールにぐっ…っと力を入れて「ジッ…」っと火を点けると言う「儀式」が、私には大事なんだと思う。

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対水虫戦最終決戦兵器。

2004-10-12 02:19:24 | 我思う、故に書くなりよ。
数年前から、我が足裏に水虫の侵攻受けている。

かゆい…と言う世間一般で言われる症状は無く、足の裏の皮膚がやたらとボロボロになると言う事で、友人に相談してみたら、水虫と言われた。

あー。これが水虫なんだぁ。 と、感慨深げに眺めて暮らしていたが、その友人の家に出入りするようになってから症状が酷くなり、薬をつける様になった。これがまた良く効いてくれていたので、かゆみと言うものをあまり経験した事が無かったのである。

最近になって、皮膚がボロボロして来たので、注意して見ていると、皮膚の下に発疹が出来ている事に気付いた。あー。ちょっと違うかなぁ…と、様子を見ていたら猛烈なかゆみが襲ってきたのである。

おー。これが水虫のかゆさなんだなぁ…。 と、のんびりは出来ない辛いモノを経験した。しかし、普段から素足で生活しているワケで、水虫の原因となるカビの繁殖する理由が判らなかった。常日頃、革靴でムレムレの生活を余儀なくしているとか、長靴じゃないと仕事にならんとか、そう言う環境ならば育成しちゃってる理由も判る。では何故?

原因はスリッパだった。母が使っているスリッパに水虫がはびこり、うっかり拝借した時に侵攻される事になったのである。だが、母はタイプが異なる水虫である。爪がガビガビになるタイプだった。その亜種が私の足裏に侵攻しているらしい。

母がかかりつけの医者から余分にもらった薬をつけると、瞬く間に水虫は消えて行くが、液状でかなりの少量のため、足の裏に点在する私の場合には、戦線に投入する弾薬の量が不足する事態となった。それで、軟膏状の市販弾薬を購入したわけで、これなら全体に散布攻撃してもそれほど足らなくなる事も無い。

お陰で、滅び行く水虫の残骸を見ながら快適に過ごしている。だが普通に弾薬を塗っていても、こうは簡単に快方に向かう事は少ないと言われている。それには私だけの秘策があるのだ。

水虫はカビの一種で、真菌と言う菌が原因である。だから、弾薬には抗真菌剤と銘打ってある。我が家には水虫用では無いが、もうひとつカビを強力に撲滅する弾薬があったのだ。

「5分間カビキラー」

ふふふ…。これだよ。強力な弾薬が目地の奥までカビを逃さずキャッチ! なワケだよ。丁寧に洗った足の裏にこれを吹き掛け、10分ほど放置するのだ。ふやけた足の裏に浸透しないワケが無い。さて、10分経ったらちゃんと丁寧に洗いなおして、よく乾かし、ちゃんとした弾薬を塗るのである。混ぜるな危険とか、換気に注意とか、そんなのでビビっていてはいけない。ちゃんと然るべき対処すれば怖くは無い。正に最終決戦兵器。

しかし、人体に使用するべきモノでは無いので、真似して足が溶けて大怪我したとか、足を切断しなければならなくなったとか、そういう目に遭っても、人に責任転嫁しないように。あくまでも自己責任で真似したければ真似すればいい。私は一切の責任なんか取る気は毛頭無い。無責任男シリーズでもレンタルして観て置きたまへ。ははは。

既に何回かこの兵器を戦線に投入し、めざましい成果を上げている。が、まだまだ駆逐するに至っていないのが現状である。今後の水虫の成り行きが注目されるワケだな…。

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PDAで書いてます。

2004-10-11 03:01:22 | 我思う、故に書くなりよ。
死語になりつつあるPDAですが、私的には現役だったりします。本当なら、これらが世の中を席巻していてもおかしくなかったのですがねぇ…。

まぁ、あれやこれややろうとして自滅しちゃった感じのデバイスですから、今後この様なデバイスが再び世に出るかどうか非常に怪しいワケでして、現役がいつまで現役なのかも怪しい所が使っていて不安な私です。

さて、数あるPDAの中でも、私はNECのモバイルギアR320とhpのJornada720がお気に入りでした。前者は乾電池2本で動くモノクロマシン、後者は安定して多機能なカラーマシンです。どちらも文字入力するためのキーボードが備わっているので、こうしてブログの入力にも十分使えるワケです。

どちらかと言えば、R320の方がキーボードが大きくて良いのですが、ネットを見るブラウザが貧弱でして、書き込みを受け付けてもらえないのです。そんなワケでJornada720で書いて、アクセスして、書き込みまで終えるなんて事をしています。

すでにどちらも市場には無く、全盛期を知っている私からすれば寂しい限り。こうして余生を生かしてあげられるだけでも、なかなかだと思うのです。だって、十二分に活躍出来てるワケで、PCみたいに待たされる事も無ければ、持って出掛けるのに邪魔にもならない大きさなんですよ。本当に世が世なら、どうにかなってしまいそうな勢いだったのですけれどねぇ。

もう一つのお気に入りはPalmデバイス。これは、文字入力は長文には不向きですが、電子手帳の真髄を行くデバイスです。根性出して、これでブログを入力しようとしたのですが、本来の拡張性を超えたスタイルをそこに求めなければいけなくなったので止めました。

でも、一番好きなPDAをひとつ挙げるとすれば、やっぱりPalmを選びます。紙の手帳の延長線にその操作性があるからです。実際、入力のほとんどをスタイラスと言うスティックで文字を書く様に行います。

ケータイが多機能になって、これらのデバイスは消えようとしていますが、ケータイが万能ではありません。その時が来たら、これらのデバイスにお別れする事になるのでしょうけれど、それまでは現役を通してもらうつもりです。小さなパソコンにも、将来の端末にもなりきれなかったPDAですが、その存在意義が消えて無くなる事は無いと思うのです。


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ユビキタスな社会。

2004-10-10 23:37:44 | 我思う、故に書くなりよ。
なんだか良く判らないのだが、ネットワークにいつでもどこでも触れられる社会なんだそうだ。

PCやPDA、ケータイを介しても介さなくても、ネットワークにアクセス出来る環境が人間の周りに構築される社会だと言う話だ。うーん。まさに「21世紀の世界」なんだが、実はもう21世紀だったりする。

そうなった社会がどう良いのか? いまいち判らないのではあるが、士郎正宗が描く「攻殻機動隊」の世界が正にユビキタスなのではないか。デバイスらしいデバイスも持たず、電脳と言う臓器で全てやり取りできるし、場所も時間も問わないでアクセス出来るネットワークがそこいらにある。そんな社会が最終的なユビキタスな社会なのかもと、思う。

そうなったらそうなったで、便利かもしれないが、便利から取り残された人達はどうなるのか不安でもある。皆が一様にそうなれば社会としては成功だろうけれど、一部だけ進んで、取り残される人が出る様ならば、社会としては失敗だし、強要や強制の導入ならこれも失敗だと思う。

あれば便利…無くてもいいや…的なのが「現代のネットワーク」だと思う。PCすら無縁、ケータイも無縁と言う生き方もあるし、それで困らない社会が安定した社会だとも思う。是が非でも必須なモノだ…と、押し付ける方向の延長線上にユビキタスがあるならば、これは失敗するのでは無いだろうか。

PDAと言うデバイスが死語になりつつある。PCと同等かそれに順ずる機能を持ち、なおもノートPCよりも小さく、軽いデバイス。本来ならば、PCに取って代わるモノだったと思う。が、そこそこだが、似た様な機能を持つケータイに取って代わられた。PCの機能と比較すると、基本的に出来る事は変わらないものの、必要かつ充分な機能かと言うと、そうではなく劣る。だが、その程度で充分だから、ケータイとして成功していると考えるべきではなかろうか。

これがユビキタスを目指すあまりに、高機能、高性能化を求めると、PDAの様に消えてしまう運命を辿るかも知れないと思う。あくまでも、そこそこの機能だから成し得る価格、利便性がそこにある。人間が付いて来れないモノの社会は、要らないって事も考えた社会作りがあってもいいのではないでしょうか。どう?

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台風通過後。

2004-10-09 20:58:38 | 我思う、故に書くなりよ。
すっかり小雨となり、静かな夜となってまいりました。

瞬間的な集中豪雨もなく、道路の冠水もなく、ちょっとした嵐で事なきを得ましたが、鉄道や幹線道では障害が出ている様ですねぇ。今後は河川の増水が要注意です。不用意に覗きに行って落ちたりしないように気をつけましょう。

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台風通過中。

2004-10-09 17:41:48 | 我思う、故に書くなりよ。
時折、雨が強くなったり、風が強くなったりするが、そんなに大した事はないなぁ。

前日からの総降雨量がかなり多いので、こっちの方が心配と思う。それでも、土砂崩れ等は起きそうもない所だから、冠水とか床下浸水って恐れかなぁ。

久々の直撃だと、大騒ぎするけれど、場所によっては毎週の様に見舞われている所もあるわけだから、災害とは不公平なものだねぇ。雨で人は死ぬので、どんな些細な雨でも注意しなければいけないんだと。

そんなワケで、家でじっとなりを潜めるわけでした。

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急須大活躍!

2004-10-08 19:32:49 | 我思う、故に書くなりよ。
コーヒーが日常に無いと困る私にとって、これは「大革命」だった。

沸騰して間もないお湯をいったんヤカンから急須に移し、ちょろちょろと轢いたコーヒーに注ぐ。このちょろちょろ…が肝で、深い香りが広がり、雑味の消えたコクのあるコーヒーが出来上がるワケ。

最初からちょろちょろ…出来るヤカンがあれば、問題は無い。が、専用のヤカンを揃えるほど裕福では無い場合に、日本だか中国だか知らんが、「急須」と言う「茶」の文化がこれを救う所に、意義があると勝手に思い込んでいるワケだが、ほっておいて欲しい。

あれ。でも「茶」と言うと「茶会」にしろ「結構なお手前で…」にしろ、その場に「急須」の姿は見ない気がする。だいたい、茶碗にそのまま粉末となった「抹茶」を入れてお湯を注ぎ、しゃかしゃか…と言う感じだったと思うが、急須の出番は無い様に思える。

中国で「茶」となると、妙に小さいが「急須」は登場している。急須ごとお湯まみれにされ、味わうと言うよりは「香り」を楽しむための物として現在に至っていると思うが。

その辺の事情が判れば、お茶もまた楽しい。いつぞやか、ちゃんとしたイギリス人から紅茶の入れ方を教わった事がある。F-1関係者だったので「ちゃんとしている」と思っただけで、名前は「ジョーダン」だから怪しいと言う気もしなくは無いが、何気にお茶を「入れこなしている」。高そうな陶器製のポットからはいい香りが漂い、ティーバッグをカップに浸して飲んでいるのとはワケが違う。

そもそも、教えてもらうきっかけが「ティーバッグ」だった。私がマクラーレンから貰ったマグカップに緑茶のティーバッグを入れっ放しで飲んでいたのが目に止まったらしい。その場から引きずり出されて自分のチームのモーターホームへ連れて行き「紅茶教室」が始まった。

ぺらぺら…っとスタッフに何か言いつけると、お湯やらポットやらが直ぐに出て来て驚いた。しかも、そのポットに触れと言う。触ってみると「あちい」。すでにポットは温められており、これにお湯をナミナミ入れると、ティーバッグが2つ現れた。彼はすかさずポットにそれを入れると、ポットのふたを閉め、「3分位待て…」と言う。正確には測ってないし、Few Minutes…だからそんなもんだろうと。

「これでおしまい。」

そう、にこやかに言うと、ポットからバッグを取り出して、さっきまで緑茶を飲んでいたマグカップに紅茶を入れてくれた。手際が良いと言うか、慣れていると言うか、正しいらしい作法が身に備わっていると言うのか。ポットはステンレスでなく、陶器製でなければいけないとも言っていた。

「ここの紅茶はマクラーレンよりも美味しいからね!」

そう言うと、彼はスタスタどこかに消えてしまった。マクラーレンもイギリスがホームだった事を思い出したが、コーヒー飲んでたなぁ。俺。ティーって訊かれないし。

と言う昔話はともかく、茶を楽しむ「文化」がそこにある。それを「大事」にしている事が素晴らしいと思う。ここいらで、「日本茶」にも凝ってみようかと、思う秋の台風上陸前であった。

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ヤカンが原因らしい。

2004-10-07 20:06:53 | 我思う、故に書くなりよ。
毎日、コーヒーは欠かさずに飲んでいる。好きなのでそうしているだけ。

インスタントではなく、レギュラーである。いわゆる「粉」か「豆」を買って来て、ペーパーフィルターで濾して飲む。インスタントは美味しくないとか、そう言う理由では無い。最近のインスタントは侮れないし、余計なゴミも出ず、お手軽である。だが、大量に飲むとなると、経済的には厳しいのだ。そんなワケで、専らMJBのずんぐりとした缶を買っている。

大体が朝の「んぼぉぉぉ…」としている状態でお湯を沸かし、フィルターやらドリッパーやらをセットして「ちまちま」入れるので、細かい事はあまり気にして無い状態。

スッキリとしながらコクのある…なんてのが理想だが難しい。下手な喫茶店でももうちっと美味しいコーヒーを出すだろうと思っている程度の味なんだが、豆の量を加減するか、挽き具合を加減するぐらいしか手が加えられない。

で、ちょいと考えると、お湯の入れ方が「理想」でない事に気付く。入れ方が間違っているワケでは無いのだが、ちょっと小じゃれたヤカンで入れているので、ちまちまいれても実際は「ドバッドバッ…」なんである。これを改善すべく、出口の細い、ちょろちょろとしたお湯が出る物を探さなければならない。こだわりの喫茶店なんかでは「銅製」のヤカンを目にするのだが、あれはいかにも高そうだ…。

これが手に入れば理想に近づけるかもしれない。そう思うとのっぴきならなくなるので、早速放浪したくなる性質だがここはまずコーヒーで落ち着く。

さて、どうしたものかと考えると良いアイデアが。急須にいったんお湯を移して「ちょろちょろ」入れれば良いのだ。そうすれば沸騰からちょいと湯温の下がったお湯が入れられるワケだし、では、さっそく…。

へへへ。うまー。うまーよ。香りも今までより良いし、雑味が消えて、スッキリしてコクがしっかりと残っている。うむぅ。こりゃいいぞぉ。当面はこれでしのげるな。ヤカン探しはこの次にしようっと。ずるずるずる…。はぁ…。

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さよならゴジラ。

2004-10-06 00:24:17 | 我思う、故に書くなりよ。
日本が産んだ世界のモンスターが今年で引退するらしい。

と書くと、メジャーリーグで活躍するゴジラ松井かと思われるだろうが、そうではない。怪獣の方のゴジラである。数年前にメルトダウンしちゃったんじゃないかと言う細かい突っ込みはさておき、モンスターが引退せざるをえない理由は「観客動員数の減少」だと言う。

私が幼少の頃は、このモンスターに映画館でしか会えなかった。映画館の前に貼られるスチール写真を見て、連れて行ってくれる様にせがんでは見たものの、怪獣映画に興味を示すのは子供ばかりで、親は排他的な行動しかとらない。ゴジラの華やかな活躍をようやく見たのは、私が社会人になってからだ。

幾度と無く続編とも言われる作品が作り続けられ、その内容も時代と共に変化を遂げる。より、リアルとなっていく様は大人でも見応えのある作品となり、単なる「怪獣映画」の域を抜き出たと思えた。

ところが、私はもう1匹のモンスターの方に心動かされてしまった。「ガメラ」である。長い年月を経て復活したガメラは「平成ガメラシリーズ」として3部作られ、これがなかなか良かったのである。

何が良かったかと言うと、ガメラとそれに付随して現れるモンスター以外の部分が「リアル」なのだ。対峙する人間は為す術も無く炎に包まれ、押し潰され、阿鼻叫喚。対抗戦力として担ぎ出されるのは「自衛隊」で、しかも現有兵器かそれに毛の生えた程度の物のみ。もちろん、勝つ事も無く、ボロ負けではあるが、頑張るのである。飛来するモンスターにスクランブル発進した戦闘機で対応するなんて、怪獣映画では一瞬で爆発炎上で終わり…が普通であったが、ちゃんと追尾してミサイルを撃ち、またそこまでのやり取りもリアルで見応えのある作りだったのだ。主人公のガメラはそこそこリアルではあるが、それはアレンジと言う程度であっても面白さに水を差すものではない。実際に現れちゃったら、自衛隊だったらこーすんだろうなぁ…って感じが良く出てた。

で、観ながら考えたのは「ガメラじゃなくて、ゴジラでも面白いかも…」と言う事だった。ガメラの代わりにゴジラを出しても面白いと思ったのである。じゃあ、逆に、ゴジラの世界にガメラを持ち込んだら面白いかと言うと、面白くないと思う。

モンスターをリアルにした「ゴジラ」の世界。対ゴジラ専用特殊部隊やトンデモ兵器が、現代の日本を舞台とするリアルな世界で「浮いて見えた」のだ。確かに「メーサー砲」は欠かせない物だが、出し方がもっと現実味を帯びていたら、違った見方が出来たかもしれない。出て来なくても良いヒーローやヒロインに頼らなければいけないほどモンスターはくたびれていたのだろうか。US版のゴジラがガメラと同じ様に面白かった。細かい所では突っ込みどころ満載ではあったにしろ、舞台のNYに浮いた設定は登場しない。対峙する人間のドラマもちゃんとそこにあり、あの舞台にこっちのゴジラを出しても面白かったんじゃないかと思う。力を失ってしまった本家のゴジラを観て、行く末を案じていたのは私だけではなかったと思う。

ゴジラはいつの日か、また「復活」してくれると思う。それほど偉大なモンスターであると、私は信じている。その時が来るまでに、充実感のあるシナリオを用意しなければいけないのは映画会社の努めであると思う。

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ピンクリボンキャンペーン。

2004-10-05 12:56:49 | 我思う、故に書くなりよ。
「乳がん検査の大切さとその知識を広めるキャンペーン月間です。」って事だそうです。
だいたい、こう言うのはアメリカから始まるものだが、これもそうらしい。
なんせ、患者数が多い国ですから、8~9人に1人は乳がんって感じじゃなかったかな。

昔、大学病院に勤務していた頃、ドクターから聞いた言葉…。

「乳がんで命落とすなんてのは旦那の責任だよ。旦那が嫁さんの乳揉んでれば、早期発見出来ンだから。」
じゃあ独身はどーすんのよ? って突っ込みたかったが、隣で聞いていた検査技師のおねーさんが代わりに突っ込んでくれてた。しかし、妙に納得した言葉でもある。そう言うコミュニケーションが発見を導き、命を救う場合だってあるワケだ。逆に、無ければ発見が遅れ、命を失う結果が訪れる。そもそも、何故この病気に罹るのか詳しい事はわかってない。が、年間で3万人ほどの患者が出る位にポピュラーな病気である。そして1万人ほどが命を失う病気である。

場所が場所だけに、なかなか病院へ行くのも勇気がいるのだと、男の私は思う。罹ったら罹ったで、癌と言う事にもまして、女性のシンボルでもある乳房を失うかもしれないと言う「不安」があるのだと思う。それ位しか男の私には想像付かないが、当人には様々な思いがあると思う。でも、異変を感じたら、すぐに行かねばシンボルはおろか、命まで失ってしまう病気と言う事をわかって欲しい。

かく言う私の母親は乳がんである。であったのかな? 入院して手術して、たまに通院して放射線治療を受けているらしい。が、今はぴんぴんしているので、そうだったと言う過去系なのかもしれない。早期に見つかって、功を為したのだと思うが、息子である所の私は、癌と言う病気をイヤと言うほど見ているので、特別な病気だとは全く考えていない。「癌で手術する…」と聞いても「あー。早いうちがいいねぇ。」とだけ言った覚えがある。予後が良いのか悪いのか、気にした事は無い。その時点で出来る限りの最善の方法を提示され、どれを選ぶかは本人次第であるし、手遅れなら他の方法を考えなければならない。どちらにしても、静観する時間は無く、早いうちに決めた方が良いと思っていたからである。幸い、医者はきちんと説明した様で、母も納得して診療を受けていた。父もそれを知っていたし、私がとやかく言う事も無く、良い結果だったと思う。

私は、癌によって切除を余儀なくされた臓器や、部位をその眼で見つめ、写真に収める仕事をしていた。胃もあれば腸もあり、目玉もあれば顔もある。乳房もあれば陰茎も睾丸もあるし、子宮だってあった。死に至る病気など、癌のほかにも幾らでもあったし、癌よりも苦しみが長く、酷い病気も見て来た。

こと癌に際しては「もっと早いうちになんとかなれば…」と言う思いがついて回った。現代の医学でも、見つける事すら難しい病気がある事も知っていたし、それに日々立ち向かう医療関係者の努力も見て来た。が、悔しい事に、体から取り除かなければならなかった「パーツ」を見る度に、残念に思うのである。

まずは自分の体を良く見て欲しい。あなたの体はあなたが一番良くわかるはずだ。些細な異変でも、これからの将来を左右する場合がある事は事実である。些細な疑問でも、専門医を尋ねれば、彼らはきちんと答えるのが仕事だ。あなたの納得できる説明が無いならば、医者を変えればよい。また、パートナーがいるなら、相手に自分を知ってもらう事が大事な事は、心も体も同じである。異変を見つけるチャンスを失ってはいけない。そして、見つけた異変を体から駆逐するチャンスを失ってもいけない。

幸い、科学が味方してくれている。以前なら見つけにくかった早期の乳がんでも、適確に診断できる方法が増えている。検診と言うチャンスを逃さないで欲しい。そして、乳がんならば、自分で初期状態を見つけられる可能性が高い。これと言った全身症状は無いが、乳房が変化している事は触れば判る事が多いのだ。まずは見つける事。そして、それを正しく知る事。早いうちに見つければ、それだけ選択肢が広がるし、正しく知れば、不安も解消出来る道は開ける。

女性だけに限らない事も知るべきだ。対比すれば数こそ少ないと思うが、男性でも乳がんはある。放置すれば確実に死を招く。これは癌ならばどれでも同じではあるが。

と、タバコを吸いながら書いているんじゃ説得力なんか無いと思うけど、まずは相手を知る事だ。正しく知れば、進むべき方向はいずれにか決まる。相手を知らずに恐れてばかりいても、進むべき道は全く見えて来ないんじゃないだろうか。そして、チャンスを逃すな…と言う事。気付いた時には深く蝕まれている事が多い病気だから、異常が無くても検診を受ける「攻めの姿勢」が必要だと思う。

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じゃあ日本国籍を。

2004-10-05 00:07:49 | 我思う、故に書くなりよ。
アンネ・フランク。ユダヤ人であったがためにドイツを追われ、オランダに身を隠していたがオランダに侵攻したドイツ軍に捕まり、有名な絶滅収容所アウシュビッツへ送られる。2ヶ月後に別の収容所へ移送され、ここで短い生涯を終える。劣悪な環境の元で伝染病にかかり、1945年の2月か3月に亡くなったとされているが、詳しい事は判らないみたいだ。

彼女がオランダの隠れ家にいた頃に書いた「日記」が、かの有名な「アンネの日記」として知られる物で、奇跡的に生き残ったアンネの父の手によって製本され、少数が親族や支援者に配られたらしい。これが後に評判となり、1947年にオランダ版が発刊され、以後、世界中でベストセラーとなって、現在も売れ続けているのである。

で、アンネはドイツで生まれた。当初はドイツ国籍だったわけだが、国を追われ、国籍を失っている。オランダに逃げ、ここで2年ほど生活していたので、私はオランダの国籍を持っていると思っていたのだが、多くの人が切望しているにも関わらず、オランダは国籍は元より、市民権も与えていないのだそうだ。理由は死後に市民権を与えて良いと言う法律が無いためとされている。当然、オランダでは知らない人がいない有名人であるのにも関わらずだが、ダメなものはダメなんだろう。

と言う事で、彼女は「国籍が無い」。そこで提案だが、日本が与えてはどうか? 外電ではオランダのテレビ局が申請したが拒否されたとしか伝えてないが、他の国が名乗り出る雰囲気も無い。ならば、この世界の歴史に残る人物に日本国籍を与えても悪く無いと思う。日本とアンネの関係がどーのこーのじゃなくて、死後60年近く「無国籍」と言う立場を解消してあげる事の方が良いでは無いか。もしかしたらこの日本の動きを恐れてオランダが国籍を付与するなんて動きになるかもしれない。それならばそれでいいではないか。
小さい事でウジウジやってたら、平和なんてものはいつまで経ってもやって来ない。残念ながら、平和を軍事力で維持しなければならない世界だからこそ、幼くして平和を願いながら命を落とした彼女に、国籍ぐらい与えてやっても悪くないのではないか。気前良くポーンと、あげちゃってくれ。日本でダメなら国連があげちゃえばいいじゃないか。その際は「国」なんて小さい事言わずに、地球市民でもいいじゃないか。

こうなったら早い者勝ちなんだから、どこでもいいからあげちゃってくれ。んで、困ったら後で考えればいいんだからな。太っ腹なヤツ、頼むよ。平和都市だとか、平和宣言都市なんて近所にゴロゴロしてるんだからさぁ、カッコだけじゃ無い所を見せてくれ! ぜひっ。

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