おじたん。的ぶろぐ生活。

おじたん。である。語るんである。

癌という病気とどう向かい合う? その7。

2005-06-05 09:58:16 | 我思う、故に書くなりよ。
父はほぼ3週間おきあたりのペースで化学療法を行っており、思いの外に「普通」。薬が上手いこと効いてくれた様で、癌は減り続けているらしい。

でまぁ、3回目だかの化学療法の最中なので入院しているのだけれど、相変わらず食事が取れなくなっている。例の「におい」に敏感になる副作用なのだが、病院で出される食事に変化はあまり無いそうなので、売店で食べられる物を買って食べている。

家族としては、体力を付ける為にも食べて貰いたいのだけれど、消化される前に戻してしまうのでは意味が無い。おかゆでさえ、においが強くて駄目だと言うので、困っているのだが、栄養剤も点滴されているので、まぁ何とか持ちこたえているんだと思う。

以前に、同じ様な事を書いた。病人に合わせた食事を提供するのも病院として勤めるべき事ではないかと。未だにそうは思うのだが、病院としては必要とされるカロリーを満たしている食事を出しているワケであって、それが食えるか食えないかは関係ないって事なんだと思う。ごはんが駄目ならパンで…なんて事は素人でも考えられるワケで、研究機関ならでは…なんて考えは毛頭無いらしい。

消耗する体力を補うための食事を家族が考えないといけないとは…。栄養士でも身内にいればたやすいかもしれないけれど、なかなかねぇ…。

まぁ、化学療法の終わりの頃には、においで食えないって事も無くなるみたいなので、退院後に美味しく食べて貰う他に無いんだけれど、入院中が気の毒でなぁ…。製薬会社とか、食品メーカーはこうした研究して食事と成りうる商品を出すと売れるかもしれない。栄養価はあって、味もそこそこ。だけれど「におい」は無い…なんて物があれば、とりあえずうちの親父は喜ぶと思うが、同じ副作用で苦しんでいる人も少なくは無いと思うしねぇ。

ちなみに、家族に向けての症状に対する病院側の説明は入院した時以外に無い。
「だいぶ、調子よく薬が効いている…」

的な事は本人を通して聞いてはいるが、それだけでしかない。実際に、化学療法を終えて、家に数週間帰ってくると、普通の人に見えるし、本人も痛いだとか苦しいだとかは無いそうで、青白いのと幾分こけたかなぁ…としか感じないので、そうなんだろうとは思う。

「あれから薬でここがこーなって、血液中のこれがこーんなにこうで…」

なんて事があるのかと思っていたのだが、無い。無くて普通なのかどうなのか知らないが、入院時にはあれやこれやの説明があっただけに、片手落ち…な感じもしないではない。次に見舞いにでも行った時に、医者でも看護師でも脅してくるかなぁ。それとも、まだ「区切り」ってモノが来ていないのかもしれないなぁ。

区切りって言うのは、ある程度の目安で、一応の事はやるだけやって、こんな感じ…って事だと思うが、そのスタンスが患者にも家族にも判らない。だからこそ不安でもあるし、不信にも変わる。病院任せ…って事では決していないつもりではあるのだけれど、病院から何かなければ全く判らないのも実情だ。

そう言った、患者と家族と病院をバラバラにしないための部署がある病院もある。「総合相談部」なんて看板が出ていれば恐らくそれ。私が以前に勤務していた病院では、ここに病院の顔とも言えそうな「重鎮」が鎮座していた。医者にも看護師にも一言も二言も言える、プロの看護師が相談に乗ってくれるのである。表向きには病院の顔では無いけれど、裏に回れば知らなきゃモグリとさえ言われる程の「重鎮」だから、頼もしいのは見るだけで判る。

そうであっても、患者や家族、病院や医師を絡めたトラブルは無くならない事も知っている。全ての意思の疎通を図るのは至難の業って所じゃないだろうか。「重鎮」であっても苦悩の日々は続いていた。コメディカルの私の前で、涙を流して悔しがる重鎮の姿を知っている。誰もが納得できる医療は、完成されてはいないのである。完成を夢見て努力を続ける人はいても…だ。

病棟や病室、科で区切られた病院は、利用する我々にだって細分化されている事が一目で判る。それらをひっくるめて「病院」ではあるのだけれど、個々に置かれた患者や家族は閉鎖的なモノをそこに感じてしまう。それも区切られた狭い所、狭い考え。そうでなければイケナイ所、そうでなくてもイイ所、それらが混在するのも確かな事だけれど、病や怪我に倒れた人の回復を願う所には違いがあってはイケナイ。だからこそ、見えてこない不満や不信を取り除いて治療に専念するための部署がわざわざ作られたりしている。それが機能しているのかいないのかは、相談窓口が暇かそうでないかの違いで判るだろう。窓口があっても利用する人がいないのは全てが円満か、そうでないかのどちらかだろうねぇ。

まぁ、あまりにも…って事があれば、ここで書けばいいか。書いてる時には遅いって事もあるだろうけど、患者は自分じゃない。患者である父が家族に訴えるほどのあまりにも…な状況だけは避けたいが、それもこれも「意思の疎通」なんだと思う。

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吸った事あります。

2005-06-03 07:53:36 | 我思う、故に書くなりよ。
恩賜のたばこ、支給やめます 喫煙率低下で、お菓子に (朝日新聞) - goo ニュース

過去に20本だけ吸った事がある。

白い平たい紙箱に10本が2段になっていたと思うが、箱の上には「賜」とだけ、印刷されていた。小さく細かい字で「日本たばこ産業…」とあった様な気もする…。タバコには金で菊のマークが入っていたと思う。フィルターが付いていたので、ちょっとガッカリした覚えも…。

吸わない人から頂いたので、どういう経緯で賜ったのか知らないけれど、恩賜のタバコとはすぐに判った。「戦場のメリークリスマス」で坂本龍一演ずる「ヨノイ」がうやうやしく礼を捧げた後に吸うシーンを覚えており、それはフィルターの無い物だったので、吸い口に近い部分を少し指でつまんで潰して吸っていたのである。それを真似てみたかったのであるが、フィルター付きだったので。

味は…好みじゃなかったなぁ。洋モク…って事は無いのだろうけれど、初めての味。ピースとかを想像していたんだけれど、それほどキツイってワケでもなく、軽いって事でも無い。どちらかと言えばキツイ部類に入るのだけれど、感覚としてはハズレちゃった時のゴールデンバットとか、ハイライトのラムが抜けきった…って感じじゃなかったかに思う。

と、無理矢理比較するとこんな感じなのだが、全くの別物なんだと思うねぇ。廃止になったんだから、元恩賜のタバコ…って事で出せば良いと思うけど、味だけで言ったら売れないかもねぇ…。ちょっと、市販のタバコには無い様な味だったと思う。強いて言えば「イギリス…」「オランダ…」な味。

味以前に、「天皇陛下から賜った…」という所がスゴイんだろうね。それも、天皇陛下が神様だった時代ならその有難味は「タバコ」という嗜好品をも越えてしまう所にあったんだと、想像は出来るのだけれど、現代では「タバコ」は「タバコ」だし。それでも、手に入れるには関係者に頂く他に無く、頂くにはそれなりの事をしないと駄目そうだし、抽選で当たるなんて罰当たるワケで、厳かに、うやうやしく吸わせて頂きましたのだ。

以前にも一度「たばこは止めた」というニュースがあったのを知っていたので、真っ先に貰ったんだけど、復活でもしていたのだろうか? それもかなり以前の事だと思うんだけど、得てしてこういうのはあまり明らかにならない物だからねぇ。日本じゃ1社しかタバコは作って無いし。ソフトパックの20本入りとか、ボックスの10本入りなんて話も聞いた事があるので、数種類はあったんだと思うけど。皇居とかの草むしりとかゴミ拾いをしたじいちゃんが大事そうに持って帰って来た…って話だけどね。

無くなってしまうのは、ちょっと残念な気もするんだけど、時代の趨勢は「禁煙」だから、仕方ないかな。
でも「恩賜のおまんじゅう」とか「恩賜のようかん」ってのとは、なんだか違う物だと思うんだけどねぇ。

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ちゅーちゃんと地震予知。 その4だか5だか。

2005-06-03 03:08:16 | 我思う、故に書くなりよ。
一昨日の東京湾続け揺れ以来、すっかり落ち着いている。

まぁ、揺れてる最中も普通にカリカリ食べてたし。直前に大騒ぎする事も無かった。
その前の日までは、忙しなさ爆発! だったんだけどねぇ…。

それよりも、チビちゅーがもうカリカリしているのに驚いた。茹でたカリフラワーを入れてあげると、ムシャムシャ食べてるのである。大きさもちょびっと大きくなり、7匹全部がママちゅーのお腹の下にいるのも無理っぽくなってきたようだ。7匹って言うのも、考えてみれば過去最多って事だし。

さて、今回の「忙しなさ爆発!」が地震と関係あるとしたら、爆発から2~3日で、どか~ん…って事になる。ちょこまか動き回る「忙しなさ…」とは違う「忙しなさ爆発!」が見られたワケで、これは幾分判りやすい。次回も同じ…ってワケでも無いだろうけれど、目安にはなると思う。

個体差やら、飼育環境によっても違うらしい。ひどく怯えて、寝床の寝具を加えて右往左往するとか、普段寝ない所に出て来るなんてのもいるらしい。うちで言えばティッシュを咥えて…って事になるが、それは無いなぁ。長寿命な動物でも無いので、種として同じ行動を取るのかどうなのか、割と判別は出来やすいのだろうけれど、個体差となると、ちょいと判りづらいねぇ。

せっかく何かを感じてはいるんだから、それを汲み取る方法なり基準ってモノがあればいいのだけれど、まだまだだねぇ…。

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ゴネレバナントカナルニダ。

2005-06-03 00:08:48 | 我思う、故に書くなりよ。
韓国漁船船長を釈放、42時間ぶり収拾 (読売新聞) - goo ニュース

逆の立場なら遠慮無く銃撃されてんだろうなぁ…と。

海洋法とかそんなのに基づいて取り締まるんだろうけれど、逃げて捕まってもゴネれば何とかなるんじゃ意味無いワケでさ、日本は逃がしちゃうだけで済むんだけど、韓国は「国際法も何とかなる国」となるわけで、違法操業だのなんだのってのは国を挙げて擁護してる事に、結果としてなっちゃうワケだ。

ドラマだイケメンだなんだかんだで盛り上がって、人の行き来が盛んになる事は国交として良い事だけれど、あちらの基礎的な考えには「ゴネれば何とかなる…」って事がある事を忘れちゃイケナイワケだよ。ニコニコして金を落としていく日本人が「良い日本人」であって、正当であっても文句を言う日本人は「侵略者である悪い日本人」という事だろう。

都合が悪くなれば、経済水域はおろか、領海や領土、領空までどんどん広がるからおもしろい。根本的な考えが違うワケで、話し合いで例え決着が付いたとしても、後でゴネれば何とかなる…の繰り返しが続く。あちらは国を挙げてそれが正当なんだから、こっちはやれやれ…である。

そんなこんなが「おかしい…」とは未来永劫思わない国だとは思えない。韓国だって国際社会の一員だし、世界に貢献している立派な主権国家だと思うが、そんなこんなが日本に通用しても、よそじゃ通用するワケじゃない。良いところまで来ているんだけれど、やっぱり「おかしい…」。

露骨におかしい事をあてつけられて、毅然とした態度の取れない日本もおかしいんだけどね…。そうした毅然とした態度を取る事で日本は失うモノなんか無い。無茶な法律を押しつけているならともかく、国際法に則った手順を経て正当に行った権利を行使できない事が情けない。行使したところで、非はどこにあるのか明白だろうに。それでいて、マスコミまで乗っかって逆ギレするなら、韓国はやっぱり「そこまでの国」なんだろう。

そこまでの国…同士で、アジアではいいかもしれないが、どちらもよそじゃ「そんな国」扱いなワケだから、日本もそろそろ付き合い方を考え直さないと、ボロボロになっちゃうなぁ。

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ちょっとショックだなぁ…。

2005-06-01 10:32:02 | 我思う、故に書くなりよ。
「ディープスロート」は元FBI高官 米誌で自ら明かす (朝日新聞) - goo ニュース

本人が名乗り出ちゃった…。

今の所、2人の記者はコメントなり発表はしていないらしいのだけれど、どうするんだか。
アメリカ近代史の中でも最も「謎」とされた人物ではあったのだけど、まさか名乗り出るとは思ってなかったなぁ。

映画の中では何となくヘイグ元主席補佐官に似ていなくも無い…って感じだったと思うんだけど、うむぅ…。

少々複雑な思いで、CNNを見たワケであるが「大統領の陰謀」って映画を観て「新聞記者になるぞ!」っていきり立った人も少なくは無いと思う。それほどに歴史に残る事件でもあったし、報道でもあったワケで、学力がそっちの方向に全く向かなかったので新聞記者にはならなかったけれどね。

「調査報道」ってジャンルが確率した出来事でもあるワケで、記者も凄いんだけど、それを雇ってる社主も凄い…ってのが良く判る映画だった思うのですよ。加えて、謎の人物を少なくとも、本人が名乗り出るまで頑なに守ったと言う新聞記者の良心。何か「原点」でもあるんじゃないだろうかと思います。

映画としても、言わずもがな、名作ですね。後々作られた「ニクソン」も見ておくと、追われる立場が判って興味深い所であります。

ケネディ暗殺の真相並に「謎」で続くんじゃないかと思っていたのですが、解けてしまうと、さもありなん。当時から噂されていたメンツの1人だったワケで、そこに至るまでの経緯ってモノが明らかになるのはこれからだと思いますけど、ウッドワードとバーンスタインの両名から詳しく明らかにされる事で、本当の幕は下ろされるんじゃないかと思います。

追記 2005/06/02 0:10

ワシントンポストが公式に認めました。10時台のニュースでは各局詳しく報じていた様です。
当時の様子が少し明らかになり、信頼のおける情報源と睨んだ背景は興味深かったですねぇ。コードネームとなった「ディープ・スロート」はアメリカ・ポルノの古典的名作のタイトルでもあり、もう少し気の利いた名前でも良かったとは思うのですが、ある意味的を射た名前でもあったと思います。墓場の下で、ニクソンは悔しがっているだろうなぁ。しかし、報道の側にも、報じられる側、これは広義の意味で政府だと思うのですが、アメリカの良心…って物があったからこそ、の話なのではないでしょうか。それ相応の駆け引きはどこにでもあるんだろうとは思うのですが、何かそこを越えた物があったと、思いたい面もあります。後に続くイラン・コントラ事件などを見ていると、そうした物が見えて来ない気がします。歴史的な幕引きに30余年かからなければならなかったのは、そうした物が失われてしまったと言う意味もあるのではないでしょうか。

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