近頃テレビでよく見るおばあ様。確か97歳で、矍鑠としていらして、身体は柔軟、動作はてきぱき。うらやましいほどのお元気おばあさまです。
もともと運動神経の優れている人ではないわたしです。、百姓仕事は食べるために頑張ったけれど、その後サラリーマンと結婚し、都会生活。それなりに頑張ったと思っていましたけれど、運動不足、あっと思った時には、腕の力こぶは消え、お振り袖になり、脊柱は圧迫骨折を引き起こし、痛みを耐えることで精力を使い果たしたような生活を送るうちに、下肢の筋肉は減って、全くの婆さんになり果ててしまった。今は毎日のウオーキングを免罪符のようにやることのみです。
う~ん、毎日の主婦仕事だけではやはり年齢に逆らうほどの身体は保てないのだねえ。戦後の貧しい生活を経験して、たかが体操に金を使うなどという発想がなかった。
97歳のインストラクターおばあさまを見ながら、この方は特別でしょ、とつぶやくおせっちゃんです。
そんな時、姑を思い出しました。負けず嫌いの、自分が一番でなければ腹が立つという人でした。そうした強さで、戦後田舎に引っ込んで、人生の後半を、不満に思いながら生きた人だったかと思うのです。
9月、敬老の日が近づくとテレビでは、元気なお年寄り、陽気に笑って過ごしているお年寄り、なにか一芸に優れた方などを紹介する番組が溢れます。
姑の機嫌が悪くなるのです。自分が負けたような気がして、心楽しまなかったのでしょう。
おせっちゃん、姑ほどの勝気ではありません。残りの人生はゆっくり余裕を持って、と思いますが、これもなかなか難しい。調子の悪い時、ごろりと怠けることができるのは、幸せ幸せと思うことにしています。