平日実施で何人の方に参加いただけるか不安でしたが、ふたを開けてみたら、高槻先生を含め6人の参加者がありました。6人いると、2人ずつ3チーム編成できます。
高槻先生から調査の説明をお聞きしてから、3チームに分かれ、それぞれ担当の遊歩道で訪花昆虫の調査をしました。
担当箇所に着いたら、巻き尺を伸ばして距離を測り、スタートです。遊歩道の右側2mの範囲を見て、花に昆虫が来ていたら、時刻・距離・花の種名・昆虫のカテゴリー名(カテゴリーはチョウ・ガ・ハチ・ハエとアブ・甲虫・その他の6つだが、もし知っていればできるだけ詳しく書く)・頭数を記録していきます。「行き」では距離がだんだん短くなって、最後に0になります。「帰り」道も同じように調査します。今度は距離がだんだん長くなり、延ばした巻き尺に到達したら1セットの調査が終了です。行きと帰りで、遊歩道の両側を見ることになります。
午前中の調査が終わり、お昼を食べながら、調査終了区間を確認し、午後から未調査区間の調査をしました。みんなで行って、いっぺんに遊歩道両側の調査をしました。短時間で調査が終わり、あとはゆっくり遊歩道で自然観察しながらロッジまで帰ってきました。
今日も楽しく調査が終わりました。
現地での調査はここまでなのですが、たいへんなのが、この後のデータのパソコン打ち込みと、データ解析です。申し訳ないのですが、この作業と解析を高槻先生に一任しています。
高槻先生によると、7月11日の調査結果の概要は以下の通りです。
・6月は、花ではキンポウゲとレンゲツツジが多く、昆虫ではハエ・アブと甲虫が多かった。合計は花の種数が9種で、訪花記録は90であった。
・それに比べ、7月は合計が299で3倍以上となった。花ではノアザミが非常に多く、シモツケがこれに次ぎ、その他は多くはなかったが、種数は13種となった。昆虫では甲虫が最多で、マルハナバチとハエ・アブも多かった。
・訪花昆虫の内訳を6月と7月で比較すると、甲虫はほぼ同じであるが、ハエ・アブが大きく減少し、ハチ、マルハナバチが大きく増加した。
・したがって、この1ヶ月で花が増え、中でもノアザミ、シモツケが多くなって、マルハナバチが多く訪れるようになったといえる。
・調査した7月11日時点では、ヨツバヒヨドリ、クガイソウ、ヤマオダマキなど多くの花がつぼみ状態であり、今後、これらが開花すれば訪花昆虫も大きく変化するものと予測される。
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