きのうはNHKホールで行われた「第10回地域伝統芸能まつり」という催し物を観覧してきた。
毎年抽選なので、昨年は落選して今回が初めての観覧だったが、年々参加希望者が増えているとのことである。
午後1時から入場券の引き換えが始まるというので、12時半前には到着したのだが、入口周辺はずらりと長蛇の行列で、ざっと200人くらいは並んでいたのではないかと思う。
幸いにして雨は上がったので濡れずに済んだが、雨が降っていたらどうだったかなどと思いながら列に加わり、40分ほど待って入場券を手にした。
入場券を受け取ったものの、開演までには1時間も間があるので、渋谷駅のほうに行って時間をつぶそうと思ったのだが、適当な店がなくて、ただ付近をうろうろしただけに終わってしまった。
少し早かったけれど、ホールに入って開演を待っていたのだが、30分ほどの待ち時間がやたら長く感じた。
公演はNHKが後日テレビで放送するため、NHKの水谷彰宏アナと生稲晃子さんの司会により、出演団体へのインタビューを交えて進められた。
演目は以下の通りだが、写真撮影は禁止されていたので、「地域伝統芸能まつり」のホームページから写真と説明を引用した。
地域伝統芸能まつり
http://www.jafra.or.jp/matsuri/index.php
銚子はね太鼓(千葉県 銚子市)
はね太鼓は、江戸時代に漁民が大漁を願い太鼓を叩いたことが起源とされる銚子市の無形民俗文化財です。徐々にパフォーマンス要素が加わり、“魅せる太鼓" として見る者を圧倒してきました。その特徴は、二人の打ち手が首とあばらで太鼓を支え担ぎ、打っては跳ね、跳ねては回り、太鼓もろとも宙を舞う勇壮な太鼓演奏です。極め付きは「ねかせ打ち」、相手を地に這わせ、太鼓を打ちまくる、黒潮躍る海の男の力と技の太鼓です。
武雄の荒踊(たけおのあらおどり)(佐賀県 武雄市)
佐賀県武雄市の「武雄の荒踊」は旧佐賀藩武雄領のみに伝わる芸能です。その起源は約470年前、武雄領主後藤氏が島原領主有馬氏との戦いに勝利したことを祝して、足軽たちが即興的に踊ったのが始まりとされています。3地区で継承される踊りの所作はそれぞれ違いが見られますが、今回は優美で手の振りに特徴のある「中野の荒踊」をご覧いただきます。
白石踊(しらいしおどり)(岡山県 笠岡市)
笠岡市白石島に古くから伝わる盆踊りで国の重要無形民俗文化財に指定されており、源平水島合戦で戦死した人々の霊を慰めるために始まったと伝えられています。一つの音頭と大太鼓で男踊・女踊・娘踊・奴踊など十数種類の異なる踊りが一つの輪になり混然一体となって雄壮活発・豪華絢爛に踊られる全国でも他に比を見ないものです。今でも島民の暮らしと密接に結びついており、白石島の文化を代表するものの一つとなっています。
大海の放下(おおみのほうか)(愛知県 新城市)
三方を山に囲まれた大海地区。「大海の放下」は、毎年8月の14、15両日に行われる盆の行事で、高さ3mもの大団扇を背負い、腹に太鼓をくくりつけ、古くから伝わる歌謡に合わせて舞い踊ります。平安末期、歌と念仏をもって放浪した放下僧のわざが、時代を経て大道の芸となり、この地に根を下ろしたものといわれています。夕刻から初盆の家々を訪ね、新仏の供養をして廻ります。哀調を帯びた節回し、鉦や笛の音が宵のまちに響きわたります。
この公演には地域伝統芸能のほかに古典芸能も演じられ、休憩時間後に以下の演目が登場した。
狂言「楽弥陀(らくあみ)」(大蔵流)
組踊「二童敵討(にどうてきうち)」
後半の地域伝統芸能は以下の演目であった。
萩野鹿子踊(はぎのししおどり)(山形県 新庄市)
新庄市北部の萩野地区に伝わる民俗芸能で、毎年9月23日に地区の宝積寺の祭礼と、8月26日の新庄まつり後に新庄城跡戸沢神社と護国神社に奉納されています。この地方では五日ごとに風が吹き、十日ごとに雨が降ると豊作になるという言い伝えから、五穀豊穣を祈願する踊りと考えられています。7人の踊り手と "ささら"という楽器を用いた2人の「地方」で構成され、カモシカを模した鹿子踊りは全国唯一のものといわれています。
長崎くんち 龍踊(じゃおどり)(長崎県 長崎市)
龍踊は、長崎諏訪神社の大祭「長崎くんち」の奉納舞(国指定重要無形民俗文化財)の一つで、勇壮な伝統芸能として広く知られています。唐人屋敷と密接な関係にあった長崎本籠町の町民が唐人達の指導うけ、三百余年の間に踊り方が非常に巧みになり、日本独特の巧妙な演技を見せるに至りました。長さ20mの龍体が唐服を着た玉使いが操る玉を追って独特な唐楽拍子に合わせて、まるで生きているかのように踊る様は実に壮観です。
個々の演目についての感想もあるにはあるのだが、このように、全国的な郷土芸能の数々を身近に観られるのは、なんといっても捨てがたい魅力がある。
願わくば、次回も抽選に当たりたいとは思うものの、結果は「神のみぞ知る」といったところであろう。
なお、NHKテレビでの放送予定は次の通りなので、興味のある向きはご覧頂きたい。
3月13日(土) 13:30 ~17:00 NHK BS2
3月27日(土) 14:00 ~15:30 NHK 教育テレビ
毎年抽選なので、昨年は落選して今回が初めての観覧だったが、年々参加希望者が増えているとのことである。
午後1時から入場券の引き換えが始まるというので、12時半前には到着したのだが、入口周辺はずらりと長蛇の行列で、ざっと200人くらいは並んでいたのではないかと思う。
幸いにして雨は上がったので濡れずに済んだが、雨が降っていたらどうだったかなどと思いながら列に加わり、40分ほど待って入場券を手にした。
入場券を受け取ったものの、開演までには1時間も間があるので、渋谷駅のほうに行って時間をつぶそうと思ったのだが、適当な店がなくて、ただ付近をうろうろしただけに終わってしまった。
少し早かったけれど、ホールに入って開演を待っていたのだが、30分ほどの待ち時間がやたら長く感じた。
公演はNHKが後日テレビで放送するため、NHKの水谷彰宏アナと生稲晃子さんの司会により、出演団体へのインタビューを交えて進められた。
演目は以下の通りだが、写真撮影は禁止されていたので、「地域伝統芸能まつり」のホームページから写真と説明を引用した。
地域伝統芸能まつり
http://www.jafra.or.jp/matsuri/index.php
銚子はね太鼓(千葉県 銚子市)
はね太鼓は、江戸時代に漁民が大漁を願い太鼓を叩いたことが起源とされる銚子市の無形民俗文化財です。徐々にパフォーマンス要素が加わり、“魅せる太鼓" として見る者を圧倒してきました。その特徴は、二人の打ち手が首とあばらで太鼓を支え担ぎ、打っては跳ね、跳ねては回り、太鼓もろとも宙を舞う勇壮な太鼓演奏です。極め付きは「ねかせ打ち」、相手を地に這わせ、太鼓を打ちまくる、黒潮躍る海の男の力と技の太鼓です。
武雄の荒踊(たけおのあらおどり)(佐賀県 武雄市)
佐賀県武雄市の「武雄の荒踊」は旧佐賀藩武雄領のみに伝わる芸能です。その起源は約470年前、武雄領主後藤氏が島原領主有馬氏との戦いに勝利したことを祝して、足軽たちが即興的に踊ったのが始まりとされています。3地区で継承される踊りの所作はそれぞれ違いが見られますが、今回は優美で手の振りに特徴のある「中野の荒踊」をご覧いただきます。
白石踊(しらいしおどり)(岡山県 笠岡市)
笠岡市白石島に古くから伝わる盆踊りで国の重要無形民俗文化財に指定されており、源平水島合戦で戦死した人々の霊を慰めるために始まったと伝えられています。一つの音頭と大太鼓で男踊・女踊・娘踊・奴踊など十数種類の異なる踊りが一つの輪になり混然一体となって雄壮活発・豪華絢爛に踊られる全国でも他に比を見ないものです。今でも島民の暮らしと密接に結びついており、白石島の文化を代表するものの一つとなっています。
大海の放下(おおみのほうか)(愛知県 新城市)
三方を山に囲まれた大海地区。「大海の放下」は、毎年8月の14、15両日に行われる盆の行事で、高さ3mもの大団扇を背負い、腹に太鼓をくくりつけ、古くから伝わる歌謡に合わせて舞い踊ります。平安末期、歌と念仏をもって放浪した放下僧のわざが、時代を経て大道の芸となり、この地に根を下ろしたものといわれています。夕刻から初盆の家々を訪ね、新仏の供養をして廻ります。哀調を帯びた節回し、鉦や笛の音が宵のまちに響きわたります。
この公演には地域伝統芸能のほかに古典芸能も演じられ、休憩時間後に以下の演目が登場した。
狂言「楽弥陀(らくあみ)」(大蔵流)
組踊「二童敵討(にどうてきうち)」
後半の地域伝統芸能は以下の演目であった。
萩野鹿子踊(はぎのししおどり)(山形県 新庄市)
新庄市北部の萩野地区に伝わる民俗芸能で、毎年9月23日に地区の宝積寺の祭礼と、8月26日の新庄まつり後に新庄城跡戸沢神社と護国神社に奉納されています。この地方では五日ごとに風が吹き、十日ごとに雨が降ると豊作になるという言い伝えから、五穀豊穣を祈願する踊りと考えられています。7人の踊り手と "ささら"という楽器を用いた2人の「地方」で構成され、カモシカを模した鹿子踊りは全国唯一のものといわれています。
長崎くんち 龍踊(じゃおどり)(長崎県 長崎市)
龍踊は、長崎諏訪神社の大祭「長崎くんち」の奉納舞(国指定重要無形民俗文化財)の一つで、勇壮な伝統芸能として広く知られています。唐人屋敷と密接な関係にあった長崎本籠町の町民が唐人達の指導うけ、三百余年の間に踊り方が非常に巧みになり、日本独特の巧妙な演技を見せるに至りました。長さ20mの龍体が唐服を着た玉使いが操る玉を追って独特な唐楽拍子に合わせて、まるで生きているかのように踊る様は実に壮観です。
個々の演目についての感想もあるにはあるのだが、このように、全国的な郷土芸能の数々を身近に観られるのは、なんといっても捨てがたい魅力がある。
願わくば、次回も抽選に当たりたいとは思うものの、結果は「神のみぞ知る」といったところであろう。
なお、NHKテレビでの放送予定は次の通りなので、興味のある向きはご覧頂きたい。
3月13日(土) 13:30 ~17:00 NHK BS2
3月27日(土) 14:00 ~15:30 NHK 教育テレビ