きのうの午後、成増のアクトホールで毎年恒例となっている「いたばしの郷土芸能」の公演が行われた。
この公演は板橋区教育委員会と(財)板橋区文化・国際交流財団が主催し、板橋区指定無形民俗文化財を広く
区民に公開しているものである。
ことしの出演団体は次の通りだったが、ゲストに「花畑大鷲神社獅子舞」が来演した。
ここの獅子舞は、いわゆる三匹獅子舞で足立区の無形民俗文化財に指定されているものである。
いつかは見に行こうと思っていたので、ちょうどいい機会でもあった。
1. 田遊び・・・赤塚諏訪神社田遊び保存会
毎年2月13日の夜、大門の諏訪神社で行われる予祝の神事で、徳丸北野神社の田遊びとともに「板橋の田遊び」として、国の重要無形民俗文化財にも指定されている。
2. 四ツ竹踊り・・・徳丸四ツ竹踊り保存会
4つの竹片を片手に2個ずつ持ち、掌を開閉して音を出し、歌に合わせて踊るもの。
もともとはお盆の時期に踊られていたもので、「伊勢音頭」、「ヤッサカ踊り」、「相撲甚句」、「おまえさん節」の4曲の振付がある。
3. 獅子舞・・・徳丸北野神社獅子舞保存会
文化文政(1804~1830)頃から北野神社に奉納されてきた三匹獅子舞で、親獅子・中獅子・女獅子と花笠4名、笛・唄によって構成されている。
演目は6幕あるのだが、今回は「平踊り」が上演された。
4. 獅子舞・・・花畑大鷲神社獅子舞保存会
こちらの獅子舞も元禄(1688~1707)の頃から大鷲(おおとり)神社伝わる三匹獅子舞で、雌獅子・中獅子・大獅子と花笠4名、笛方衆数名で構成されている。
獅子の装束は切袴・白手甲・白足袋姿で、花笠は笠に独特の飾り(太陽・月・花ボタン×2)を付けている。
今回は「岡崎」という演目であったが、激しい踊りを踊った中獅子の舞い手が、うら若き女性だと紹介された時には驚きを禁じ得なかった。
You Tube「平成21年花畑祈祷獅子舞」
http://www.youtube.com/watch?v=qDX3qwropYI&feature=player_detailpage
5. 祭り囃子・・・神田流神明囃子保存会
神田流神明囃子は常盤台天祖神社の氏子中に伝承されている、よくご存じの賑やかな祭り囃子であり、大太鼓・絞め太鼓×2・鉦・笛の5名で構成されている。
今回は子どもと大人2組が出演し、大人組の演奏では寿獅子舞も演じられた。
6. 里神楽・・・相模流萩原正義社中
里神楽は、江戸・東京を中心に行われてきた民間の神楽で、氏子などの招きにより、神社の祭礼の折に神楽殿で演じられるのが一般的的である。
萩原正義社中は相模流の里神楽を伝承している団体で、区内外の神社の祭礼のほか、海外などでも広くその芸を披露している。
今回の演目は「稲荷山」と「悪鬼退治」であった。
そのあらすじはというと、「稲荷山」では、稲荷大神が民を苦しめる悪い鬼たちを退治しようと、弓の名人の紀千箭(きのちのり)に鬼退治を命じ、稲荷大神から弓矢を授かった千箭は勇躍して稲荷山に向かうというもの。
後半の「悪鬼退治」は、山では鬼たちが踊りを踊っていて、踊り終えた鬼たちが帰ろうとすると千箭が現れ、
千箭が「引(ひき)弓(み)の舞」を舞う。
それを鬼たちが邪魔をして、腹をたてた千箭は一匹の鬼を弓で射てしまう。
驚いた鬼たちは射たれた鬼の矢を腹から抜こうと、押したり引いたりしますがなかなか抜けず、手術をして矢を抜くことにする。
熱を測り、注射をして、腹を割いて矢を抜き、糸で縫い合わせて手術が終わる。
元気になった鬼たちは千箭と相撲をとったりするが、とうとう捕まってしまい、悪いことをしないことを誓って証文を取られる。
なかなか里神楽らしい面白い筋立てだが、実はこの解説はネットで調べたもので、事前に知っていたらもっとよく分かったのではないかと思う。
江戸里神楽相模流 四代目「萩原正義」さん/いたばしライフ.com
http://www.itabashi-life.com/person/index.php
※板橋区の動画配信サービス「チャンネルいたばし」の「生涯学習課文化財チャンネル」で、板橋区指定無形文化財の動画を見ることができます。
興味のある方は、こちらをご覧ください。
動画配信サービス「チャンネルいたばし」
http://www.city.itabashi.tokyo.jp/c_kurashi/001/001027.html
この公演は板橋区教育委員会と(財)板橋区文化・国際交流財団が主催し、板橋区指定無形民俗文化財を広く
区民に公開しているものである。
ことしの出演団体は次の通りだったが、ゲストに「花畑大鷲神社獅子舞」が来演した。
ここの獅子舞は、いわゆる三匹獅子舞で足立区の無形民俗文化財に指定されているものである。
いつかは見に行こうと思っていたので、ちょうどいい機会でもあった。
1. 田遊び・・・赤塚諏訪神社田遊び保存会
毎年2月13日の夜、大門の諏訪神社で行われる予祝の神事で、徳丸北野神社の田遊びとともに「板橋の田遊び」として、国の重要無形民俗文化財にも指定されている。
2. 四ツ竹踊り・・・徳丸四ツ竹踊り保存会
4つの竹片を片手に2個ずつ持ち、掌を開閉して音を出し、歌に合わせて踊るもの。
もともとはお盆の時期に踊られていたもので、「伊勢音頭」、「ヤッサカ踊り」、「相撲甚句」、「おまえさん節」の4曲の振付がある。
3. 獅子舞・・・徳丸北野神社獅子舞保存会
文化文政(1804~1830)頃から北野神社に奉納されてきた三匹獅子舞で、親獅子・中獅子・女獅子と花笠4名、笛・唄によって構成されている。
演目は6幕あるのだが、今回は「平踊り」が上演された。
4. 獅子舞・・・花畑大鷲神社獅子舞保存会
こちらの獅子舞も元禄(1688~1707)の頃から大鷲(おおとり)神社伝わる三匹獅子舞で、雌獅子・中獅子・大獅子と花笠4名、笛方衆数名で構成されている。
獅子の装束は切袴・白手甲・白足袋姿で、花笠は笠に独特の飾り(太陽・月・花ボタン×2)を付けている。
今回は「岡崎」という演目であったが、激しい踊りを踊った中獅子の舞い手が、うら若き女性だと紹介された時には驚きを禁じ得なかった。
You Tube「平成21年花畑祈祷獅子舞」
http://www.youtube.com/watch?v=qDX3qwropYI&feature=player_detailpage
5. 祭り囃子・・・神田流神明囃子保存会
神田流神明囃子は常盤台天祖神社の氏子中に伝承されている、よくご存じの賑やかな祭り囃子であり、大太鼓・絞め太鼓×2・鉦・笛の5名で構成されている。
今回は子どもと大人2組が出演し、大人組の演奏では寿獅子舞も演じられた。
6. 里神楽・・・相模流萩原正義社中
里神楽は、江戸・東京を中心に行われてきた民間の神楽で、氏子などの招きにより、神社の祭礼の折に神楽殿で演じられるのが一般的的である。
萩原正義社中は相模流の里神楽を伝承している団体で、区内外の神社の祭礼のほか、海外などでも広くその芸を披露している。
今回の演目は「稲荷山」と「悪鬼退治」であった。
そのあらすじはというと、「稲荷山」では、稲荷大神が民を苦しめる悪い鬼たちを退治しようと、弓の名人の紀千箭(きのちのり)に鬼退治を命じ、稲荷大神から弓矢を授かった千箭は勇躍して稲荷山に向かうというもの。
後半の「悪鬼退治」は、山では鬼たちが踊りを踊っていて、踊り終えた鬼たちが帰ろうとすると千箭が現れ、
千箭が「引(ひき)弓(み)の舞」を舞う。
それを鬼たちが邪魔をして、腹をたてた千箭は一匹の鬼を弓で射てしまう。
驚いた鬼たちは射たれた鬼の矢を腹から抜こうと、押したり引いたりしますがなかなか抜けず、手術をして矢を抜くことにする。
熱を測り、注射をして、腹を割いて矢を抜き、糸で縫い合わせて手術が終わる。
元気になった鬼たちは千箭と相撲をとったりするが、とうとう捕まってしまい、悪いことをしないことを誓って証文を取られる。
なかなか里神楽らしい面白い筋立てだが、実はこの解説はネットで調べたもので、事前に知っていたらもっとよく分かったのではないかと思う。
江戸里神楽相模流 四代目「萩原正義」さん/いたばしライフ.com
http://www.itabashi-life.com/person/index.php
※板橋区の動画配信サービス「チャンネルいたばし」の「生涯学習課文化財チャンネル」で、板橋区指定無形文化財の動画を見ることができます。
興味のある方は、こちらをご覧ください。
動画配信サービス「チャンネルいたばし」
http://www.city.itabashi.tokyo.jp/c_kurashi/001/001027.html