坂本の初回先頭打者弾も起爆剤にならず。打線つながらずチャンスに凡退、延長１１回時間切れ。

坂本プレーボール弾！チーム４位１２発目先頭アーチ　― スポーツ報知

◆交流戦　ロッテ２―２巨人＝延長１１回引き分け＝（３０日・ＱＶＣマリン）

　巨人が今季２度目の引き分けに持ち込んだ。最初に弾みをつけたのは坂本。プレーボール直後の初球をたたいて通算１２本目の初回先頭打者弾。１番復帰後、２試合連続の長打と復調。奇襲先発した高木が押し出しを含む３四死球で２失点と乱調で降板。２回から緊急登板した西村から計５投手が延長１１回まで無失点に切り抜けたが、勝てる試合とみた原監督は「もう少し執念を持つべき」とゲキ。珍しくコーチ陣にも反省を促した。

　手元まで引きつけて、振り抜いた。脳裏には主将の豪快なスイングがあった。初回。坂本は初球の内角直球を思い切り振り抜いた。白球は風にも乗って左中間席中段に飛び込んだ。自身初のプレーボール弾は、今季３本目、高橋由に並びチーム歴代４位タイとなる通算１２本目の初回先頭打者本塁打。「甘い球が来たらいこうと思っていた。芯でとらえることができました」。自身１０試合ぶりの６号ソロを笑顔で振り返った。

巨人・原監督“怒”「コーチものほほん」 ― サンケイスポーツ

１０回０封！中継ぎは頑張った！５人で５安打 ― スポーツ報知

チャンスにあと一本が出ず、引き分け ― 巨人軍公式サイト

先発・川井、好投にも援護なし、７回２死から金本に逆転弾浴びる。

楽天逆転負け　川井突然の乱調　最少リード我慢続かず ― 河北新報

(交流戦 楽天１－２阪神、5月29日、Ｋスタ宮城）

　東北楽天は逆転負け。１―０の七回、先発川井が２死から新井貴を安打で出すと、続く金本に３号２ランを浴びた。それまではわずか１安打。完璧な投球だっただけに悔やまれる。
　打線は一回、中村の左中間二塁打で先制。しかし二回以降はわずか２安打と湿り、追加点を奪えなかった。阪神は連敗を３で止め最下位を脱出した。二回以降立ち直った久保が３勝目、藤川が９セーブ目。

　七回２死までわずか１安打。快調に飛ばしていた川井が、突然猛虎打線につかまった。
　新井貴に中前打されたのが悲劇の始まり。打席には４番金本。外に構えた嶋のミットより、やや真ん中に入った直球を右翼席に運ばれた。痛恨の逆転２ラン。９３球目だった。ショックを抱えたまま城島、ブラゼルにも連打され降板。「あの回だけです。気持ちの整理がつかない」。悔やみきれない表情だった。

星野監督貧打にイラッ　不振鉄平に「アホらしい」…楽天 ― スポーツ報知

１０年ぶりも…川井“魔の７回”に痛恨被弾 ― スポーツニッポン(gooニュース)

雨中の投手戦、内海が渾身の１５２球で完封勝利。

内海、完封でハーラー単独トップ６勝！　自己最多１５２球で連敗止めた！！ ― スポーツ報知

◆交流戦　ロッテ０―２巨人（２８日・ＱＶＣマリン）　

　内海が「開幕３４試合連続完投なし」の球団ワースト記録に終止符を打った。自己最多の１５２球で４安打１０奪三振の完封勝ち。ハーラー単独トップの６勝目は、自身のロッテ戦初白星でもある。チームの連敗も４でストップ。ただ、深刻な得点力不足に苦しむ打線の方は、２本の犠飛による２点のみ。５試合ぶりに「１点打線」の汚名は返上したものの、課題は山積みだ。

　９回２死二塁。福浦の打球がセンター方向に上がった瞬間、勝利を確信した。内海は紺田が捕球する前から両腕を突き上げていた。さらに阿部の方を振り向き、左こぶしをアッパーカットのように突き上げる。それでも感情を抑えることができない。「完投という感触を忘れかけていた。すごく気持ちよかった」。もう一度、両腕を天に突き上げ、大歓声を独り占めした。

Ｇ・内海、有言実行の完封！トップタイ６勝 ― サンケイスポーツ

巨人　打線改造でようやく２点目奪った！ ― スポーツニッポン

阿部、１年ぶりバント！　矢野きっちり犠飛で値千金の追加点 ― スポーツ報知

内海が１５２球の熱投で今季初完封 ― 巨人軍公式サイト

初スタメンの横川が延長１０回にサヨナラ打。先発・塩見、能見との対決で７回２失点。

楽天・横川、延長十回プロ初のサヨナラ打！ ― サンケイスポーツ

（交流戦、楽天３ｘ－２阪神＝延長十回、２８日、Ｋスタ宮城）

　孝行息子が決めた！！　楽天は２８日、阪神１回戦（Ｋスタ宮城）に３－２でサヨナラ勝ち。１分けを挟む連敗を３で止めた。延長十回一死二塁からプロ５年目の横川史学外野手（２６）が決勝の左越え打。星野仙一監督（６４）が２００２－０３年に指揮を執った阪神を相手に、将来のクリーンアップ候補が大きな仕事でやってのけた。

　霧雨が降り続く杜の都に希望の“アーチ”をかけた。延長十回一死二塁。横川が榎田が投じた外角直球をとらえた。スタンドには届かなかったが、左翼手の頭上を大きく越えるサヨナラ打だ。

　「興奮してあまり覚えていないけど、打った瞬間に手応えはあった。ユニホームがめちゃくちゃになりました。ちゃんと『おめでとう』って言ってほしいですよね」。チームメートから手荒い祝福を受けたヒーローは、プロ５年目で初のサヨナラ打に笑顔が弾けた。

横川スタメン起用に応えた１０回Ｖ打！星野監督古巣討ち ― スポーツニッポン

スタメン抜てき・横川が決めた！　延長１０回、虎にサヨナラ！！…楽天 ― スポーツ報知　

力投１２奪三振の東野、８回二死から２失点で逆転負け。

東野シュ～ン　自己最多タイ１２Ｋでも勝てない ― スポーツ報知

◆交流戦　巨人１―２ソフトバンク（２６日・東京ドーム）　

東野が１球に泣いた。８回２死まで１２奪三振で１点リードを守っていたが、完封まであとアウト４個で連打を浴び、一、二塁から代打・カブレラに痛恨の逆転２点打。巨人は４戦連続１得点で今季２度目の４連敗、ワーストタイの借金３。東野は今季５敗目も、終盤までの力投と、藤村の２戦連続猛打賞は次への希望の光。巨人よ、選手よ、うつむくなっ。

　捕ってくれ。東野はマウンド上で白球の行方を追い続けた。８回２死一、二塁。カブレラの打球は広く空いた右中間へ飛んだ。中堅手・紺田が必死にグラブを差し出しても、及ばない。白球が跳ねると、思わず天を仰いだ。我に返って本塁のカバーへ走ると、目の前で逆転の走者が生還する。「何とかしたかったんですが…」。視線を宙にさまよわせ、唇をかんだ。

捕ってくれ。東野はマウンド上で白球の行方を追い続けた。８回２死一、二塁。カブレラの打球は広く空いた右中間へ飛んだ。中堅手・紺田が必死にグラブを差し出しても、及ばない。白球が跳ねると、思わず天を仰いだ。

巨人４戦連続１点負け、東野の快投もパ～ ― サンケイスポーツ

またか…東野７回２失点、今季最多１２Ｋでも勝てず ― スポーツニッポン

藤村、また猛打賞！２盗塁！！止まらない２１歳新星 ― スポーツ報知

12奪三振の東野、痛恨のタイムリー二塁打浴び逆転負け ― 巨人軍公式サイト

中５日登板の田中、痛恨の失投、村田の一発に沈む。

楽天・マー君、好投報われず…一発に沈む ― サンケイスポーツ

（交流戦、横浜２－１楽天、２６日、横浜）

楽天先発の田中は要所を締める粘りの投球をみせたが、０－０で迎えた六回裏、横浜４番の村田に先制の７号２ランを浴びて２敗目（３勝）を喫した。投球内容は７回を投げ、７安打８三振２失点。楽天打線は横浜の継投策に１点を返すのがやっとだった。

　０－０で迎えた六回二死一塁。村田に真ん中に入ったスライダーを完璧に捕らえられた。バックスクリーン右横に消えた痛恨の打球を、田中はマウンドから呆然（ぼうぜん）と見つめていた。

「チームがこういう状況なので。とにかくチームに勝ちがつく投球をするだけです」

　立ち上がりから飛ばした。一回、先頭・石川への初球の直球でいきなり１５１キロをマーク。１４０キロ台後半のフォークで横浜打線を封じこめる。

痛恨の失投…マー君「最悪の形で点を与えてしまった」　― スポーツニッポン

大田、藤村で５安打も主軸が機能せず。金刃、７回２失点の好投も和田に競り負け。

大田、初マルチ＆長打で和田にリベンジ！ ― スポーツ報知

◆交流戦　巨人１―２ソフトバンク（２５日・東京ドーム）

　売り出し中の新リードオフマンが、またひと仕事した。プロ２度目となる１番に入った大田が初のマルチ安打。５回には初の長打となる二塁打を左中間へ放ち、和田からの唯一の得点につなげた。巨人は好投の金刃を援護できず、今季４度目の３連敗で借金２。あと一歩届かなかったが、プロ初打点を挙げた２番の藤村とともに、若い力で停滞気味の打線に明るい材料をもたらした。

　上半身の動きが一瞬、止まった。狙っていたわけではない。大田は変化球に自然と反応した。５回２死。初球の外角スライダーを引きつけ、左中間をライナーで割った。二塁打はプロ初の長打、初のマルチ安打となった。「１打席目で打っても２、３席目で重ねないといけない。いい打撃ができました」と胸を張った。

巨人、金刃好投も３戦連続１得点…勝てん ― サンケイスポーツ

原監督直接指導も坂本、長野が０安打！金刃見殺し ― スポーツ報知

１点差ゲームで敗れるも、藤村が初の適時打＆猛打賞 ― 巨人軍公式サイト

先発・永井、リード守れず６回５失点。横浜に追いつかれ、時間切れドロー。

楽天、３度のリードフイに　投手陣ずるずる６失点 ― 河北新報

◆交流戦　横浜６─６楽天（２５日・静岡）　

　東北楽天にとっては惜しまれる引き分けだった。打線が開幕戦以来となる６点を挙げたものの、肝心の投手陣が踏ん張れず、３度のリードをフイにした。星野監督は「笑えてくるわ」と自嘲気味に振り返った。

　誤算だったのが先発永井。２０日に長女が誕生した後の最初の登板で気合が入っていたが、立ち上がりから制球が不安定だった。１点リードの三回は４短長打などで３失点。四回に打線が２本の２ランで逆転してくれたものの、五回にハーパーに同点２ランを浴びた。

　「４点を取ってもらったのに…。ハーパーの２ランは失投。勝たなきゃいけない試合だった。チームに申し訳ない。自分に腹が立つ」。先発３本柱の一人として、リードを守りきれなかった自らの投球を責めた。

７回１１奪三振、好投の沢村また勝てず。連日の継投失敗、越智が９回二死から３ラン披弾。

沢村、プロ初２ケタ１１Ｋ！５戦白星なし「１勝するのは難しい」― スポーツ報知

◆交流戦　巨人１―４オリックス（２３日・東京ドーム）　

　チームメートを信じ、祈るような気持ちでベンチに下がった。１―１の７回１死二塁。沢村は打席に向かおうとしたところで、代打が告げられた。「１勝をするというのは難しいということを感じています」。７回６安打１失点は先発として合格だが、また白星は手に入らなかった。

　４月２１日の阪神戦（甲子園）でプロ初勝利を挙げてから、１か月以上が過ぎた。勝利への渇望は日増しに大きくなる。「勝ちたいんです。いいピッチングをするとかじゃないんです」。登板後には決まって、同じ言葉を口にした。７回の無得点を見届けると、脱力感に襲われた。

沢村緩急自在の投球　直球見せ球にカーブで打ち取った ― スポーツニッポン

沢村、１１Ｋも２勝目ならず…巨人借金１ ― サンケイスポーツ

越智２死から寺原に痛恨四球…原監督「あそこで代えなかったのがミス」― スポーツ報知

九回で３ランを浴び、ホームで連敗 ― 巨人軍公式サイト

楽天連敗、救援・美馬が七回裏に４失点。

仙さん苦笑い…楽天、打線沈黙で中日に連敗 ― サンケイスポーツ

（交流戦、中日６－１楽天、２３日、ナゴヤドーム）

楽天は打線がわずか４安打と沈黙。１点差とした後、２番手で登板のルーキー美馬が七回裏に４失点し、万事休す。投打かみ合わず中日に連敗となった。

　１点を返し１－２で迎えた七回二死一、三塁。大広が二ゴロに倒れると、三塁ベンチの星野監督が苦い表情を浮かべて首をひねった。

　「今のウチはけが人がたくさん出ているけど、そういうときこそチームの本当の強さというのが出てくるんだよなあ…」

楽天、なすすべなし　５月の負け越し決定 ― 河北新報