「信は力なり」。西村ロッテが史上初の快挙、３位から日本シリーズ制覇。

ロッテ５年ぶり日本一！球史に残る下克上 ― サンケイスポーツ(gooニュース)

プロ野球日本シリーズ（中日７－８ロッテ＝延長十二回、第７戦、ロッテ４勝２敗１分、７日、ナゴヤドーム）

ミラクル日本一！　史上最大の下克上がついに達成された。王手をかけていたロッテ（パ・リーグ３位）が日本シリーズ第７戦で、延長十二回の末に８－７で中日（セ・リーグ優勝）に勝利。４勝２敗１分けで２００５年以来４度目（前身の毎日時代を含む）のシリーズ制覇を果たした。リーグ３位チームの日本一は史上初。就任１年目の西村徳文監督（５０）は、日本一に導いた史上９人目の新人監督となった。

　その瞬間、西村監督の険しかった顔が一転、柔和になった。指揮官が喜びを爆発させる選手の輪にゆっくりと向かう。２試合で１０時間３９分の死闘。日本シリーズ進出を決めたときと同じ、３度宙に舞った。２００８年の西武・渡辺監督以来、就任１年目での快挙。応援してくれたロッテファンに何度も頭を下げた。

　「よくここまでたどり着けました。みんなの力ですね。最初から選手を信じただけ。チームスローガンの和のとおり、みんなが一つになれた」

　「信は力なり」。帽子のつばにもこの言葉を書き記していた。指揮官が尊敬する高校ラグビーの名将・伏見工高の山口良治総監督（６７）の言葉だ。無名の公立高校を、全国制覇の常連校にまで育てたあげた苦労人。事あるごとに携帯電話で連絡を取り合い、この言葉の重みを再認識してきた。

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「おとりんの一言」

前日延長１５回で引き分けた日本シリーズ、この日も序盤に４点のリードを許し、１点差の９回裏に追いつかれたロッテが、驚異的な粘りの末、延長１２回、岡田のタイムリー３塁打で再逆転し、史上初の快挙を成し遂げた。

ＣＳの初戦から諦めない野球をしてきたロッテの団結力の前に、セ・リーグ覇者の中日も１歩及ばなかったということだろう。