創作万燈行列が終わって、そそくさと昼食を済ませた後は、上谷ヶ貫の獅子舞と梯子乗りが演じられた。
梯子乗りについては、二度目もあったので、そちらの方で紹介することとしたい。
ここの獅子舞も一人立ちの三匹獅子舞なのだが、今回は二年前に見られなかったこの獅子舞を見ることが第一の目的であった。
「上谷ヶ貫」は「かみやがぬき」と読む。
「上谷ヶ貫の獅子舞」
悪魔払いと五穀豊穣を祈願して、毎年10月の第1土曜日、日曜日に上谷ケ貫の八幡神社と西光院に奉納される獅子舞です。獅子舞は3頭の獅子のほか、猿田彦命や金棒、ささら、棒使いなど総勢約50人で構成されています。市指定文化財(無形民俗文化財)です。(埼玉県公式サイト)
市指定文化財(無形民俗文化財・昭和48年4月18日)
起源については明確な記録が残っていないが、八幡神社の社伝によると文和年間(1352-1356)に神事として宇佐八幡宮から伝えられたとされている。悪魔払いを祈願して毎年10月の第1日曜日に八幡神社と西光院に奉納される。(入間市生涯学習部生涯学習課)
会場で披露された獅子舞には金棒、棒使いなどは登場せず、ささら子(花笠)、猿田彦(天狗=はいおい)と太郎獅子、次郎獅子、女獅子、囃子方(笛・唄)の構成だった。
猿田彦と獅子は同じ衣装、黒足袋に草鞋履きで、わりと地味な感じである。
「入りは」という舞い始めは、一列に並び猿田彦の指図で舞うものだが、比較的ゆっくりとしたテンポであった。
舞は次第に激しくなり、獅子同士が寄ったり離れたりと動き回る。
続いての舞は「花がかり」とか「女獅子隠し」といわれているもので、花笠が中央に集まり、その周りを獅子が舞い、太郎獅子と次郎獅子が女獅子をめぐって張り合う舞である。
太郎獅子と次郎獅子が女獅子をめぐる争いから仲直りを果たし、三匹が仲良く踊るようになって、「花がかり」の場面は終わる。
こうした場所では時間の関係でかなり省略されているので、やはり、実際に奉納される場所で見ないことには、全体の構成は分からないものである。
たまたま、ことし10月の例祭に行かれた方のブログがあったので、紹介しておきたい。
現地での奉納の様子は、こちら。
秋祭り 『上谷ヶ貫の獅子舞』 - YALIN note
http://blog.goo.ne.jp/YALIN/e/5cec492ba650c5da3fa18a95d4775f70