じいじのひとりごと

高齢者の悲哀と愚痴を綴っています
唯一の相棒、mシュナウザーのベルが残り人生を伴走してくれます

六爾さん

2019年07月13日 | 日々のこと

考古学講座を受けて間もなかったので、特に興味を持ってみたのですが、

先日のETV特集「反骨の考古学者 ROKUJI」が面白かった。

 

私たちが教わって来た 弥生時代=米作の認識は昭和戦後の事なのですね。

それまでの教科書では日本は古事記や日本書紀による神話から誕生した国でした。

万物はイザナギ イザナミという二人の神様が作ったと教えられてきた。

歴史上も石器を使っていた縄文蛮人と、鉄器や須恵器を使った大和民族は

根本的に別人と言うのが通説だったようです。これを否定など出来ない世の中

皇国史観にはそれが都合が良かったのかもしれません。

戦後の教科書はその神話部分が墨で塗りつぶされてしまったそうです。

そういえば私の子供の頃は、明治生まれの父親から聞くのは神話ばかりでしたね。

いわゆる天孫降臨、タカマガハラ、皇紀2600年とか、、、ちょうど弥生時代に相当する・・・

床の間に天照大皇神を奉り、歴代天皇の空覚えなども聞かされた・・・・

 

その時代に歴史的なつながりを唱えて証明していった学者が森本六爾(1903-1936)

それまでの通説に反抗し、弥生研究に生涯をかけた伝説の考古学者がいたのでした。

32歳で亡くなった波乱の生涯にドキュメンタリーとドラマで迫る興味深い番組でした。

 

ほんの現代に近い戦後まで、弥生時代などという考古学的な考え方は通用しなかったことに驚きました。

ちなみに、弥生とは春の弥生ではなく、最初に土器が発見された東京本郷の弥生町から。

 

百舌鳥・古市古墳群が世界遺産に登録され、ますます考古学が注目されています。

ただ、これは近くに行っても全容はサッパリらしい。

私はまだ行ったことがない明日香村を一度は訪れてみたいと思っているところ。

この機会、思い立ったらいつだって行けるじゃないか、と思いつつ・・・・思い立てない。

 

 

 

コメント (8)
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