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パワー・トゥ・ザ・ピープル!!アーカイブ

東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

劇団桟敷童子公演『軍鶏307』雑感

2012年05月16日 | 日の丸・君が代関連ニュース
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 ☆ 劇団桟敷童子公演『軍鶏307』雑感
   T.T.0501(千葉高教組市川支部「ひょうたん島研究会」)
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 千葉高教組の仲間を中心にメール発信した『瓢箪通信5/12早朝』に、次のように書いた。
(今日5/12の)夜は、スカイツリーそばの劇場で、桟敷童子公演「軍鶏」を観ます。この劇団、かなり「左翼」だと思います。「群像劇」と「水」が得意みたいです。
 この予告通り、5/12(金)の夕方、スカイツリーが目の前に見える(ぼくにはまったく興味がないが)劇場「すみだパークスタジオ倉」に行った。
 劇場に着き、オジサンのぼくとしては座席争いが嫌だったので買った指定席に座る。後部座席である。
 最前列は自由席で、舞台が始まる数分前には、ほとんどの席が埋まっていた。芝居が始まろうというその時、出演前の女優さんの一人が、「最前列のお客さまへのプレゼントです」と言いつつ、ある物を渡す。
 上にも書いた通り、この劇団、「水」が得意-というか、好きみたい。
 ぼくはけっこうこの劇団の芝居を観てるけど、いつも大量の水が舞台を濡らす。「今回も水浸しになるんだ」と理解した(実際はそれほどでもなかったが)。最前列の客に渡された物-それは水よけのためのビニールシートであった
 劇の内容は、チラシによると次のようなものである。
戦後、引き揚げ援護局指定「能嶋病院」は堕胎病院として蔑視されていた。
ある日、米軍将校とのトラブルで大怪我を負った一人の女性が担ぎ込まれる。
彼女は戦死した息子を待ち続け、気が触れてしまった”メンドリさん”と呼ばれる女だった。やがて米軍将校に繋がる楢崎組とメンドリさんを守ろうとする病院側との抗争が始まる・・・。
 ぼくには「劇評」など書けない。表題通り、「雑感」だけ、書く。
 ”メンドリ”というのは、戦時中、「産めよ、殖やせよ」という標語の下、女性が「産む機械」(そんな表現をした政治家がいたっけ)扱いを受けたことを表現しているらしい。
 その”メンドリさん”、竹槍訓練に熱心に参加していた女性である。だがしかし、自分の息子には、「戦争には行くな! 醤油を飲んで病気になってでも、行かんでいい」という母親であった。
 しかしその息子、戦時下の教育の影響をまともに受け、「母さん、僕は母さんだけの子供ではないんです・・日本国の子供なんです!」(チラシより)と言い、戦場に行く。
 ・・・そして、戦死。残された母は、慟哭しながら、「東条のバカヤロー!」と1回叫び、それ以降は、「天皇のバカヤロー!」を、何回も繰り返す。
 ぼくがメールで「左翼」と表現した通り-ではもちろんない。「天皇の戦争責任認識」の問題は、「左」「右」の問題とは、基本的には「無関係」だと思う。まあ、メールなので、「舌足らずな表現」だと、許してほしい。
 そしてその”メンドリさん”が「占領米軍」や「楢崎組」(ヤクザです)と対峙する時、「卵を収奪されるだけのメンドリ」ではなく、「闘う軍鶏」になる-というのがこの芝居の後半のストーリーだと思うが、残念ながら、見てない人に分かってもらうように書く表現力がない。
 5/19(土)・20(日)の休演日を挟み5/28(月)まで上演しているので、この雑文を読んで興味を持った人とか、スカイツリーを間近にみたい人は、観にいくといいと思う。カーテンコールで「友だちとかに宣伝して!」と俳優さんに頼まれたので、「義理と人情」で宣伝させてもらった。
 なお、チラシを見ても「軍鶏307」の「307」の意味は全然想像できなかったが、おそらく九州にあるらしい病院の「番地」が「307」ということで、「蔑視されている病院の地」を「希望の地」に変えよう!-という意味で付けられたタイトルだと、勝手に思っている。(12/05/13・観劇翌日の早朝に)
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