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パワー・トゥ・ザ・ピープル!!アーカイブ

東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

アベを倒そう!(209)<建国神話と「明治」への回帰への闘いを!(2)>

2017年02月15日 | 日の丸・君が代関連ニュース
<転送歓迎>(重複ご容赦)・「都教委包囲首都圏ネットワーク」、・「新芽ML」、・「ひのきみ全国ネット」、・「戦争をさせない杉並1000人委員会」の渡部です。
 ▲ 前回メールの続きです。

 3.神武天皇陵拡張と洞部落の強制移転100年 - 聖と賤の対立


 ①神武天皇陵拡張の為、1917年6月に畝傍山麓の洞部落208戸1054人に対し強制移転が命ぜられてから今年は100年目に当たる。
 1913(大正6)年後藤秀穂は「皇陵史稿」を著し、
 「畝傍山の一角に神武御陵に面した山脚に、御陵に面して新平民の墓がある。それが古いのではない。今現に埋葬しつつある。しかもそれは土葬で、新平民の醜骸はそのままこの山に埋められ、霊土の中に、ただれ、腐れ、そして千万世に白骨残すのである。」
 とのべた。
 この著書が出るや政府は、「神武兆域を眼下に見るの地位にありて恐懼に堪へざること(おそれ多いこと)」と洞部落の移転を画策し、
 融和運動の立場から、土地を献納する代わりに、天皇よりの「御下賜金」26万5千円をもらうという形にして、4万坪の地から1万坪の敷地に171戸が、1918年の米騒動をはさんで1920年までに強制移転させられた。
 村民は農地1万5千坪を失い、家を建てた借金の返済に追われ、貧窮を強いられたのである。
 ②橿原神宮は、大日本帝国憲法発布の翌年の1890年の教育勅語が出された年に造営されたものである。
 神武天皇はこの地で即位したとされているが、本居宣長は1772(明和9)年の「菅笠日記」に「畝傍山の近くに橿原という地名はなく、一里あまり西南にあることを里人より聞いた。」と記している。
 その土地は全国水平社発祥の地柏原北方(旧岩崎村)の神武天皇社といわれ、隣には水平社博物館があり、向かいには西光万吉の生家である西光寺がある。
 ③1940(昭和15)年は神武天皇即位2600年すなわち「紀元2600年」にあたるとし、1937年から始まった戦争遂行の国民精神総動員運動の一環とし、橿原神宮の境域拡張の土木工事の為の人員動員として「建国奉仕隊」が組織された。
 1938年6月から1939年11月まで、約1年半で述べ121万人、内大阪府が41.1%、旧制中学校高等女学校の生徒らを中心に学生は31万3千人、28.3%を占めた。
 小学生らも町内会から動員された。
 子どもらは全国からの15万本の献木の植樹の為の穴を掘り、参道拡張の土運びに従事させられた。1940年の紀元節の式典には70万人が参加し、日中戦争の戦勝を祈願した。
 ④去年4月神武天皇没後2600年祭が行われ、天皇夫妻は橿原神宮に参拝した。
 その時皇后美智子が詠んだ歌が今年の元旦の新聞各紙に報道された。
 「遠つ世の 風ひそかにも 聴くごとく 樫の葉そよぐ 参道を行く」であった。

 80年前につくられた鬱蒼とした森を吹き渡る風の音に、古代からの悠久の時を感じるよりも、皇后美智子が感じ思い馳せるべきは、八紘一宇の大義を信じ戦陣に死した人々の慟哭や、彼らによって殺された中国やアジアの人々、欧米の兵士たちの怨嗟の声であった筈である。
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 今回は少し短いですが、ここまでです。
 次回(最終回)は、
 「4.憲法に問う天皇制と思想・良心の自由と教育の自由」です。

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 (2017年版パンフの紹介)
 「~卒業式・入学式の前に~日の丸・君が代について考える」
 (発行:卒業式・入学式の『日の』『君が代』について考える保護者の会)
 全12頁 一部100円。


 <連絡先>郵送します。(10部以上は郵送料は要りません)
  ①根津公子さん(取次) nedukimiko@ybb.ne.jp
  ②谷口和憲法さん(発行元) taniguchik@nifty.com

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