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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

高校教科書採択の報告期限が大幅延期になって出来ること

2016年09月06日 | こども危機
 ★ <報告>今年の高校教科書採択の県教委からの報告期限は10月31日!
   皆さま     高嶋伸欣です


 1 お騒がせいたしました。「今年の高校教科書の採択結果(需要数集計)の県教委から文科省への報告期限が例年の9月16日よりも遅くに変更されている(らしい)」という情報についての、確認報告です。
 2 下記のメールにある通り、7月6日発出の初中局長通知で、10月末に変更を関係者には通知済みのことでした。
  知らぬは私(たち)だけだったようです。お粗末でした。

 3 変更の理由は、教科書会社からの謝礼問題についての高校関係の調査を先に(9月末までに)済ませ、そのうえで採択の経過について疑惑が生じないようにして、10月末までに文科省に採択結果を報告せよ、ということだそうです。
 4 ところで、東京都教育委員会は、謝礼問題に公立高校関係者は関与していないという立場からか、高校教科書採択を例年通りに8月後半の教育委員会で議決し、各学校の希望(選定)通りに採択しました。
 その結果、問題の実教版『高校日本史A 新訂版』<日A309>7校で採択されたことが新聞報道やネット情報で広く知られています。
 5 その一方で、他の他府県教委の大半は、例年通りに7月10日頃を期限に各高校の選定教科書を報告させているものの、文科省への報告期限が大幅に延長されたため、教育委員会での議決(千葉県などは教育長の専決事項を先送りし、高校からの報告は保留のままになっている模様です。
 6 そうした時に、最も強硬だった都教委が<日A 309>の選定を認めたことがすでに判明しています。
 他方、ある県の公立高校では、事情に疎い校長が「とにかく実教の『高校日本史A・B』はだめだ」として、担当教科の希望を認めず他の教科書に変更するのを、校内では止められなかった事例が生じている、という情報もあります。
 7 また、今回の採択では、4年前の採択と異なる事情があります。高校の場合、教育課程の切り替えは学年進行で行われます(小中はある年度に一律に実行します)。
 そのため、前回の2013年度用採択の際、新課程切り替えの1年目で、問題にされた『高校日本史A』<日A 302>を選定できたのは1年生の分だけでした。しかし今回はそうした制限はありません。高校の全学年が新課程に切り替わっていますので、定時制の4年生の分も含めた2年生以上の「日本史A」の授業用に<日A 309>を採択できるのです。ここに高校は毎年、採択を行うことの利点があります。
 けれども、もしかすると、このことに現場の担当者が気づいていない可能性があります
 8 だとすれば、各県教委の採択議決が先送りにされて生じたこの時間的猶予の間に、上記6・7の情報を公立高校の校長や担当教員に改めて伝え、場合によってはすでに提出している選定済みのものが不本意のものであったなら再考して、選定の変更を教委に申し出ることも可能ではないか、と想定されます。
 特に2年生以上の場合は、現行版の教科書の一覧から選定したものを今年度は使用しているはずですが、使用し始めて1・2年しかたっていないにしても、「内容が『新訂版』に改められているものを選定できるのであれば、そちらの方が良いに決まっている!」と、県教委に主張できるはずです。
 9 すでに、この数日間の情報確認過程を経て、県内の全公立高校への文書発送の準備をしているところや、組合を通じて対応することにしているところが、首都圏にはあります。
 10 全国の府県ではいかがでしょうか。
 すでに採択をしている県教委も含め、各地の教委の状況についての情報も寄せていただき、各地の事情に合わせながらの対応策のアイデア交換、ノウハウの共有化などができれば幸いです。
11 なお、特定の教科書について支援するのは通常では異論が予想されますが、ことは不当な採択妨害の標的にされた教科書の問題ですので、一般論ではなく対応をせざるを得ないと思っています。
12 また『高校日本史B』<日B 302>については、今年度の検定中と思われますが、記述の改変の有無等の情報はありません。来年3月の検定結果待ちです。
  以上 高嶋の責任でまとめました。  転送・拡散は自由です

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