=たんぽぽ舎です。【TMM:No4030】【TMM:No4031】「メディア改革」連載第42回=
◆ 菅総裁を産んだ自民派閥連とキシャクラブメディアの共謀
都内のホテルで開かれた自民党総裁選挙のテレビ中継を見て、こんなにたくさんの自民党国会議員がいるのだと改めて思った。
衆参両院で394人もの議員がいるのだ。議員一人に、政党助成金を含めると年間数千万円が使われている。この連中が国民のために働いているとは思えない。
安倍首相の後任を選ぶ総裁選挙は14日、国会議員と都道府県連の代表による投票の結果、菅義偉官房長官が新しい総裁に選出された。
菅氏は、16日、衆参両院の本会議で行われる総理大臣指名選挙を経て第99代の総理大臣に就任することになった。
総裁選は、394票の「国会議員票」と、47の都道府県連に3票ずつ割り当てられた141票の「地方票」の、合わせて535票をめぐって争われた。
菅官房長官が377票、岸田政務調査会長が89票、石破元幹事長が68票をそれぞれ獲得した。
地方票では、菅氏が89票、岸田氏が10票、石破氏が42票だった。
投票結果が発表された後、安倍氏が前総裁として自画自賛の挨拶を行い、菅新総裁は挨拶の冒頭で、安倍首相に「万雷の拍手を」と促した。
セレモニーの最後には、菅氏が安倍氏に花束を渡した。大きな拍手とスタンディングオーベーションが起きた。自民党議員は社会が見えない、自分の選挙の事しか考えない連中ばかりなのだろう。
もともと、社会科学の知識がなく、長い一強独裁体制で、感覚がマヒしてしまっている。
◆ “第三次”安倍政権の仕事は前政権の疑獄・行政私物化の犯罪隠蔽
菅新総裁は就任の挨拶で、「役所の縦割り、既得権益、あしき前例主義を打破し、規制改革を進める。国民のために働く内閣をつくる」と述べた。「安倍政権の政策を継承するのが自分の責務」とも強調した。
NHKは、菅氏の半生を振り返る映像を流した。
「農家に生まれ、単身上京し、働いた金で法政大学に入学、地縁、血縁のない中、横浜市議に当選した」など、いいことずくめだ。官房長官として、様々な出来事で、1日2回の会見をこなしたと伝えた。望月衣塑子東京新聞記者らに対する威嚇、嫌がらせ、質問妨害を知らないのかと思う。
NHK政治部の小嶋章史記者による解説も、菅氏の主張を広報するだけで、記者としての権力監視の視点はゼロだ。
菅氏は14日午後6時から、自民党本部で記者会見したが、自民党の記者クラブ、「平河クラブ」の記者に限定し、幹事社3社とクラブ加盟の新聞社2社の計5人の質問しか受け付けなかった。司会は菅氏の側近の衆院議員が務めた。
菅氏はモリ・カケ・サクラ問題を聞かれた時は、ずっと台本を読んでいた。記者との問答集ができていたのだ。安倍氏と同じ、キシャクラブとの癒着構造が維持される。
菅氏は会見の後、自民党総裁室で総裁の椅子に腰を掛ける場面を平河クラブのメディアに撮らせた。菅氏は「やはり緊張する。責任感というか、やらなければならないという思いがする。国民にとって何が当たり前かを常に見極めながら、当たり前でないことを変えていこうと思う」と抱負を語った。
「当たり前でない」悪事に蓋をしてきたのが菅氏であり、今後も安倍自公政権の疑獄事件に捜査の手が及ばないように見張るのが彼の責務になっているのではないか。
その後、NHKのニュース9に出演し、ニュースウオッチ9で、衆議院の解散にあたっては、コロナ禍の収束に加え、経済の底上げにも道筋をつける必要があるという認識を示した。
「首相を目指すことは考えたこともない」と言って来て、安倍退任の報で、すぐに出馬を二階氏に伝えた男だ。いつ身勝手解散を強行するか分からない。
菅氏は「派閥に属していない」「派閥の弊害はない」と強調し、「改革の志のある人を入閣させる」と述べながら、15日に明らかになった自民党役員人事では、二階幹事長の再任し、5大派閥から役員を一人ずつ入れた。早くも麻生太郎副総理兼財務相の留任が決まった。事実上の第三次安倍政権だ。
安倍政権の教育基本法改悪(第一次政権)、特定秘密保護法、集団的自衛権容認、戦争法、共謀罪など違憲法制の導入と、
安倍記念小学校、加計獣医学部、桜を見る会、河井前法相買収の各事件に象徴される依怙贔屓・縁故主義による行政の私物化をないことにするのだ。
安倍氏は疑獄事件で刑事告発を受け、民衆の批判を浴びて辞任に追い込まれた。その男の花道を用意した自民党。
元自民党員で、刑事事件被告人として東京拘置所に勾留されている河井克行前法相、河井案里参院議員、秋元司衆院議員はこの日の総裁選をどういう気持ちで見ただろうか。3人は二階派だ。
また、菅氏の指令で文書を改竄させられて自死した財務省近畿財務局の赤木俊夫さんの妻、赤木雅子さんは14日夜のテレビ朝日「報道ステーション」の取材に、「第三者機関による調査をという私の要求は変わらない」と表明した。
安倍晋三首相の病気を理由にした辞任表明があったのが8月28日午後。「安倍後継は全く考えていない」と繰り返していた菅氏は翌日、二階俊博自民党幹事長を訪ね、総裁選出馬の意向を伝え、支援の約束を取り付け、二階派はメディアにその情報をリークし、その後、他の派閥も菅氏の支持を決めた。この会談で、ライバルの石破茂元幹事長が強い党員投票を省き、両院議員総会で総裁を選ぶ簡易型にすることも決まった。
安倍氏の辞任表明から3、4日で、大勢が決まった。総裁選の告示は9月8日だったが、告示の数日も前に総裁選が終わった。キシャクラブメディアは、菅首相の誕生と決め付けて、菅氏の横顔を伝えてきた。総裁選は公選法が適用されないから、やりたい放題。安倍官邸、自民党広報局、電通・博報堂の情報操作というより、テレビも新聞も自ら菅総裁・首相のレールを敷いた。
安倍氏の退陣表明後のメディアの総裁選報道は、日本の敗戦後のジャーナリズム史に残る汚点だ。
◆ 安倍政権より陰湿で巧妙な言論統制が始まる
菅義偉氏は総裁選(たった6日間)の過程で、危険な体質を浮き彫りにする暴言を重ねた。中でも、13日のフジテレビ番組で、「中央省庁の幹部人事を決める内閣人事局に見直すべき点はない。政権の決めた政策の方向性に反対する幹部は異動してもらう」と言い切ったのは大問題だ。
https://news.yahoo.co.jp/articles/3b5606ac1f59e50a58e875059d0759298cd2528c
「選挙で選ばれた議員が決めたことに反対する官僚は左遷させる」という脅しだ。蓮舫参院議員が「間違った政策を、間違った行政を誰も正さずに生まれたのが『忖度』だった」と批判したように、安倍官邸の内閣人事局がやってきた依怙贔屓(えこひいき)人事を続行するという恐ろしい宣言だ。
自公野合・極右靖国・日本会議の安倍政権を「完全継承する」と明言する菅政権の誕生は、疑獄まみれ、偽造、捏造、文書改竄の安倍政治を全面継承すると公約する「新政権」は第三次安倍政権である。悪夢のような公安警察官僚による恐怖政治が続くことになる。
田中角栄首相の金脈問題の後、当時の自民党はクリーンなイメージの政治家、三木武夫氏を首相にした。今回は、安倍氏の共犯者を後継に選んだ。自浄能力がゼロなのだ。
政治姿勢の点で、菅氏を推した勢力は、安倍氏との違いを鮮明にしていた石破氏を3位にするため、岸田氏に票を回した。自由主義、民主主義に背く卑劣なやり方だ。
息を吐くようにウソをつき、何度辞任してもいいほどの違憲・違法の暴挙と不祥事、行政を私物化した疑獄事件があったが、公明党の力を借りて小選挙区制を悪用して「一強独裁」政権を維持してきた男の後を、菅氏がそのまま引き継ぐのだ。
菅氏が8日、党本部で開かれた所見発表演説会で「50数年前に(出身地の秋田から)上京した際に今日の自分の姿は全く想像することはできなかった。私のような普通の人間でも努力をすれば総理大臣を目指すことができる。まさにこれが日本の民主主義ではないか」と述べたのも不愉快だった。民主主義に反することを8年間やってきた男に言われたくない。
https://news.yahoo.co.jp/articles/1d0b1eb3db2517f50a789f1fded356d89be27650
1948年生まれの菅氏は私と同学年だ。自民党の総裁候補になることが偉いと思っていることが大間違いだ。安倍首相を見て、「総理になりたい」と思う子どもがいるだろうか。公務員は全体の奉仕者であり、主権は国民にある。メディアはたたき上げの苦労人と持ち上げるが、イチゴ農家を継ぐのが嫌で上京した。自民党の有力衆院議員の秘書を務め、市議のポストを用意された。
菅氏は「大学を出て会社員をして2年経った頃、世の中を動かしているのは、もしかしたら政治かもしれないと考えて政治家を志した」というのだが、そんなことは義務教育を受けたら分かるだろう。
私の世代で、20代の半ばで、自民党議員の秘書になろうと考えた人間がいることに驚く。地縁、血縁、地盤をまるまる引き継ぐ世襲政治家の安倍氏のために、なぜ8年近くも尽くしたのかと思う。
世の中にある矛盾を考え、社会改革のために動こうと考えたら、自民党議員の秘書になろうと思わないだろう。
安倍記念小学校疑獄事件で、赤木雅子さんが求めている「なぜ夫は死ななければならなかったのかの真相を知るため、公正な第三者による調査委員会を設置してほしい」という要望に対し、菅氏は「財務省の調査、検察の捜査が終わっており、既に結果が出ている」と断言している。「結果が出ている」はないだろう。あまりに冷酷だ。
菅氏は「消費税のアップは避けられない」と発言。翌日には、「10年間減税は考えないという安倍内閣の方針は変わらない」と事実上の訂正を行った。
「現憲法は自衛隊を認めていない」という驚愕の発言もあった。「政府として憲法改正に取り組む」という発言はすぐに訂正した。もう迷走が始まった。
◆ 衆院解散に備え、安倍的政治阻止で統一候補擁立を
総裁選の14日、朝からテレビ朝日の「モーニングショー」に田鎧墨沙�がスタンディングで出ていた。番組のタイトルは「きょう新総裁誕生 週末の菅氏“注目”発言」。
田鎧瓩蓮ヨ党員投票のある正規の総裁選を党の規定どおりにやると、実際2カ月間かかる。政治的空白を避けるため、それで簡易型での実施になった」という大ウソを堂々と話した。田鎧瓩蓮�打椹瓩亮㌶ど縮世慮紊蓮◆崚洌�d衂爾鮠覆�C函⊆鸛蠅離譽献肇瓮掘爾�覆ぁ廚伐薪戮盒�c瓦靴討い拭」
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https://www.facebook.com/profile.php?id=100022241222173&fref=comp
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◆ 菅総裁を産んだ自民派閥連とキシャクラブメディアの共謀
浅野健一(元同志社大学大学院教授、アカデミックジャーナリスト)
都内のホテルで開かれた自民党総裁選挙のテレビ中継を見て、こんなにたくさんの自民党国会議員がいるのだと改めて思った。
衆参両院で394人もの議員がいるのだ。議員一人に、政党助成金を含めると年間数千万円が使われている。この連中が国民のために働いているとは思えない。
安倍首相の後任を選ぶ総裁選挙は14日、国会議員と都道府県連の代表による投票の結果、菅義偉官房長官が新しい総裁に選出された。
菅氏は、16日、衆参両院の本会議で行われる総理大臣指名選挙を経て第99代の総理大臣に就任することになった。
総裁選は、394票の「国会議員票」と、47の都道府県連に3票ずつ割り当てられた141票の「地方票」の、合わせて535票をめぐって争われた。
菅官房長官が377票、岸田政務調査会長が89票、石破元幹事長が68票をそれぞれ獲得した。
地方票では、菅氏が89票、岸田氏が10票、石破氏が42票だった。
投票結果が発表された後、安倍氏が前総裁として自画自賛の挨拶を行い、菅新総裁は挨拶の冒頭で、安倍首相に「万雷の拍手を」と促した。
セレモニーの最後には、菅氏が安倍氏に花束を渡した。大きな拍手とスタンディングオーベーションが起きた。自民党議員は社会が見えない、自分の選挙の事しか考えない連中ばかりなのだろう。
もともと、社会科学の知識がなく、長い一強独裁体制で、感覚がマヒしてしまっている。
◆ “第三次”安倍政権の仕事は前政権の疑獄・行政私物化の犯罪隠蔽
菅新総裁は就任の挨拶で、「役所の縦割り、既得権益、あしき前例主義を打破し、規制改革を進める。国民のために働く内閣をつくる」と述べた。「安倍政権の政策を継承するのが自分の責務」とも強調した。
NHKは、菅氏の半生を振り返る映像を流した。
「農家に生まれ、単身上京し、働いた金で法政大学に入学、地縁、血縁のない中、横浜市議に当選した」など、いいことずくめだ。官房長官として、様々な出来事で、1日2回の会見をこなしたと伝えた。望月衣塑子東京新聞記者らに対する威嚇、嫌がらせ、質問妨害を知らないのかと思う。
NHK政治部の小嶋章史記者による解説も、菅氏の主張を広報するだけで、記者としての権力監視の視点はゼロだ。
菅氏は14日午後6時から、自民党本部で記者会見したが、自民党の記者クラブ、「平河クラブ」の記者に限定し、幹事社3社とクラブ加盟の新聞社2社の計5人の質問しか受け付けなかった。司会は菅氏の側近の衆院議員が務めた。
菅氏はモリ・カケ・サクラ問題を聞かれた時は、ずっと台本を読んでいた。記者との問答集ができていたのだ。安倍氏と同じ、キシャクラブとの癒着構造が維持される。
菅氏は会見の後、自民党総裁室で総裁の椅子に腰を掛ける場面を平河クラブのメディアに撮らせた。菅氏は「やはり緊張する。責任感というか、やらなければならないという思いがする。国民にとって何が当たり前かを常に見極めながら、当たり前でないことを変えていこうと思う」と抱負を語った。
「当たり前でない」悪事に蓋をしてきたのが菅氏であり、今後も安倍自公政権の疑獄事件に捜査の手が及ばないように見張るのが彼の責務になっているのではないか。
その後、NHKのニュース9に出演し、ニュースウオッチ9で、衆議院の解散にあたっては、コロナ禍の収束に加え、経済の底上げにも道筋をつける必要があるという認識を示した。
「首相を目指すことは考えたこともない」と言って来て、安倍退任の報で、すぐに出馬を二階氏に伝えた男だ。いつ身勝手解散を強行するか分からない。
菅氏は「派閥に属していない」「派閥の弊害はない」と強調し、「改革の志のある人を入閣させる」と述べながら、15日に明らかになった自民党役員人事では、二階幹事長の再任し、5大派閥から役員を一人ずつ入れた。早くも麻生太郎副総理兼財務相の留任が決まった。事実上の第三次安倍政権だ。
安倍政権の教育基本法改悪(第一次政権)、特定秘密保護法、集団的自衛権容認、戦争法、共謀罪など違憲法制の導入と、
安倍記念小学校、加計獣医学部、桜を見る会、河井前法相買収の各事件に象徴される依怙贔屓・縁故主義による行政の私物化をないことにするのだ。
安倍氏は疑獄事件で刑事告発を受け、民衆の批判を浴びて辞任に追い込まれた。その男の花道を用意した自民党。
元自民党員で、刑事事件被告人として東京拘置所に勾留されている河井克行前法相、河井案里参院議員、秋元司衆院議員はこの日の総裁選をどういう気持ちで見ただろうか。3人は二階派だ。
また、菅氏の指令で文書を改竄させられて自死した財務省近畿財務局の赤木俊夫さんの妻、赤木雅子さんは14日夜のテレビ朝日「報道ステーション」の取材に、「第三者機関による調査をという私の要求は変わらない」と表明した。
安倍晋三首相の病気を理由にした辞任表明があったのが8月28日午後。「安倍後継は全く考えていない」と繰り返していた菅氏は翌日、二階俊博自民党幹事長を訪ね、総裁選出馬の意向を伝え、支援の約束を取り付け、二階派はメディアにその情報をリークし、その後、他の派閥も菅氏の支持を決めた。この会談で、ライバルの石破茂元幹事長が強い党員投票を省き、両院議員総会で総裁を選ぶ簡易型にすることも決まった。
安倍氏の辞任表明から3、4日で、大勢が決まった。総裁選の告示は9月8日だったが、告示の数日も前に総裁選が終わった。キシャクラブメディアは、菅首相の誕生と決め付けて、菅氏の横顔を伝えてきた。総裁選は公選法が適用されないから、やりたい放題。安倍官邸、自民党広報局、電通・博報堂の情報操作というより、テレビも新聞も自ら菅総裁・首相のレールを敷いた。
安倍氏の退陣表明後のメディアの総裁選報道は、日本の敗戦後のジャーナリズム史に残る汚点だ。
◆ 安倍政権より陰湿で巧妙な言論統制が始まる
菅義偉氏は総裁選(たった6日間)の過程で、危険な体質を浮き彫りにする暴言を重ねた。中でも、13日のフジテレビ番組で、「中央省庁の幹部人事を決める内閣人事局に見直すべき点はない。政権の決めた政策の方向性に反対する幹部は異動してもらう」と言い切ったのは大問題だ。
https://news.yahoo.co.jp/articles/3b5606ac1f59e50a58e875059d0759298cd2528c
「選挙で選ばれた議員が決めたことに反対する官僚は左遷させる」という脅しだ。蓮舫参院議員が「間違った政策を、間違った行政を誰も正さずに生まれたのが『忖度』だった」と批判したように、安倍官邸の内閣人事局がやってきた依怙贔屓(えこひいき)人事を続行するという恐ろしい宣言だ。
自公野合・極右靖国・日本会議の安倍政権を「完全継承する」と明言する菅政権の誕生は、疑獄まみれ、偽造、捏造、文書改竄の安倍政治を全面継承すると公約する「新政権」は第三次安倍政権である。悪夢のような公安警察官僚による恐怖政治が続くことになる。
田中角栄首相の金脈問題の後、当時の自民党はクリーンなイメージの政治家、三木武夫氏を首相にした。今回は、安倍氏の共犯者を後継に選んだ。自浄能力がゼロなのだ。
政治姿勢の点で、菅氏を推した勢力は、安倍氏との違いを鮮明にしていた石破氏を3位にするため、岸田氏に票を回した。自由主義、民主主義に背く卑劣なやり方だ。
息を吐くようにウソをつき、何度辞任してもいいほどの違憲・違法の暴挙と不祥事、行政を私物化した疑獄事件があったが、公明党の力を借りて小選挙区制を悪用して「一強独裁」政権を維持してきた男の後を、菅氏がそのまま引き継ぐのだ。
菅氏が8日、党本部で開かれた所見発表演説会で「50数年前に(出身地の秋田から)上京した際に今日の自分の姿は全く想像することはできなかった。私のような普通の人間でも努力をすれば総理大臣を目指すことができる。まさにこれが日本の民主主義ではないか」と述べたのも不愉快だった。民主主義に反することを8年間やってきた男に言われたくない。
https://news.yahoo.co.jp/articles/1d0b1eb3db2517f50a789f1fded356d89be27650
1948年生まれの菅氏は私と同学年だ。自民党の総裁候補になることが偉いと思っていることが大間違いだ。安倍首相を見て、「総理になりたい」と思う子どもがいるだろうか。公務員は全体の奉仕者であり、主権は国民にある。メディアはたたき上げの苦労人と持ち上げるが、イチゴ農家を継ぐのが嫌で上京した。自民党の有力衆院議員の秘書を務め、市議のポストを用意された。
菅氏は「大学を出て会社員をして2年経った頃、世の中を動かしているのは、もしかしたら政治かもしれないと考えて政治家を志した」というのだが、そんなことは義務教育を受けたら分かるだろう。
私の世代で、20代の半ばで、自民党議員の秘書になろうと考えた人間がいることに驚く。地縁、血縁、地盤をまるまる引き継ぐ世襲政治家の安倍氏のために、なぜ8年近くも尽くしたのかと思う。
世の中にある矛盾を考え、社会改革のために動こうと考えたら、自民党議員の秘書になろうと思わないだろう。
安倍記念小学校疑獄事件で、赤木雅子さんが求めている「なぜ夫は死ななければならなかったのかの真相を知るため、公正な第三者による調査委員会を設置してほしい」という要望に対し、菅氏は「財務省の調査、検察の捜査が終わっており、既に結果が出ている」と断言している。「結果が出ている」はないだろう。あまりに冷酷だ。
菅氏は「消費税のアップは避けられない」と発言。翌日には、「10年間減税は考えないという安倍内閣の方針は変わらない」と事実上の訂正を行った。
「現憲法は自衛隊を認めていない」という驚愕の発言もあった。「政府として憲法改正に取り組む」という発言はすぐに訂正した。もう迷走が始まった。
◆ 衆院解散に備え、安倍的政治阻止で統一候補擁立を
総裁選の14日、朝からテレビ朝日の「モーニングショー」に田鎧墨沙�がスタンディングで出ていた。番組のタイトルは「きょう新総裁誕生 週末の菅氏“注目”発言」。
田鎧瓩蓮ヨ党員投票のある正規の総裁選を党の規定どおりにやると、実際2カ月間かかる。政治的空白を避けるため、それで簡易型での実施になった」という大ウソを堂々と話した。田鎧瓩蓮�打椹瓩亮㌶ど縮世慮紊蓮◆崚洌�d衂爾鮠覆�C函⊆鸛蠅離譽献肇瓮掘爾�覆ぁ廚伐薪戮盒�c瓦靴討い拭」
田鎧瓩量祇嫻と�W世砲弔い討蓮■藤造謀蟾討靴拭」
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