◆ <情報>『産経』25日「正論」欄批判と
「ホロコーストはなかった論者と学者の法廷闘争実話映画」『肯定と否定』
皆さま 高嶋伸欣です
本日(25日)の『産経』が「正論」欄に再び西岡力氏が『朝日』批判の歪造記事を掲載!(添付記事参照)
「日韓関係を悪化させた元凶は」の見出しで”朝日新聞だ!”と決めつけています。
以下、同記事の事実歪曲部分です
① 吉田清治証言と金学順証言を「両者とも朝日が日韓のマスコミの中で最初に報道している」「吉田証言を朝日が最初に報じたのは1982年だ」
# 吉田清治発言はすでに1974年8月26日の日本テレビ「11PM(月曜日”真面目11PM”の番組)」の「朝鮮人強制連行の記録・特集」に出演し、大橋巨泉氏のインタビュー場面が全国に放映されている!
*1970年代から西岡氏の言う1982年までの間に吉田証言を扱ったマスコミ報道は多数あったはず。それらを西岡氏は精査していない。
精査したら『朝日』たたきがしにくくなるから?!それも、精査しないで流言飛語の類の情報丸呑みで植村隆氏の記事を”捏造”として訴えられても、最高裁が「完全に勝利」(後述)にしてくれるから、安心して当て推量で書きまくっている?!
*1974年当時、高嶋宅では家庭用VTRをまだ用意できていなかったが、上記の「11PM」の音声は教材用に録音したので、そのカセットテープが今も手元にある。
② # 『産経』自身も1993年9月1日の大阪本社版夕刊連載46回で、「加害 終わらぬ謝罪行脚」として、吉田氏が金学順さんに謝罪している写真を掲載し、記事で詳しく解説している。
同記事では吉田証言を裏付ける被害の証言者がいないなどの疑問が出てはいるものの「それで強制連行がなかったとはいえない。吉田さんが、証言者として重要なかぎを握っていることは確かだ」としている。
③ #金学順さんの証言についても、西岡氏は「朝日は1991年に慰安婦問題を社を挙げた大キャンぺーんを行った」との記事冒頭部分の文脈で、取り上げているのだから、植村氏の記事(8月11日)に近い同月15日に『北海道新聞』と『ハンギョレ新聞』が金学順さんの証言内容を報道した事実に触れず、『朝日』が突出していたように見せかける記事を今の時点で繰り返すのは、極めて意図的。
# さらに「慰安婦」問題は『朝日』の1991年8月11日の植村氏の記事から拡散が始まったとしているが、同年9月3日『産経』大阪本社版に韓国挺身隊問題対策協議会共同代表の尹貞玉さんを招いた集会の記事を掲載し、「第二次世界大戦中『挺身隊』の名のもとに、従軍慰安婦として戦場にかりだされた朝鮮人女性たちの問題を考えようという集会」としている。
(②③は『週刊金曜日』2015年11月6日号記事などによる)
④ 朝日新聞記者の植村隆氏を捏造記者と中傷したとして責任を問われた裁判では「最高裁によって『捏造という批判は真実だ』とする司法判断が下り、私が完全に勝利した」
# 最高裁が認定したのは、東京地裁判決が西岡氏が当時蔓延していた正確さを欠く多数の報道についてそれらを真実と思い込んでしまった「真実相当性」が認められるので、違法とまでは断定できないとしたのを、追認したに過ぎない。
# 「真実相当性」などという人権侵害者救済の屁理屈を駆使する日本の司法の権力・体勢迎合の姿勢には毎度ながら情けなく思えてならない。
折しも、「ホロコーストはなかった」と主張する研究者を批判した学者が研究者に訴えられ、被告が正当性を証明させられる英国法廷で、勝訴を獲得した実話再現映画『否定と肯定』が無料視聴<CYAO!>で26日23:59分までWEBで公開されている(約2時間?)。
日本の司法との格差を改めて痛感させられる映画でもある。必見推奨!
※ 「否定と肯定」 【字幕版】2021年8月26日(木) 23:59まで配信
https://gyao.yahoo.co.jp/episode/60e2a3c2-53d2-4abf-a117-4abc9518f4c2?source
# それにしても、”研究者や言論人であるなら、他者を批判、「捏造記者」などと決めつける際に未確定情報や流言飛語の類を鵜呑みにせず、事実かどうかを確認するのが最低限の義務、必須条件だが西岡氏はその最低限の条件を満たしていない”と、裁判所から指摘されたことを、西岡氏はまるで理解していない。理解力がないのか理解していないふりなのか?
④ 「正論」欄で西岡氏は「ウソを認めるわけにはいかない」と強調し、「真実の上にしか、日韓友好はありえない」と言う。
# 上記のようなウソ、事実歪曲の言説を繰り返し、その場の提供を繰り返す『産経』の厚顔ぶりは毎度のことながら、黙って見過ごすことはできない。
折しももう一件、WEBに関連情報がある。(「週刊金曜日」8月20日号で触れている)
***************************************
@@です
先に、韓国テレビ局MBCの番組『PD手帳』の報道については、お知らせしていますが、リテラがこのことを改めて取り上げました。
櫻井よしこ、西岡力ら日本の右派と韓国の諜報機関が癒着と韓国メディアが報道! 櫻井は否定も両者をつなぐキーマンの存在
https://lite-ra.com/2021/08/post-5997.html
/////////
◆ 韓国MBC『PD手帳』の番組 「不当取引-国情院と日本極右」
※前半
https://www.facebook.com/yasudayukihiro/videos/528880991683310
※後半
https://www.facebook.com/yasudayukihiro/videos/1242243442881676/
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⑤ 「正論」欄記事によると西岡氏は「彼らの責任について詳細に論じた新著『日韓「歴史認識問題」の40年』を月末に」出すとか。
してみるとこの「正論」欄は西岡氏の新著の前触れ宣伝を目指したものか。
おかげでこちらは待ち構えの心つもりで備えることが可能だ。
我々はきちんと事実に基づいた論評を実践するから、心情的抵抗感よりも理性をもって、該当本を購入して精査した上で論評する(その価値があればだが)。
販売部数がそのまま好意的読者数を意味しないことを、西岡氏と出版元には認識してもらいたい。
以上 高嶋の私見です。ご参考までに 転載・拡散は自由です
「ホロコーストはなかった論者と学者の法廷闘争実話映画」『肯定と否定』
皆さま 高嶋伸欣です
本日(25日)の『産経』が「正論」欄に再び西岡力氏が『朝日』批判の歪造記事を掲載!(添付記事参照)
「日韓関係を悪化させた元凶は」の見出しで”朝日新聞だ!”と決めつけています。
以下、同記事の事実歪曲部分です
① 吉田清治証言と金学順証言を「両者とも朝日が日韓のマスコミの中で最初に報道している」「吉田証言を朝日が最初に報じたのは1982年だ」
# 吉田清治発言はすでに1974年8月26日の日本テレビ「11PM(月曜日”真面目11PM”の番組)」の「朝鮮人強制連行の記録・特集」に出演し、大橋巨泉氏のインタビュー場面が全国に放映されている!
*1970年代から西岡氏の言う1982年までの間に吉田証言を扱ったマスコミ報道は多数あったはず。それらを西岡氏は精査していない。
精査したら『朝日』たたきがしにくくなるから?!それも、精査しないで流言飛語の類の情報丸呑みで植村隆氏の記事を”捏造”として訴えられても、最高裁が「完全に勝利」(後述)にしてくれるから、安心して当て推量で書きまくっている?!
*1974年当時、高嶋宅では家庭用VTRをまだ用意できていなかったが、上記の「11PM」の音声は教材用に録音したので、そのカセットテープが今も手元にある。
② # 『産経』自身も1993年9月1日の大阪本社版夕刊連載46回で、「加害 終わらぬ謝罪行脚」として、吉田氏が金学順さんに謝罪している写真を掲載し、記事で詳しく解説している。
同記事では吉田証言を裏付ける被害の証言者がいないなどの疑問が出てはいるものの「それで強制連行がなかったとはいえない。吉田さんが、証言者として重要なかぎを握っていることは確かだ」としている。
③ #金学順さんの証言についても、西岡氏は「朝日は1991年に慰安婦問題を社を挙げた大キャンぺーんを行った」との記事冒頭部分の文脈で、取り上げているのだから、植村氏の記事(8月11日)に近い同月15日に『北海道新聞』と『ハンギョレ新聞』が金学順さんの証言内容を報道した事実に触れず、『朝日』が突出していたように見せかける記事を今の時点で繰り返すのは、極めて意図的。
# さらに「慰安婦」問題は『朝日』の1991年8月11日の植村氏の記事から拡散が始まったとしているが、同年9月3日『産経』大阪本社版に韓国挺身隊問題対策協議会共同代表の尹貞玉さんを招いた集会の記事を掲載し、「第二次世界大戦中『挺身隊』の名のもとに、従軍慰安婦として戦場にかりだされた朝鮮人女性たちの問題を考えようという集会」としている。
(②③は『週刊金曜日』2015年11月6日号記事などによる)
④ 朝日新聞記者の植村隆氏を捏造記者と中傷したとして責任を問われた裁判では「最高裁によって『捏造という批判は真実だ』とする司法判断が下り、私が完全に勝利した」
# 最高裁が認定したのは、東京地裁判決が西岡氏が当時蔓延していた正確さを欠く多数の報道についてそれらを真実と思い込んでしまった「真実相当性」が認められるので、違法とまでは断定できないとしたのを、追認したに過ぎない。
# 「真実相当性」などという人権侵害者救済の屁理屈を駆使する日本の司法の権力・体勢迎合の姿勢には毎度ながら情けなく思えてならない。
折しも、「ホロコーストはなかった」と主張する研究者を批判した学者が研究者に訴えられ、被告が正当性を証明させられる英国法廷で、勝訴を獲得した実話再現映画『否定と肯定』が無料視聴<CYAO!>で26日23:59分までWEBで公開されている(約2時間?)。
日本の司法との格差を改めて痛感させられる映画でもある。必見推奨!
※ 「否定と肯定」 【字幕版】2021年8月26日(木) 23:59まで配信
https://gyao.yahoo.co.jp/episode/60e2a3c2-53d2-4abf-a117-4abc9518f4c2?source
# それにしても、”研究者や言論人であるなら、他者を批判、「捏造記者」などと決めつける際に未確定情報や流言飛語の類を鵜呑みにせず、事実かどうかを確認するのが最低限の義務、必須条件だが西岡氏はその最低限の条件を満たしていない”と、裁判所から指摘されたことを、西岡氏はまるで理解していない。理解力がないのか理解していないふりなのか?
④ 「正論」欄で西岡氏は「ウソを認めるわけにはいかない」と強調し、「真実の上にしか、日韓友好はありえない」と言う。
# 上記のようなウソ、事実歪曲の言説を繰り返し、その場の提供を繰り返す『産経』の厚顔ぶりは毎度のことながら、黙って見過ごすことはできない。
折しももう一件、WEBに関連情報がある。(「週刊金曜日」8月20日号で触れている)
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先に、韓国テレビ局MBCの番組『PD手帳』の報道については、お知らせしていますが、リテラがこのことを改めて取り上げました。
櫻井よしこ、西岡力ら日本の右派と韓国の諜報機関が癒着と韓国メディアが報道! 櫻井は否定も両者をつなぐキーマンの存在
https://lite-ra.com/2021/08/post-5997.html
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◆ 韓国MBC『PD手帳』の番組 「不当取引-国情院と日本極右」
※前半
https://www.facebook.com/yasudayukihiro/videos/528880991683310
※後半
https://www.facebook.com/yasudayukihiro/videos/1242243442881676/
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⑤ 「正論」欄記事によると西岡氏は「彼らの責任について詳細に論じた新著『日韓「歴史認識問題」の40年』を月末に」出すとか。
してみるとこの「正論」欄は西岡氏の新著の前触れ宣伝を目指したものか。
おかげでこちらは待ち構えの心つもりで備えることが可能だ。
我々はきちんと事実に基づいた論評を実践するから、心情的抵抗感よりも理性をもって、該当本を購入して精査した上で論評する(その価値があればだが)。
販売部数がそのまま好意的読者数を意味しないことを、西岡氏と出版元には認識してもらいたい。
以上 高嶋の私見です。ご参考までに 転載・拡散は自由です
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