たんぽぽ舎です。【TMM:No2568】2015年12月8日(火)地震と原発事故情報
ドル箱と化したその利権構造を黙認し、
仮置き場の放射能ダダ漏れ状態を放置する
環境省の罪は、あまりにも重い
▼ “防水性なし”格安フレコンバッグで利ザヤ収入
ゼネコンが群がる除染事業利権の実態
▼ フレコンバッグで頻出する破損・劣化
フレコンバッグとは正式名称が「フレキシブルコンテナバッグ」で、粉末や粒状物の荷物を保管・運搬するための袋状の包材のことである。略してフレコン、コンテナバッグ、フレコンバッグと呼ばれる。
▼ “防水性なし”のフレコンバッグを容認-環境省
福島県伊達郡川俣町の山木屋地区の仮置き場でフレコンバッグに近づいて観察してみると、フレコンバッグに包まれた汚染土壌から汚染水が外部に漏れ出しているのが確認された。
防水性能が足りないため、遮水シートを上にかぶせるまでの間、風雨にさらされ、雨水がフレコンバッグに浸み込み、雨水とともに汚染水が漏出するのだ。
内袋を装着して防水性能を補うしかないが、山木屋では全て内袋を装着していないクロス形が使われている。
▼ 除染事業はエンドレスの“ドル箱”
2015年9月18日現在の、十市町村での仮置き場に搬入された袋数と受注ゼネコンJV(共同企業体)は次の通りだ。
福島県全体の除染総事業費は、毎年増幅し、将来的に数兆円規模に膨らむ。まさにゼネコンにとって、除染事業はエンドレスの“ドル箱”なのだ。
業界関係者によれば、クロス形(内袋なし)のフレコンバッグ1袋の原材料価格はおおよそ2000~3000円。メーカーの販売価格は5600円。環境省はこの単価等を公開していない。
JV側はこの価格5600円に諸経費などを上乗せして、国へ1袋1万1500円(上限)で請求している、とされる。差益がゼネコン、系列メーカー等に吸い取られる流れだ。
▼ フレコンバッグに絡む“除染事業利権”は大手ゼネコンとメーカーの掌中に収められている。
ドル箱と化したその利権構造を黙認し、仮置き場の放射能ダダ漏れ状態を放置する環境省の罪は、あまりにも重いと言わざるを得ない。
「紙の爆弾」2016年1月号(鹿砦社)より紹介(一部抜粋)
── 事故情報編集部 (取材・文 田中 稔)
ドル箱と化したその利権構造を黙認し、
仮置き場の放射能ダダ漏れ状態を放置する
環境省の罪は、あまりにも重い
▼ “防水性なし”格安フレコンバッグで利ザヤ収入
ゼネコンが群がる除染事業利権の実態
▼ フレコンバッグで頻出する破損・劣化
フレコンバッグとは正式名称が「フレキシブルコンテナバッグ」で、粉末や粒状物の荷物を保管・運搬するための袋状の包材のことである。略してフレコン、コンテナバッグ、フレコンバッグと呼ばれる。
▼ “防水性なし”のフレコンバッグを容認-環境省
福島県伊達郡川俣町の山木屋地区の仮置き場でフレコンバッグに近づいて観察してみると、フレコンバッグに包まれた汚染土壌から汚染水が外部に漏れ出しているのが確認された。
防水性能が足りないため、遮水シートを上にかぶせるまでの間、風雨にさらされ、雨水がフレコンバッグに浸み込み、雨水とともに汚染水が漏出するのだ。
内袋を装着して防水性能を補うしかないが、山木屋では全て内袋を装着していないクロス形が使われている。
▼ 除染事業はエンドレスの“ドル箱”
2015年9月18日現在の、十市町村での仮置き場に搬入された袋数と受注ゼネコンJV(共同企業体)は次の通りだ。
飯舘村が、大成建設JV(99万1530袋)、川俣町山木屋地区の事業を請け負うのは大成建設JV。山木屋地区での大成建設JVの請け負い総額は、12年度で312億5170万8600円、13年度で221億1495万4800円(見込み)、両年度を合計すると533億6666万3400円と巨額に上る。
川俣町が、大成建設JV(38万577袋)、
南相馬市が、大成建設JV(39万2693袋)、
葛尾村が、奥村組JV(47万5643袋)、
田村市が、鹿島JV(3万6895袋)、
大熊町が、清水建設JVと大林組JV(22万5335袋)、
富岡町が、鹿島JV(64万7830袋)、
川内村が、大林組JV(9万2194袋)、
楢葉町が、前田建設工業JV(57万8418袋)、
浪江町が、安藤・間JV(30万6623袋)。
福島県全体の除染総事業費は、毎年増幅し、将来的に数兆円規模に膨らむ。まさにゼネコンにとって、除染事業はエンドレスの“ドル箱”なのだ。
業界関係者によれば、クロス形(内袋なし)のフレコンバッグ1袋の原材料価格はおおよそ2000~3000円。メーカーの販売価格は5600円。環境省はこの単価等を公開していない。
JV側はこの価格5600円に諸経費などを上乗せして、国へ1袋1万1500円(上限)で請求している、とされる。差益がゼネコン、系列メーカー等に吸い取られる流れだ。
▼ フレコンバッグに絡む“除染事業利権”は大手ゼネコンとメーカーの掌中に収められている。
ドル箱と化したその利権構造を黙認し、仮置き場の放射能ダダ漏れ状態を放置する環境省の罪は、あまりにも重いと言わざるを得ない。
「紙の爆弾」2016年1月号(鹿砦社)より紹介(一部抜粋)
── 事故情報編集部 (取材・文 田中 稔)
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