◆ 危険な国、にっぽん (東京新聞【本音のコラム】)
世界で最初。米大統領からお声がかかり早速、県境どころか国境を越えて訪米。菅首相がワシントンから帰ってきた。
安倍前首相がトランプ大統領に呼ばれたときは、日本の防衛産業がたち行かなくなるほどの、米製兵器を押し付けられた。
ところが、陸上イージスは候補地の反対を受けて設置できず、あらたに搭載艦二隻を建造して収納する泥縄、ムダ遣い(七千億円)。
F35ステルス戦闘機はA型、B型あわせて、百四十七機。六兆六千億円。
これで押し売りトランプの覚え目出たくなったが、こんどはバイデン大統領と「日米同盟の強化のための防衛力強化」の共同声明。
沖縄・先島諸島にはすでに自衛隊のミサイル基地が建設されている。今回の軍事力強化の再度の確認によって、台湾海峡有事を想定した、米軍と自衛隊の合同演習がはじまりそうだ。
しかし、大量契約した米製兵器を実際に使う、「安保法制」の海外派遣や敵基地攻撃は絶対に認められない。
帰国そうそう菅首相は米ファイザー社のワクチンを九月までに大量輸入できると手柄顔だが、もしも東京オリンピックがあったとしても、それはオリンピックのあと。
いま、コカコーラ、トヨタなどの宣伝力ーを先頭に、聖火リレー隊が走っている。
ミサイル、コロナ、地震、原発再稼働。そして核汚染水の放流。
なんと日本は危険な国なのだ。
『東京新聞』(2021年4月20日【本音のコラム】)
鎌田 慧(かまたさとし・ルポライター)
世界で最初。米大統領からお声がかかり早速、県境どころか国境を越えて訪米。菅首相がワシントンから帰ってきた。
安倍前首相がトランプ大統領に呼ばれたときは、日本の防衛産業がたち行かなくなるほどの、米製兵器を押し付けられた。
ところが、陸上イージスは候補地の反対を受けて設置できず、あらたに搭載艦二隻を建造して収納する泥縄、ムダ遣い(七千億円)。
F35ステルス戦闘機はA型、B型あわせて、百四十七機。六兆六千億円。
これで押し売りトランプの覚え目出たくなったが、こんどはバイデン大統領と「日米同盟の強化のための防衛力強化」の共同声明。
沖縄・先島諸島にはすでに自衛隊のミサイル基地が建設されている。今回の軍事力強化の再度の確認によって、台湾海峡有事を想定した、米軍と自衛隊の合同演習がはじまりそうだ。
しかし、大量契約した米製兵器を実際に使う、「安保法制」の海外派遣や敵基地攻撃は絶対に認められない。
帰国そうそう菅首相は米ファイザー社のワクチンを九月までに大量輸入できると手柄顔だが、もしも東京オリンピックがあったとしても、それはオリンピックのあと。
いま、コカコーラ、トヨタなどの宣伝力ーを先頭に、聖火リレー隊が走っている。
ミサイル、コロナ、地震、原発再稼働。そして核汚染水の放流。
なんと日本は危険な国なのだ。
『東京新聞』(2021年4月20日【本音のコラム】)
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