☆★☆ 「君が代」強制反対に刑事罰!? ☆★☆
◇ 結審 3月13日(木)13:30~東京高裁102号法廷
最終弁論(弁護側、検察側とも60分)があり、結審します。
非常識の逆風に抗して一人立ち向かう藤田さんを孤立させないご支援を!

「エゾ鹿」《撮影:佐久間市太郎(北海道白糠定、札幌南定、数学科教員)》
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2007/12/16(日) マグロ
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国鉄がなくなったら駅員もいなくなってしまった。 芽室の人との会合のあと駅に行った。 夜7時ごろの帯広行きの列車に乗るためである。
郷土の画家、村上美海氏の雄渾な絵が駅待合室に掲げられている。 それを見ながら改札を待つ。 駅員に切符を見せて改札を通らねばならないとの長年の習性があったのだ。 ところが時間間近になっても改札の案内がない。 ふと見ると駅舎に人がいないのだ。 あわてて改札を通ってホームに出る。
階段を上った向こうのホームの先にぼおっと一両の列車の影が浮かんでいる。 一両でも列車と言うのであろうか。 危うく間に合った。 降車した特急の停車駅、白糠でも駅舎に人はいなかった。 駅で何か問題が生じたら誰が連絡するのか。 そう言えば、東京の乗客が溢れている駅のホームでも駅員の姿はほとんど見かけなくなった。
登別で夜0時直前の寝台特急に乗車した。 前の経験が生きて何の了解もないまま、たった一人時間前に夜間用のドアからホームに出た。 ホームでもただ一人であった。 真っ暗闇の線路の彼方から自分のためだけにヘッドライトを光らせて寝台特急がゴーと滑り込んできた。 まるで銀河鉄道だ。
この寝台はカーペットという安い券を取ってあった。 頭から胸の辺りまでは仕切りがあって後は昔の連絡船のごろ寝である。 皆がマグロのように寝ている。 真っ直ぐ寝ないと足で隣人を蹴ることとなる。 妙なものである。
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2007/12/17(月) 振米
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函館駅前の食堂で鯡定食を食った。 鯡がうまなかった。 食い物の恨みは尾を引く。 冷凍、解凍のせいか。 鯡というのは実に旨いものであったはずだ。 それで函館の印象が悪化した。
昔、小学校の運動会の朝、親から卵一つ貰ってちゅうちゅう吸いながら登校した。 あれはうまかった。 昔の卵はうまかったというのは質が違っていたのか、それともたまに食うからなのか。
親父が水産会社に勤めていたのでときたまどさっと持ってくる。 鯨の肉をどっさり持って帰った時には毎日ステーキにした。 流石に最後はうんざりしたが今も食感の記憶が鮮明だ。 輸出用の紅カンはカンが凹んだりしたのは弾かれる。 それがどさっと来た時はほんとにうれしかった。 毎日、毎日、鮭の缶詰である。
何時ごろからか魚が旨くなくなった。 海の味がしないのだ。 まぐろなんて人口着色料を塗っただけの代物に感じる。 安いものしか買わないせいか。 何かあらゆるものが昔に比べて旨くなくなった気がする。 縄文時代のクッキーは歴史上最高のものであったらしい。 彼らこそ山海の珍味を食っていたのか。 しかし飢餓線があるのだから凄惨である。
ある料理人に聞いたら世界で最高の食い物は醤油だと言っていた。 食い物と言えるかどうか分からぬが。 若くて食えなかった頃飯に醤油を掛けて食っていたのを思い出す。 「振米の 音の止みたる 深雪かな」(三村純也) 「爺さん、これが米の音だよ」と言って、死にそうな爺さんに竹筒の中の米の音を聞かせたという話はいつのことなのであろうか。 戦後の飢餓感のせいか、残すと今でも罪意識に捉えられる。
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2007/12/20(木) ロバ
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イタリアの元大統領コシガが9.11はCIAとイスラエル諜報機関モサドの謀略であったと暴露した。 流石、マフィアの一員だけのことはある。 今や隠していることが馬鹿馬鹿しいと思い至ったのであろうか。 誰でもが知っていることなのだ。 口が滑ったのか。 皆が知っていて黙っていることを言うのは勇気の要ることだ。 「王様の耳はロバの耳」である。
ブッシュ政権の破廉恥さというのは、明らかなことに対して平然と嘘を言うことである。 しかし、これが「政治」や「権力」の本質なのである。 あからさまな嘘を何度も言うということは、そう考えろという権力者の指令に他ならない。 いつまでも疑義を表明する奴は潰すぞという脅迫である。 権力に迎合することで飯にありついているメディアは一斉にその嘘を唱和する。 恐ろしい世の中である。
08.1.3 記
『藤田の日記』
http://ip.tosp.co.jp/i.asp?I=fujita63&P=0
◇ 結審 3月13日(木)13:30~東京高裁102号法廷
最終弁論(弁護側、検察側とも60分)があり、結審します。
非常識の逆風に抗して一人立ち向かう藤田さんを孤立させないご支援を!

「エゾ鹿」《撮影:佐久間市太郎(北海道白糠定、札幌南定、数学科教員)》
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2007/12/16(日) マグロ
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国鉄がなくなったら駅員もいなくなってしまった。 芽室の人との会合のあと駅に行った。 夜7時ごろの帯広行きの列車に乗るためである。
郷土の画家、村上美海氏の雄渾な絵が駅待合室に掲げられている。 それを見ながら改札を待つ。 駅員に切符を見せて改札を通らねばならないとの長年の習性があったのだ。 ところが時間間近になっても改札の案内がない。 ふと見ると駅舎に人がいないのだ。 あわてて改札を通ってホームに出る。
階段を上った向こうのホームの先にぼおっと一両の列車の影が浮かんでいる。 一両でも列車と言うのであろうか。 危うく間に合った。 降車した特急の停車駅、白糠でも駅舎に人はいなかった。 駅で何か問題が生じたら誰が連絡するのか。 そう言えば、東京の乗客が溢れている駅のホームでも駅員の姿はほとんど見かけなくなった。
登別で夜0時直前の寝台特急に乗車した。 前の経験が生きて何の了解もないまま、たった一人時間前に夜間用のドアからホームに出た。 ホームでもただ一人であった。 真っ暗闇の線路の彼方から自分のためだけにヘッドライトを光らせて寝台特急がゴーと滑り込んできた。 まるで銀河鉄道だ。
この寝台はカーペットという安い券を取ってあった。 頭から胸の辺りまでは仕切りがあって後は昔の連絡船のごろ寝である。 皆がマグロのように寝ている。 真っ直ぐ寝ないと足で隣人を蹴ることとなる。 妙なものである。
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2007/12/17(月) 振米
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函館駅前の食堂で鯡定食を食った。 鯡がうまなかった。 食い物の恨みは尾を引く。 冷凍、解凍のせいか。 鯡というのは実に旨いものであったはずだ。 それで函館の印象が悪化した。
昔、小学校の運動会の朝、親から卵一つ貰ってちゅうちゅう吸いながら登校した。 あれはうまかった。 昔の卵はうまかったというのは質が違っていたのか、それともたまに食うからなのか。
親父が水産会社に勤めていたのでときたまどさっと持ってくる。 鯨の肉をどっさり持って帰った時には毎日ステーキにした。 流石に最後はうんざりしたが今も食感の記憶が鮮明だ。 輸出用の紅カンはカンが凹んだりしたのは弾かれる。 それがどさっと来た時はほんとにうれしかった。 毎日、毎日、鮭の缶詰である。
何時ごろからか魚が旨くなくなった。 海の味がしないのだ。 まぐろなんて人口着色料を塗っただけの代物に感じる。 安いものしか買わないせいか。 何かあらゆるものが昔に比べて旨くなくなった気がする。 縄文時代のクッキーは歴史上最高のものであったらしい。 彼らこそ山海の珍味を食っていたのか。 しかし飢餓線があるのだから凄惨である。
ある料理人に聞いたら世界で最高の食い物は醤油だと言っていた。 食い物と言えるかどうか分からぬが。 若くて食えなかった頃飯に醤油を掛けて食っていたのを思い出す。 「振米の 音の止みたる 深雪かな」(三村純也) 「爺さん、これが米の音だよ」と言って、死にそうな爺さんに竹筒の中の米の音を聞かせたという話はいつのことなのであろうか。 戦後の飢餓感のせいか、残すと今でも罪意識に捉えられる。
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2007/12/20(木) ロバ
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イタリアの元大統領コシガが9.11はCIAとイスラエル諜報機関モサドの謀略であったと暴露した。 流石、マフィアの一員だけのことはある。 今や隠していることが馬鹿馬鹿しいと思い至ったのであろうか。 誰でもが知っていることなのだ。 口が滑ったのか。 皆が知っていて黙っていることを言うのは勇気の要ることだ。 「王様の耳はロバの耳」である。
ブッシュ政権の破廉恥さというのは、明らかなことに対して平然と嘘を言うことである。 しかし、これが「政治」や「権力」の本質なのである。 あからさまな嘘を何度も言うということは、そう考えろという権力者の指令に他ならない。 いつまでも疑義を表明する奴は潰すぞという脅迫である。 権力に迎合することで飯にありついているメディアは一斉にその嘘を唱和する。 恐ろしい世の中である。
08.1.3 記
『藤田の日記』
http://ip.tosp.co.jp/i.asp?I=fujita63&P=0
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