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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

大阪:授業アンケートへの違和感

2012年12月02日 | こども危機
 ◇ [ 授業アンケートへの保護者の回答より ]
   「 こうした大ざっぱな質問にえいやっと答えたことが評価システムの改善につながるとは思えません 」
   「 より良い授業づくりは こうした定型の質問にマークシートで答える形では見えてこないでしょう 」

 先生方の日頃のご指導、ご努力に感謝しております。
 今回のアンケートについて、マークシート以外の回答の受け付けは予定されていないとは思いましたが、思うところがありますのでお伝えしたいと思います。
 娘はこのアンケートについて、提出するかしないか迷ったようです。
 理由は、このような項目について4段階で訊かれてもよくわからないということが1点、さらに、先生方の名前が並んでいる中、それぞれの先生について「評価」することに対する違和感が1点あるように見えました。
 しばらく思案した末、どの先生もどの項目も同じ回答をすると決めたようで、全てについて「そう思う」と断言できるかと言えばそれも違うような気がする・・と最終的に全て「だいたいそう思う」にすることにすると私に宣言しました。
 さて、私は保護者として、この娘の回答の是非を確認することはできません。
 普段の授業を見ているわけでもなければ、教授法について知識や見解があるわけでもないからです。
 何かの折に、こういうところはこうしたらどうだろう?などの意見を持つことはもちろんありますが、それはたまたま目に入った断片に対する感想に過ぎず、授業全体の評価の材料にはなり得ないと思います。
 このアンケートの目的は、「教職員の評価・育成システム」の改善と「より良い授業づくりに役立てる」こととなっています。
 しかし正直なところ、教育の専門家でもない保護者や子供がこうした大ざっぱな質問にえいやっと答えたことが評価システムの改善につながるとは思えません。教育理論や現場をよくご存じの専門家の方々(先生方ご自身も含めて)にお任せしたいところです。
 より良い授業づくりについては、子供達も、またその様子を日々見守る保護者としても、それぞれによくわからない点、困っている点、希望やその他意見があると思いますので、そういう声をきめ細やかに拾っていただけると有難いと思います。
 それは、こうした定型の質問にマークシートで答える形では見えてこないでしょうし、また是非、先生方ご自身がその過程にじっくりと関与するで行っていただきたいと考えます。
 今回のアンケートは、こうした個別の意見を集めることが目的ではないとは思いますが、せっかくの機会ですので、失礼かとは思いつつ思うところを書かせていただきました。
 ○ 府教委は、府立高校での生徒アンケートと共に、大阪府全市の小・中学校での保護者・生徒アンケート実施を指示しています。
 校長や教職員の反対で3学期送りの市も多い一方、枚方市・大阪市・堺市等が既に実施。しかし大阪市は、区・学校によってバラバラ状態です。
 来年度から教員評価に使うためだということを完全に隠して、「授業改善のためにご協力を」とだけ書いている市がほとんどです。
 ○ 上の手紙は、中学生の保護者からです。(掲載の了解はいただいています。)
 組合員も参加する「新勤評制度はいらない!全国交流会」は、小・中全1500校のPTA会長宛に、訴えの手紙を送りました。授業アンケートを使った評価システム改悪について、保護者・市民との対話を広げ、「これはダメだ!」の声を教育委員会へ届けよう!
 なかまユニオンに入って、権利と教育を闘いとろう!
 誰でも一人でも入れる労働組合 なかまユニオン
   大阪府・市学校教職員支部 2012年11/27
   〒534-0024  大阪市都島区東野田町4-7-26和光京橋ビル304
 Tel 06-6242-8130 Fax 06-6242-8131
 (ブログ)http://nakama-kyoin.jugem.jp mail@nakama-union.org
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