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東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

南相馬市へ救援物資を運んだ青年の報告

2011年03月21日 | 平和憲法
 【転載】
 ▼ 被災地の少女の叫びと
   南相馬市へ救援物資を運んだ青年の報告


 私の親友、Fくんが、福島原発の周辺に住む青年(未成年)のツイートの叫びを読んで、昨朝(3/19)、2歳の娘を保育園に預け、福島原発付近避難所へ物資を積んで向かいました。
 ▼ Fくんを動かした青年の叫びの一部をご紹介させて下さい。
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mazinal 国なんて信じないぞ!!テレビで本当のことを流せ!!
何故三号機が爆発したときに南相馬市に向かっていた自衛隊がマスクをして、消防車がサイレンを鳴らしながら戻ってくるんだ!!
人を乗せるバスも何故ユーターンして戻ってくるんだ!?助けろよ!!助けてよ!!
1日前

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mazinal 拡散お願いします!! 南相馬市をどうか助けてください!! 放射能で行政も入ってきません!!
そこの地区の人たちは使命感にかられて残っています!! しかし、中にはガソリンさえあれば逃げたい人だっています!! 彼や彼女たちに逃げる術を授けてください!!
約21時間前
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mazinal 大丈夫なところばかりながすな!!現実をながしてくれ!!
相馬市なんかは放射能を浴びながら津波でなくなった人の死体をかたずけてるんだ!!
しかもテレビでやってる放射能どこの問題じゃない!! 私はなにも出来ない未成年だ!!だから皆助けてくれ!!
約9時間前
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mazinal 放射能が大丈夫なら何故国は私達を助けにこない!!??おかしいだろ!!助けてくれ!!見殺しにしないでくれ!!
約9時間前
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mazinal 放射能はもうあの30キロだけの話じゃなくなっている!!相馬市でも放射能は凄いんだ!!でも、南相馬市でも、相馬市でも津波の被害は大きくて放射能を浴びながら死体を片付けているんだ!!
8分前
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mazinal あの避難地域30キロはなにかっていうと国が遠まわしにここしか補償しませんよ。というメッセージのようにしか感じられない!!
7分前
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mazinal 家もなく、車もなく、車があってもガソリンなく、私の友達のお母さんは避難出来ないことを息子に泣きながら謝ってるんだぞ!!母親に泣かれるのはつらいのは皆同じだろ!!残ってる人たちだって皆と同じような家族なんだ!!お願いだから自分のように考えてくれ!!
3分前


 ▼ Fくんの報告です。
 昨夜、福島より帰ってきました。皆さまの協力で何とか南相馬市(原発の北30キロ圏内)に300キロのお米をはじめ、野菜や果物、水、漬け物などの食料、マスクやおむつ、ガスコンロなどの日用品を届けることができました。ありがとうございました!少し長くなりますが、簡単に報告したいと思います。
 福島市から南相馬市に向かう途中、10台近く連なってサイレンを鳴らして走る救急車、自衛隊の衛生部隊の車両、警察の機動隊車両、そして避難する住民を載せた大型バスとひっきりなしにすれ違い、否応なしに緊迫感が伝わってきました。
 物資を集積している市の体育館に着くと、大きなトラックが停まっており、水とお茶を下ろしているところでした。市長が繰り返しテレビなどに電話出演し危機的な状況を訴えてきたりしたことで、こうした支援が届き始めているようでした。このあと、僕たちも物資を車から下ろし、体育館に運びこみました。
 すると、そこに一人の杖をついたおばあちゃんがやってきて、「食料が欲しいのですが、どうしたら手に入れられるのですか?」と尋ねられました。それで、市役所の職員を呼んでその方法を説明してもらったあと、僕は「おばあちゃんは、避難するつもりはないのですか?」と聞きました。すると、「私は足が悪くて障害者なので、段差があると歩けないし、(避難所で)毛布一枚で寝るのはしんどいので…」と。そして、こう言ったのです。
 「もし再臨界になったら隣の街に家を借りて住もうと思っています」

 再臨界とは、原発で再び核分裂の連鎖が始まり、制御不能になって暴走する最悪のシナリオです。当然、それが起こってからでは遅いし、おそらく生きていることはできない。それを伝えると、おばあちゃんは「(再臨界は)危ないんですか…」と絶句し、「考えます」と言って立ち去りました。
 南相馬市は市長の決断で全市民避難を決めましたが、市役所の職員によれば、このおばあちゃんのように残る人が相当数いるだろうとのことでした。数日前の段階で約3万人が市内に残っていて、市の用意したバスに乗って避難したのは約6000人。自力で避難した人を加えても、おそらく一万人程度と思われます。つまり、まだ二万人もの人が残っている可能性があるのです。通常の物流はすべて止まっているので、この人達のいのちをつなぐ物資が必要です。
 しかし、街はまるでゴーストタウンのようでした。屋内退避指示が出されているため、みんな家の中にいるからです。ときおり犬の散歩をさせている人などを見かける程度でしたが、そのなかにはマスクすらしていない人もいました。国が繰り返し「ただちに人体に影響はない」と繰り返していることで、大変な思いまでして避難しなくても大丈夫と思っている人が少なくないのです。
 しかし、事態が深刻なことは警察官の服装を見るだけでよく分かります。全身防護服に防塵マスク。外から見えるのは目だけ。その上、手足の袖口までガムテープをぐるぐる巻いて放射性物質が入らないようにしています。これは彼らが内部被曝の危険性をはっきり認識している証です。テレビでは繰り返し「レントゲンと比べて…」などと説明されていますが、外部から一瞬照射されるレントゲンと違って、放射性物質が体内に入って半永久的に内臓などが被曝し続ける内部被曝は、たとえ低線量でも人体に影響を及ぼすリスクが高いのです。しかし、住民はそのことを知らされていない。このままでは、いや、すでに甚大な被害が出ると思います。その上、再臨界などか起こったら…。想像もしたくありません。残った人を避難させるためには、国が危険性を認めて、また最悪のケースを考えた予防措置として、避難指示を今の20キロ圏内から少なくても30キロに広げるべきです。
 この日も、海岸では400体の遺体が収容されたようです。津波被害が大きかった南相馬ですが、原発事故と屋内退避でこれまで行方不明者を捜すことも、遺体を収容することもできませんでした。これも、住民が避難を躊躇する理由になっています。まだ帰ってくるかもしれない…、遺体を置いて自分だけ離れるわけにはいかない…、やはりそういう気持ちがあるのです。
 僕たちも海岸まで行ってみました。そこで見た光景は、ちょっともう言葉では言い表せない。灰色の死の世界。どこまでが陸地でどこからが海だったか分からないほど、廃墟の世界が広がっていました。
 帰り、誰もいない道端に、黒い小さな可愛い犬がさまよい歩いていました。おそらく室内犬として飼われていた犬。バスで避難した人が連れていくことはできないと、置いていったのだと思います。それを見て、本当に悔しかったです。連れて帰ればよかったと、今になって悔やんでいます。
 南相馬は、景色も素晴らしいし、何もなかったら本当にいいところなんだろうなと思いました。こんなことでふるさとを離れざるを得なくなった人達の心中を想うと、本当にやりきれない。
 僕には、南相馬がこれからどういうことになっていくか、まったく想像できません。ただ言えることは、国は一刻も早く退避指示の範囲を拡大すべきです。
 また状況を見て現地に行くかもしれませんが、それまでは東京で、日常生活のなかで、できることをやっていきたいと思います。
 あと今回、ツイッターでつながりこの行動のきっかけとなった南相馬に住む女子高校生は、家族と一緒に無事に岩手に避難することができました。しかし、おじいちゃんだけは、国の避難指示が出るまでは残るといって来なかったそうです。
 最後に、今回急な呼びかけにもかかわらず、貴重な物資などを提供していただいた全日本民医連、福島農民連をはじめ、力になっていただいた皆さまに心より御礼申し上げます。これから救援と復興は長く困難な道程になるでしょうが、そういうときだからこそ希望を持って、みんなで連携し合い協力し合って一歩一歩前に進んでいきたいと思いますので、今後もどうぞよろしくお願いいたします。
俵義文です。
 俳優の有馬理恵さんが台湾の「慰安婦」アマを支援するMLに投稿されたメールを多くの人に読んでほしい、知ってほしいと考え、有馬さんとF君の転載許可を得ましたので、転載します。
俵 義文(TAWARA Yoshihumi)
E-mail: tawara@dog.email.ne.jp
HP: http://www.ne.jp/asahi/tawara/goma/
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私が事務局長を努める
子どもと教科書全国ネット21
℡:03-3265-7606 Fax:03-3239-8590
E-mail: kyokashonet@a.email.ne.jp
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