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パワー・トゥ・ザ・ピープル!!アーカイブ

東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

処分撤回を求めて(181)

2011年05月19日 | 日の丸・君が代関連ニュース
 東京・全国の仲間の皆さんへ。(転送・転載歓迎。重複はご容赦下さい。一部報道関係者にも送信しています。)
 被処分者の会・東京「君が代」裁判原告団の近藤です。

 ◆ 大阪の異常な事態に全国連帯で反撃を!
 ◆ 不起立教員はクビー大阪の「日の丸・君が代」強制の条例制定の策動
 ●大阪維新の会、5月府議会に条例案提出の方針

 皆さんご存知の通り、5月14日付の朝日新聞朝刊は、大阪府の橋下知事が率いる地域政党「大阪維新の会」の府議団が「府立学校の入学式や卒業式などで君が代を斉唱する際、教員に起立を義務づける条例案を5月府議会に提出する方針を固めた。」と報じました。「維新の会は府議会で過半数を占めており、可決される公算が大きい。」とのことです。当然、起立しない教員は府教委よって過酷な処分を被ることは火を見るより明らかです。
 また、同条例案は小中学校の教員も含まれるものとなりそうです。

 ●背景に橋下徹知事のメール
 この背景には、過日の大阪府議会選挙で「大阪維新の会」が多数を占めたこと、そして橋下知事が府幹部にメール「(起立しない教員は)公務員の身分保障に甘え過ぎ」「教委がマネジメントできなければ条例化するしかない」と圧力をかけたことがあります。
 橋下知事は不起立者への「処分のルール化」にまで言及しています。同知事は府教委に職務命令を発出し、全員を一人残らず起立させること、起立させることもマネジメントとして、それができないなら、条例によって政治で強制するとする大阪府幹部へのメール(5月7日と8日付け)で迫っています。その1週間後の「条例化」表明です。
 あきれたことに橋本知事のメールには「校長に人事権を与えず、教育委員会が人事権を握っておきながら、不起立教員に対して厳格な人事権の行使をしていない。不起立教員が出た学校の校長は交代。その代り、校長に人事権を持たせ、責任を負わせる。」とも書かれています。
 ●ついにここまで来た!!ー「国歌斉唱で起立しない教員は免職」との前代未聞の橋下知事発言
 更に5月17日、橋下知事は、入学式や卒業式の国歌斉唱時に起立しない府立学校や公立小中学校の教員を「免職処分」にする条例を9月の定例府議会に提案する考えを示ている。
 知事は報道陣に、「府教育委員会が国歌は立って歌うと決めている以上、公務員に個人の自由はない。従わない教員は大阪府にはいらない」と指摘し、「繰り返し違反すれば、免職になるというルールを作り、9月議会をめどに成立を目指したい」と述べたという。
 ◆都教委以上の露骨な攻撃ー全国連帯で反撃を!
 ●ご存知の通り、東京では、卒業式等で「日の丸・君が代」を強制する都教委の10・23通達(2003年)でこれまで延べ436名の教職員が処分(戒告、減給、停職の加重処分)されています。処分を理由に退職後の再雇用などの合格取消・採用拒否された教職員も約65名に達しています。
 ●これらの処分された教職員の多くは裁判に訴え、10・23通達関連の訴訟は何と21件もあり、原告らは727名(都立高校703名、小中学校24名)に及びます。その内、11件が最高裁に係属(手続き中を含む)しており、「君が代」伴奏命令を「合憲」としたピアノ事件最高裁判決(2007年2月)を覆すべく奮闘しています。
 ●処分取消を命じた3・10東京高裁判決に反する暴挙
 既に既報の通り、東京「君が代」裁判一次訴訟(04年処分取消請求訴訟)において、3月10日、東京高裁第2民事部(大橋寛明裁判長)は、一審東京地裁判決を変更して、167名全員の処分取消を命じる一審原告逆転勝訴の判決を下しました。今回の大阪の動きはこれに真っ向から反するものです。
 ●今回の事態は教育への政治の直接の不当な介入です。これは「教育の自由」と「不当な支配」を禁じた日本国憲法と教育基本法に反するものです。
 教職員、生徒、保護者の「思想・良心の自由」を侵害するものです。教職員を命令で従わせ、生徒、保護者にも「起立」を強制するものです。
 ●「いつか来た道」を許さない!ー全国から反撃を!
 東京以上に異常な大阪の事態は決して黙視できません。この狙いは、憲法、民主主義と教育の条理に基づいて教育活動を行う教職員を「学校から一掃する」ことです。これは「いつか来た道」です。
 東京に続き、北海道でも猛烈な攻撃が吹き荒れ、そして今回の大阪の状況に全国から「反撃ののろし」を上げましょう!
 ●大阪府議会5月議会は、5月19日から6月3日です。猶予がありません。今すぐ、全国から橋下知事、大阪府議会各会派への抗議を集中しましょう。また、関係教組、市民団体などへの激励を集中しましょう。
 ◆東京での闘いは続く~下記の各裁判の傍聴をお願いします。
 *報道関係者の取材歓迎*


 ★東京「君が代」裁判二次訴訟・いよいよ地裁判決★
 (東京地裁民事19部、05・06年処分取消請求、原告66名)
 6月16日(木) いよいよ地裁判決日決定!
 12時50分原告・支援者弁護士会館集合(地裁へ行進)
 13時10分傍聴抽選〆切(予定) 13時30分開廷
 東京地裁103号法廷(大法廷・定員100名)
 終了後、報告集会:社会文化会館(案内あり)

 ★再雇用拒否撤回第二次訴訟第8回口頭弁論
 6月20日(月)
 15時開廷(傍聴抽選なし・先着順)
 東京地裁103号(大法廷・定員100名)
 内容:意見陳述 弁護団 原告2名

 ★東京「君が代」裁判三次訴訟第5回口頭弁論
 6月24日(金)
 14時40分傍聴抽選〆切(予定) 15時開廷
 東京地裁527号(定員42名)
 →多くの人が抽選に並び大法廷(定員100名)の復活を勝ち取ろう!

 ●東京地裁・高裁への行き方 地下鉄霞ヶ関A1出口。徒歩1分。


 下記HPで行動予定、裁判資料、判決文、声明文など入手可能。お知らせ、今後の予定、10・23通達関連裁判進行状況を更新しました。
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「日の丸・君が代」不当処分撤回を求める被処分者の会
東京「日の丸・君が代」処分取消訴訟原告団
事務局長 近藤 徹
携帯:090-5327-8318
e-mail:qq947sh9@vanilla.ocn.ne.jp
被処分者の会HP↓(4月29日新規更新。下の青のアドレスをクリック・アクセス
可)
http://www7a.biglobe.ne.jp/~hishobunshanokai/
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