◆ うちで踊ろう (東京新聞【本音のコラム】)
出口の見えない蟄居(ちっきょ)生活の運動不足、いかがお過ごしですか。
政府からのマスクニ枚の無料配布が、せっかくのアイデアなのに、さっぱり人気を得なかったので、第二弾。
お金のかからない首相のパフォーマンス、「自宅でくつろぐ方法」がインターネットで公開されている、と友人から聞きました。
ところが残念なことに、当方、アナログ世代で接続できず、転送してもらったのですが、首相の自宅でしょうか、愛犬と戯れ、テレビのリモコンを押し、コーヒーを飲むパフォーマンスですが、もともと演技力のないひとですから、みていて窮屈で疲れました。
それで思い出したのですが、チャプリンの映画「独裁者」で、ヒトラーもどきの男が地球儀をかたどった風船相手にひとりで踊る孤独なシーン。
その執着ぶりが笑いをさそったのですが、首相も「うちで踊ろう」との歌に合わせて、いくつかの演技をするよりは、踊ってほしかった、との感想をもちました。
日本はもう九年も続いている「原子力緊急事態宣言」の窮地に加えてのコロナ緊急事態宣言。
この自粛ムードが、政府の強権を当たり前にして、憲法改悪、緊急事態条項挿入にならないか、心配されています。
トランペットの愛称をもつ首相が、かの国の大統領のようにこれからツイッターを振り回すのは御免(ごめん)です
『東京新聞』(2020年1月1日【本音のコラム】)
鎌田 慧(かまたさとし・ルポライター)
出口の見えない蟄居(ちっきょ)生活の運動不足、いかがお過ごしですか。
政府からのマスクニ枚の無料配布が、せっかくのアイデアなのに、さっぱり人気を得なかったので、第二弾。
お金のかからない首相のパフォーマンス、「自宅でくつろぐ方法」がインターネットで公開されている、と友人から聞きました。
ところが残念なことに、当方、アナログ世代で接続できず、転送してもらったのですが、首相の自宅でしょうか、愛犬と戯れ、テレビのリモコンを押し、コーヒーを飲むパフォーマンスですが、もともと演技力のないひとですから、みていて窮屈で疲れました。
それで思い出したのですが、チャプリンの映画「独裁者」で、ヒトラーもどきの男が地球儀をかたどった風船相手にひとりで踊る孤独なシーン。
その執着ぶりが笑いをさそったのですが、首相も「うちで踊ろう」との歌に合わせて、いくつかの演技をするよりは、踊ってほしかった、との感想をもちました。
日本はもう九年も続いている「原子力緊急事態宣言」の窮地に加えてのコロナ緊急事態宣言。
この自粛ムードが、政府の強権を当たり前にして、憲法改悪、緊急事態条項挿入にならないか、心配されています。
トランペットの愛称をもつ首相が、かの国の大統領のようにこれからツイッターを振り回すのは御免(ごめん)です
『東京新聞』(2020年1月1日【本音のコラム】)
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