◆ 尻尾たちの抗議行動 (東京新聞【本音のコラム】)
「一国の首相」などと言ったにしても、卑小な人物による卑小な行為がつづけば、しだいに言っても詮方ないと諦めるようになる。議会で追及されても蛙(かえる)の顔になんとやらの気が抜けた弛緩(しかん)政治。
森友、加計、サクラの利益誘導、米製兵器大量購入の大盤振る舞い。学術会議への言論弾圧。
ひとつでも政権が倒れそうな不祥事が目白押しでも弛緩政権がだらだら続く。
安倍元首相の妻昭恵さんが名誉校長として大きく関わっていた森友問題。公文書を書き換えさせられた近畿財務局の赤木俊夫さんが苦悩のあまり自死。妻の雅子さんが真相究明を求めて国を裁判に訴えた。
が、国の代表である「聞く耳」が自慢の岸田文雄首相、裁判を拒否、一億円を放り投げて裁判を踏み潰した。
雅子さんの訴えはカネがほしいからではない。裁判によって責任者たちを夫の死に向き合わせることだった。
ところが首相はカネの煙幕を張つて敵前逃亡だ。
「私は夫が国に殺されたと思っています。そして認諾によって夫はまた国に殺されてしまったと思います。夫は遺書で『最後は下部がしっぽを切られる。なんて世の中だ』と書いています」(赤木雅子さんの「抗議文」)
「ふざけんな!税金1億で疑惑もみ消し」抗議。二十三日(木)午後五時半から一時間、東京・霞が関の財務省正門前と近畿財務局前で同時行動。
『東京新聞』(2021年12月21日【本音のコラム】)
鎌田 慧(かまたさとし・ルポライター)
「一国の首相」などと言ったにしても、卑小な人物による卑小な行為がつづけば、しだいに言っても詮方ないと諦めるようになる。議会で追及されても蛙(かえる)の顔になんとやらの気が抜けた弛緩(しかん)政治。
森友、加計、サクラの利益誘導、米製兵器大量購入の大盤振る舞い。学術会議への言論弾圧。
ひとつでも政権が倒れそうな不祥事が目白押しでも弛緩政権がだらだら続く。
安倍元首相の妻昭恵さんが名誉校長として大きく関わっていた森友問題。公文書を書き換えさせられた近畿財務局の赤木俊夫さんが苦悩のあまり自死。妻の雅子さんが真相究明を求めて国を裁判に訴えた。
が、国の代表である「聞く耳」が自慢の岸田文雄首相、裁判を拒否、一億円を放り投げて裁判を踏み潰した。
雅子さんの訴えはカネがほしいからではない。裁判によって責任者たちを夫の死に向き合わせることだった。
ところが首相はカネの煙幕を張つて敵前逃亡だ。
「私は夫が国に殺されたと思っています。そして認諾によって夫はまた国に殺されてしまったと思います。夫は遺書で『最後は下部がしっぽを切られる。なんて世の中だ』と書いています」(赤木雅子さんの「抗議文」)
「ふざけんな!税金1億で疑惑もみ消し」抗議。二十三日(木)午後五時半から一時間、東京・霞が関の財務省正門前と近畿財務局前で同時行動。
『東京新聞』(2021年12月21日【本音のコラム】)
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