◇ 次回・控訴審第2回口頭弁論 9月3日(木)13:30~ 東京高裁101
◆ 3次訴訟控訴審 始まる!

「報告集会」 《撮影:gamou》
国会で、自衛隊の海外での武力行使を容認する戦争法案が審議されている中、私達3次訴訟の控訴審が東京高裁で始まりました。5月26日、101号法廷に集まった原告と支援の傍聴者は90人近くになります。報告集会(その後、再処分抗議集会)にも50人が参加し、29,740円のカンパをいただきました。ありがとうございました。
50人の原告の内、戒告処分を受けた25人はその取消しと損害賠償を、地裁判決で減給以上の処分が取消された26人(1人が戒告と減給の二つの処分を受けています)は、損害賠償を求めて控訴しました。
この26人の内21人は、都教委が控訴を断念したため処分の取消しが確定しました。1次2次の最高裁判決の重みを感じます。
但し、この21人の中で、定年後の再任用も含めて現職にあった9人が戒告の再処分を受けました。
また都教委が控訴した5人は、処分後の再発防止研修時の言動や、式典を前に生徒に内心の自由を説明したことなどが、処分の理由に加えられています。再処分といい、都教委に逆らう者を何とかねじ伏せようとする権力の横暴が露骨です。
さて、控訴審を担当する裁判官は、斎藤隆(裁判長)、鈴木正弘(左陪席)、小野瀬厚(右陪席)の3人です。
26日の法廷は、裁判長がまず双方の控訴状、控訴理由書、答弁書が提出済みであることを確認し、次いで原告井上さんの意見陳述が始まりました。
彼は、2次でも3次でも減給処分が取り消されながら、戒告の再処分を重ねて受けた人です。そのおかしさから始まり、沖縄に生まれ育ち身近に戦争の愚かさ、平和の尊さ、そして米軍基地の問題を考えるようになったこと、2007年4月の入学式では前年9月の予防訴訟難波判決に基づいて行動したことなど、はっきりした口調で述べました(約8分)。
続いて植竹弁護士が立ち、原審判決が原告らの問題意識や心情に真摯に向き合おうとせず、10.23通達発出の真の目的(刷り込み式愛国心教育、すなわち生徒への起立斉唱の強制・職命に従わない教職員の排除)の争点をはずして、都教委の主張をそのまま認定している根本的な問題を指摘しました(約5分)。
意見陳述の後、裁判の進行についてのやり取りが始まり、結局、次回は9月3日(木)13:30から101号法廷と決まりました。
斎藤裁判長は2012年10月、10.23通達関連の裁判(小中学校教員の処分事件)で、最高裁判決にそのまま基づいて減給以上取消しの高裁判決を出しています。私達の控訴も次回で結審という恐れが多分にあります。
26日を挟んで、再雇用2次が地裁で勝訴し(5/25)、根津さん河原井さんの07年処分事件が高裁で逆転勝訴しました(5/28)。何ともうれしいことです。
私達も控訴審で一歩でも前進を勝ち取るためには、学者・原告などの証人尋問を認めさせ裁判官に考え込ませる必要があります。是非、傍聴に詰めかけて応援して下さい。
(3次原告団長 岡山輝明)
『被処分者の会通信 第99号』(2015.6.2)
◆ 3次訴訟控訴審 始まる!

「報告集会」 《撮影:gamou》
国会で、自衛隊の海外での武力行使を容認する戦争法案が審議されている中、私達3次訴訟の控訴審が東京高裁で始まりました。5月26日、101号法廷に集まった原告と支援の傍聴者は90人近くになります。報告集会(その後、再処分抗議集会)にも50人が参加し、29,740円のカンパをいただきました。ありがとうございました。
50人の原告の内、戒告処分を受けた25人はその取消しと損害賠償を、地裁判決で減給以上の処分が取消された26人(1人が戒告と減給の二つの処分を受けています)は、損害賠償を求めて控訴しました。
この26人の内21人は、都教委が控訴を断念したため処分の取消しが確定しました。1次2次の最高裁判決の重みを感じます。
但し、この21人の中で、定年後の再任用も含めて現職にあった9人が戒告の再処分を受けました。
また都教委が控訴した5人は、処分後の再発防止研修時の言動や、式典を前に生徒に内心の自由を説明したことなどが、処分の理由に加えられています。再処分といい、都教委に逆らう者を何とかねじ伏せようとする権力の横暴が露骨です。
さて、控訴審を担当する裁判官は、斎藤隆(裁判長)、鈴木正弘(左陪席)、小野瀬厚(右陪席)の3人です。
26日の法廷は、裁判長がまず双方の控訴状、控訴理由書、答弁書が提出済みであることを確認し、次いで原告井上さんの意見陳述が始まりました。
彼は、2次でも3次でも減給処分が取り消されながら、戒告の再処分を重ねて受けた人です。そのおかしさから始まり、沖縄に生まれ育ち身近に戦争の愚かさ、平和の尊さ、そして米軍基地の問題を考えるようになったこと、2007年4月の入学式では前年9月の予防訴訟難波判決に基づいて行動したことなど、はっきりした口調で述べました(約8分)。
続いて植竹弁護士が立ち、原審判決が原告らの問題意識や心情に真摯に向き合おうとせず、10.23通達発出の真の目的(刷り込み式愛国心教育、すなわち生徒への起立斉唱の強制・職命に従わない教職員の排除)の争点をはずして、都教委の主張をそのまま認定している根本的な問題を指摘しました(約5分)。
意見陳述の後、裁判の進行についてのやり取りが始まり、結局、次回は9月3日(木)13:30から101号法廷と決まりました。
斎藤裁判長は2012年10月、10.23通達関連の裁判(小中学校教員の処分事件)で、最高裁判決にそのまま基づいて減給以上取消しの高裁判決を出しています。私達の控訴も次回で結審という恐れが多分にあります。
26日を挟んで、再雇用2次が地裁で勝訴し(5/25)、根津さん河原井さんの07年処分事件が高裁で逆転勝訴しました(5/28)。何ともうれしいことです。
私達も控訴審で一歩でも前進を勝ち取るためには、学者・原告などの証人尋問を認めさせ裁判官に考え込ませる必要があります。是非、傍聴に詰めかけて応援して下さい。
(3次原告団長 岡山輝明)
『被処分者の会通信 第99号』(2015.6.2)
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