大内裕和 vs 湯浅 誠
◆ 「反貧困と反資本主義」11・20討論集会
◆ 「反貧困と反資本主義」11・20討論集会
行き詰まる世界経済、国内でも拡大する貧困と社会不安
先の見えない現代、次の時代を切り開くことができるのは、「反貧困」運動か?それとも「反資本主義」思想なのか?
2入の激突から、新たな化学変化が起こる!?
*反貧困運動のリーダー湯浅氏と教基法改悪反対運動のリーダー大内氏、2人は先輩後輩の仲。熱い討論に乞うご期待!
日時: 11月20日(金) 開場18:00 開始18:30
参加費:500円
会場:千駄ヶ谷区民会館
主催:1120集会実行委員会
連絡先:090-5415-9194
URL:http://touron1120.hp.infoseek.co.jp/
◆ 「反貧困と反資本主義」11・20集会の呼びかけ
大内裕和(松山大学)
2009年8月30日、戦後長期に渡って与党であった自民党は、衆議院選挙で大惨敗を喫しました。
今回の政権交代は、麻生首相をはじめとする内閣メンバーの余りにも愚かな言動と党運営、また構造改革の推進による自民党の利益配分システムの衰退など様々な要因が考えられますが、その底流には「格差と貧困」を可視化し、政治的争点へと引き上げた「反貧困」運動の存在があったことは間違いありません。
1980年代以降、経済のグローバル化にともなって、イギリスのサッチャー、アメリカのレーガン、日本の中曽根が実行した新自由主義は、それまでの西側資本主義がソ連・東欧など共産主義勢力への対抗上、あるいは国内の左派勢力との力関係によって強いられてきた福祉国家的妥協を解体し、対抗的労働組合を強力に弾圧し、新たな資本蓄積の体制を構築してきました。
新自由主義による「搾取の強化」は、それまで先進諸国においては曲がりなりにも成り立っていた、労働者の「働けば食べていける」生活水準をも破壊しました。
また多国籍企業が進める経済的グローバリゼーションは、地球規模での「富める者」と「貧しい者」との格差を一層拡大しています。
「一億総中流社会」と呼ばれてきた日本社会も例外ではありません。
とりわけ1995年に財界団体の日経連が『新時代の「日本的経営」』を発表して以降、失業者やパート・派遣など非正規雇用の労働者が飛躍的に増加しました。「働いても食べられない労働者」=「働く貧困層」が大量に生み出されることとなりました。
日本社会における「貧困」問題の存在にいち早く気づき、その解決に取り組んできたのが、私の以前からの知り合いである湯浅誠さんです。
湯浅さんは野宿者支援から出発し、生活保護を必要とする低所得者、さらには「派遣切り」された労働者の支援に取り組まれてきました。特に2008年末から2009年初頭にかけての「派遣村」村長としての彼の実践は、「貧困」問題を社会的に可視化し、厚生労働省・政府をも動かすという画期的な成果を上げました。現在も「反貧困ネットワーク」事務局長として活動を継続中です。
今回の集会は「反貧困」運動に取り組む湯浅さんと「反資本主義」を構想する私が対話することを通して、これまでの労働運動・社会運動のあり方を点検し、新たな運動を作り出すきっかけを見出すことにあります。
「反貧困」と「反資本主義」の今後の可能性にっいてともに考えるために、一人でも多くの方のご参加をどうぞよろしくお願いいたします。
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