パワー・トゥ・ザ・ピープル!!アーカイブ

東京都の元「藤田先生を応援する会」有志によるブログ(2004年11月~2022年6月)のアーカイブ+αです。

オリパラ教育の「エルサレム問題」で、都教委の回答

2021年08月12日 | 暴走する都教委
◆ 「『東京都オリンピック・パラリンピック教育』で提示されている
イスラエルとパレスチナの資料の問題点の指摘と質問(7月28日)」
に対する貴教育委員会のご回答について
2021年8月8日

 先日の私たちの質問に対する下記のご回答を8月6日22時26分にメールで受け取りました。
 この度は、「東京都オリンピック・パラリンピック教育」ホームページについて、問題点の御指摘と御質問をいただきありがとうございます。
 当該ホームページの「大会参加予定国・地域情報」については、外務省のホームページ記載内容を基に作成し、出典元として記載をしていますが、御指摘のあった事項については、外務省ホームページの記載内容と合わせ、修正を行いました。
 また、御質問いただいた《都教委への質問》について、回答いたします。
 【回答】 ホームページ掲載内容の修正を行いました。併せて、修正内容を学校へ通知するとともに、ホームページ上に掲載しました。
 「オリンピック・パラリンピック教育」のホームページにおいては、今後も正確な内容の公表及び活用しやすいホームページの運営に努めて参ります。
東京都教育庁指導部指導企画課オリンピック・パラリンピック教育担当

 この回答後、ホームページの修正により、私たちからの質問のうち②(ラマッラの位置づけ)と③(「岩のドーム」の写真)についての対応があったことは確認しましたが、①と④のうち次の下線部
① 外務省見解に反し、都教委がエルサレムを注釈抜きにイスラエルの首都と数年間明記してきた事実について都教委の見解を明らかにしてください。たとえ「注」の付け忘れという単純ミスであったとしても、外務省見解とも国際社会の圧倒的多数の合意とも反する内容が長期にわたって掲げられていたわけですから、その原因を究明し、誤りを是正する措置(とりわけすべての学校・全教職員への告知)をどのように行うのか、お示しください。
④ オリンピック・パラリンピックは国際的行事であり、それに関連する東京都のオリンピック・パラリンピック教育にも国内外の関心が集まっています。私たちは上述した問題について、都教委は、オリンピック・パラリンピック開催都市の責任において、訂正あるいは見解を社会的・国際的に公表する責任があると思いますが、いかがお考えでしょうか
 については、十分な回答が得られておりません
 パレスチナ問題において、エルサレムの地位は未だ国際法上も国際政治的にも定まっていません。これは全世界的規模での重大な問題であり、学校教育においても十分な注意が払われるべきものです。
 しかるに、これまでのオリンピック・パラリンピック教育をめぐる都教委の取り組みは当を失したものであったと言わざるを得ず、誤った内容が子どもたちに伝えられてきたことは深刻な問題です。
 私たちは、都教委が今回の修正を機に、今後は国際的問題についての適切な理解に基づいた活動をされますよう、検討されることを望みます。
以上

東京都教育委員会 教育長  藤田 裕司 殿
           教育委員 遠藤 勝裕 殿
                  山口 香 殿
                  秋山 千枝子 殿
                  北村 友人 殿
                  新井 紀子 殿
        東京都教育庁 指導部 指導企画課 オリンピック・パラリンピック教育担当者殿
鵜飼 哲(一橋大学名誉教授)
臼杵 陽(日本女子大学教授) 岡 真理(京都大学教授)
栗田 禎子(千葉大学教授)
黒木 英充(東京外国語大学教授)
小寺 隆幸(元東京都教員、元京都橘大学教授)
酒井 啓子(千葉大学教授)
高橋 美香(写真家)
長澤 栄治(東京大学名誉教授)
奈良本 英佑(法政大学名誉教授)
嶺崎 寛子(成蹊大学准教授)


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