「震災がらみ労働相談」事例の５月分です
２０１１年５月に、ＮＰＯ法人労働相談センターと東部労組に寄せられた「震災がらみ」労働相談事例を報告します。
被災地の倒産、失業者は増える一方です。一方全国各地からも震災に関連した労働相談が多く寄せられています。今後も全国的な解雇・失業や一層の労働条件の悪化が予想されます。こういう時こそ労働者は互いに団結して、生活と権利を守っていきたいものです。
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震災がらみ労働相談事例５月分
ＮＰＯ法人労働相談センター
全国一般東京東部労組
２０１１年６月７日
１）銀座◎◎◎レストラン。調理長の度重なるパワハラ・暴言・暴力・無視で一年で10名も辞めて行った。建物も今回の大震災で大損傷を受けたのに耐震工事をしようとしない。今大きな地震が来たら、間違いなく建物は潰れると皆は不安に思っているが、言えない。お客様の命も心配です。
２）府中。アルバイト。会社から「節電で仕事を縮小するから5月末で解雇」と言われた。
３）横浜のペットショップ。東北で本社が被災し退職勧奨を受けた。父親が病気なので仕送りをしている。解雇は大変困っている。
４）茨城。震災で社用車が落下物で壊れた。それを理由に解雇されただけでなく、車の修理費も賃金から引かれた。
５）宮城県。新聞配達員。被災で配達コースが半分になり、賃金が3万7千円へと大幅に削減された。
６）原発事故関係で「臨時」として採用され、ヘリコプターで福島へ飛んで9日間働いたが4万5千900円しかくれなかった。
７）福島。嘱託社員。うつ病で診断書を提出して病気欠勤中。原発事故で東京に一時退避した。医師の診断した休業期間が終了したら職場復帰するつもりだったが、先日会社から解雇通知が届いた。
８）6ヵ月たったから有給休暇が発生すると期待していたら、会社から「計画停電」などで規定の日数に足らないので、まだ有給休暇はないと言われた。
９）銀座のレストラン。震災で売上が激減。対策として日曜日のランチ販売を始めたが、休日出勤割増賃金支給がない。労働時間も大幅に延長され全く休憩時間もない過労状況が続く。
10）ドライバー。震災で福島小名浜までの輸送ルートが無くなり即日解雇された。解雇予告手当は請求できるか。
11）Ｊ◎◎の登録型派遣添乗員。震災で多くの仕事がキャンセルされ、まったく生活ができません。仕方なく添乗員をやめて失業保険を貰う手続きをしましたが、会社が妨害して「離職票」すらだしてくれない。
12）福島震災地の花屋。パート。5月の今まで勤務している。お店が閉鎖され、解雇通告が届いたが、日付が3月20日とされている。納得できない。
13）「SPEEDI」と「モニタリング」を担当。原発事故で緊急避難のため有給休暇で休んだら欠勤扱いとされた。また、被ばくを避けるために福島勤務を拒否したら、会社は離職票に「自己都合」と記載してきた。
14）宮城県。老人介護施設で働いていた姉が震災の津波で仕事中に亡くなった。施設はいつまでも労災申請手続きをしてくれない。
15）東北。医療従事者。震災で仕事量が激増し、毎晩11時、12時まで労働する過労状態。土日出勤までしている。その上残業代もでない。
16）客先が被災し、注文が減り休業になった。しかし、客先からの要請で度々出社して労働をした。会社は、今までは出勤した分を賃金として支払っていたのに、ここにきて「今まで払った分を返せ」と言いだした。
17）テレフォンオペレーター。震災を理由に賃金カットや理不尽な配転命令。やむなく退職したら「自己都合退職」とされた。
18）ホテル。静岡。震災で客が減る。自宅待機命令。その間無給。このままでは解雇されそう。この場合失業保険は「会社都合」となるか。
19）正社員。都内。大学の研究所に勤務。福島原発近くへの異動命令が出るらしい。放射能が心配。
20）仙台のレストラン。アルバイト。深夜働いても「震災のため深夜手当はでない」と言われている。
21）震災を理由に、会社が3月25日から(アルバイトを認めた)長期自宅待機命令。その間の有給休暇を申請したが、会社はアルバイトをしていることを理由に有給休暇は認められないという。
22）病院勤務。3月11日の震災の際、交通機関がなく届出欠勤したが、翌日出勤したら上司から「どんな手段を使っても出てこい」と怒られ、それ以後彼らは冷たい態度を取ってきます。
23）正社員。結婚する相手の国での結婚式が決まり、有給休暇を申請したが、会社は「計画停電もあり、難しい」と認めてくれない。
24）研究職。女性。震災担当となり、放射能の高い地域への出張命令がきたが、今後の妊娠などを考えると行きたくない。
『労働相談センター・スタッフ日記』（2011年06月07日）
http://blog.goo.ne.jp/19681226_001/e/23eb446fe4951b16e56bda6d8af01494
２０１１年５月に、ＮＰＯ法人労働相談センターと東部労組に寄せられた「震災がらみ」労働相談事例を報告します。
被災地の倒産、失業者は増える一方です。一方全国各地からも震災に関連した労働相談が多く寄せられています。今後も全国的な解雇・失業や一層の労働条件の悪化が予想されます。こういう時こそ労働者は互いに団結して、生活と権利を守っていきたいものです。
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震災がらみ労働相談事例５月分
ＮＰＯ法人労働相談センター
全国一般東京東部労組
２０１１年６月７日
１）銀座◎◎◎レストラン。調理長の度重なるパワハラ・暴言・暴力・無視で一年で10名も辞めて行った。建物も今回の大震災で大損傷を受けたのに耐震工事をしようとしない。今大きな地震が来たら、間違いなく建物は潰れると皆は不安に思っているが、言えない。お客様の命も心配です。
２）府中。アルバイト。会社から「節電で仕事を縮小するから5月末で解雇」と言われた。
３）横浜のペットショップ。東北で本社が被災し退職勧奨を受けた。父親が病気なので仕送りをしている。解雇は大変困っている。
４）茨城。震災で社用車が落下物で壊れた。それを理由に解雇されただけでなく、車の修理費も賃金から引かれた。
５）宮城県。新聞配達員。被災で配達コースが半分になり、賃金が3万7千円へと大幅に削減された。
６）原発事故関係で「臨時」として採用され、ヘリコプターで福島へ飛んで9日間働いたが4万5千900円しかくれなかった。
７）福島。嘱託社員。うつ病で診断書を提出して病気欠勤中。原発事故で東京に一時退避した。医師の診断した休業期間が終了したら職場復帰するつもりだったが、先日会社から解雇通知が届いた。
８）6ヵ月たったから有給休暇が発生すると期待していたら、会社から「計画停電」などで規定の日数に足らないので、まだ有給休暇はないと言われた。
９）銀座のレストラン。震災で売上が激減。対策として日曜日のランチ販売を始めたが、休日出勤割増賃金支給がない。労働時間も大幅に延長され全く休憩時間もない過労状況が続く。
10）ドライバー。震災で福島小名浜までの輸送ルートが無くなり即日解雇された。解雇予告手当は請求できるか。
11）Ｊ◎◎の登録型派遣添乗員。震災で多くの仕事がキャンセルされ、まったく生活ができません。仕方なく添乗員をやめて失業保険を貰う手続きをしましたが、会社が妨害して「離職票」すらだしてくれない。
12）福島震災地の花屋。パート。5月の今まで勤務している。お店が閉鎖され、解雇通告が届いたが、日付が3月20日とされている。納得できない。
13）「SPEEDI」と「モニタリング」を担当。原発事故で緊急避難のため有給休暇で休んだら欠勤扱いとされた。また、被ばくを避けるために福島勤務を拒否したら、会社は離職票に「自己都合」と記載してきた。
14）宮城県。老人介護施設で働いていた姉が震災の津波で仕事中に亡くなった。施設はいつまでも労災申請手続きをしてくれない。
15）東北。医療従事者。震災で仕事量が激増し、毎晩11時、12時まで労働する過労状態。土日出勤までしている。その上残業代もでない。
16）客先が被災し、注文が減り休業になった。しかし、客先からの要請で度々出社して労働をした。会社は、今までは出勤した分を賃金として支払っていたのに、ここにきて「今まで払った分を返せ」と言いだした。
17）テレフォンオペレーター。震災を理由に賃金カットや理不尽な配転命令。やむなく退職したら「自己都合退職」とされた。
18）ホテル。静岡。震災で客が減る。自宅待機命令。その間無給。このままでは解雇されそう。この場合失業保険は「会社都合」となるか。
19）正社員。都内。大学の研究所に勤務。福島原発近くへの異動命令が出るらしい。放射能が心配。
20）仙台のレストラン。アルバイト。深夜働いても「震災のため深夜手当はでない」と言われている。
21）震災を理由に、会社が3月25日から(アルバイトを認めた)長期自宅待機命令。その間の有給休暇を申請したが、会社はアルバイトをしていることを理由に有給休暇は認められないという。
22）病院勤務。3月11日の震災の際、交通機関がなく届出欠勤したが、翌日出勤したら上司から「どんな手段を使っても出てこい」と怒られ、それ以後彼らは冷たい態度を取ってきます。
23）正社員。結婚する相手の国での結婚式が決まり、有給休暇を申請したが、会社は「計画停電もあり、難しい」と認めてくれない。
24）研究職。女性。震災担当となり、放射能の高い地域への出張命令がきたが、今後の妊娠などを考えると行きたくない。
『労働相談センター・スタッフ日記』（2011年06月07日）
http://blog.goo.ne.jp/19681226_001/e/23eb446fe4951b16e56bda6d8af01494
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